第11話    鞘真風雅

文字数 7,827文字

鞘真風雅(さやまふうが)はとても可愛い女の子だった。幼くして顔は整い、足が長くスタイルがよかったので

『将来はモデルさんか女優ね』

と、どこへ行っても褒められていた。

短髪にジャンパー、男物のジーンズにブーツと、今だからこそイケメン女子に見えてしまうかもしれないが、きちんと女らしくしたらかなりの美人であることは間違いなかった。


そんな風雅には双子の弟がいた。名は鞘真美雷。(みらい)

名前を聞くと、どちらかと言えば風雅の方が男っぽく、美雷の方が女っぽく聞こえる人もいると思う。案の定小さい頃はよく周りからからかわれていた。

特に美雷の方はおとなしい子で、何か言われても言い返すことができず、いつも泣きながら家に帰った。双子でありながら風雅に

『お姉ちゃ~ん』

と泣きついてくるしまつで、逆に風雅の方は気が強く弟を助ける側だった。

今の時代では珍しい名前なんていくらでもあるし「みらい」という名前の男や「ふうが」という名前の女など珍しくも変でもない。しかし当の本人たちは自分たちの名前にコンプレックスを持っていた。風雅も美雷も自分の名前が好きじゃなかった。だが、おかしなことにお互いの名前は好きだった。

『いいなぁー、美雷の名前は可愛くて。なんであたし風雅なんだろ』

『僕は風雅の名前好きだよ。カッコいいもんね。なんで僕たち名前が逆なんだろうね』

風雅は思いついた。

『ねぇ。じゃあ名前取り替えちゃおっか。あたしが美雷で、あんたが風雅。おもしろそうじゃない?』

『え?どうやって?そんなことできるの?』

『できるできる。だってあたしたち、こんなそっくりなんだよ?髪の毛とか服とか変えるだけでオッケーじゃん』

珍しいと言えばそこだ。風雅と美雷は姉弟の双子でありながら、とてもそっくりだった。

『絶対誰も分からないって!』

風雅はバリカンを持ち出し、自分の頭を丸坊主にしてしまった。美雷は口を大きく開けてボーッとただそれを見てしまっていた。

『風雅~、何もそこまでしなくても。お母さんに怒られるよ?』

『ここまでやるからみんな信じるんじゃん。お母さんだって怒ったりしないよ。ううん。もしかしたらお母さんだって分かんないかもしれないよ?これで服だけ着替えれば、あんたとあたしは入れ替わり完璧だよ』

風雅は自信満々で言った。

この日から風雅と美雷の人生トレード大作戦がスタートした。風雅はいかにも男の子の格好をし、美雷は今まで風雅が着ていた物を着て学校に通った。

すると早速風雅はいじめっ子をやっつけた。あんなに泣き虫だった美雷(風雅)が人が変わったようにいじめっ子を蹴散らしたので、それ以来美雷のフリをする風雅はいじめられなくなった。美雷はそれを見て安心した。自分と入れ替わったせいで風雅がいじめられてしまうことを1番恐れ気にしていたからだ。

風雅の家は片親で、母親が1人で2人を育てていた。そして父親は有名な暴力団の一員で、今は自分の組を構える程の位置にいる人間だった。

2人は父親に対して良い思い出がなかった。まず一緒には住んでいなかったし、たまに会いに来ては母親とケンカばかりしていて怖い思いばかりしていた。嫌いだった訳ではなかったが、どうすればみんなが仲良くいられるのかは分からなかった。

女手1つで2人を育ててきた母親は、入れ替わった2人を見て見破るという言葉すら使わなかった。

『あんたたち…何やってんの?』

お母さんも分からないかもしれないという風雅の思惑は瞬殺された。母はすごしと2人は思った。

風雅と美雷は幼い頃から剣道をしていた。近所に住む母方の祖父が道場で教えていて、そこに通っていた。いじめっ子をやっつけてしまう風雅に、あんなにおとなしい美雷だったが、剣の才能においては美雷の方が1歩上だったらしく、いつもあと1歩の所で風雅は美雷に勝てなかった。その実力は剣道の全国大会で軽く優勝してしまう位で、平成の沖田総司と言われた程だった。ただ、その頃にはすでに名前を交換していたので、風雅も美雷として大会には出ていたが強いのは姉の風雅ということになっていた。

そんな感じでこの人生交換はずっと続けられていた。少し困ったことと言えば学校でプールに入れなかったことだ。さすがの風雅も男の水着は着れなかったし美雷も同じだった。

『みんな本当に気づかないね。』

『本当のこと知ったらビックリしちゃうだろうね』

さすがに小学校高学年にもなると女の子の体は胸がふくらみ始める。

いつまでこのままでいれるのかな。風雅は笑いながら、そんなことを思っていた。



そんなある日のこと、突然美雷が入院することになってしまった。風雅が聞かされたのは入院しないと治らない病気ということだった。いきなり生まれる前からの相棒が入院することになってしまい風雅はとても心配になった。

風雅はそれから毎日1人だった。家でも学校でも剣道でも、いつも美雷が横にいたので寂しい気持ちと子供ながらに不安を覚えていた。

学校が休みの日だけは病院にお見舞いに行けた。最初はすぐに帰ってくると思っていたが美雷は少しずつやせ、やつれていった。それでも風雅がお見舞いに行くと笑顔を見せ喜んでくれた。

『大丈夫だよ』

『すぐ帰るさ』

美雷は平然として言ったが、風雅の目から見てもそういう風にはさすがに見えなかった。

ある夜、家で目を覚ますと母親が1人で泣き崩れていた。そんな姿は初めて見た。ヤクザの夫にどんな暴言を吐かれ、どんな暴力を振るわれようと泣いたりしたことがない母親がだ。

それからも母親がそういう姿を見せることがたまにあり、入院して1ヶ月が過ぎても2ヶ月が過ぎても美雷は退院できなかった。




その日、風雅は病院に泊まった。

『美雷と一緒に寝たいでしょ?』

と母親に言われ、美雷が入院してからそれまでそんなこと1度もなかったのに急遽そうなった。

2人になると美雷は喋り始めた。

『風雅、まだ学校で僕になりすましてるの?』

『うん』

それは嘘だった。

もう風雅の体は少し胸がふくらみ、男の子としてはいれなくなっていた。何より美雷のことが心配でそんなことを続けられる心境ではなく、みんなには本当のことを話していた。かつて美雷のことをいじめていた同級生も心配してくれ、クラスメイトたちは「風雅へ」という宛名で寄せ書きをしてくれた。もちろん気を使ってくれてのことだ。

『いいなぁー、風雅は。これからきっといっぱい楽しいことが待ってるよ。羨ましいな…』

『そんな言い方しないでよ。美雷も早く帰ってきて学校行こ!みんなも毎日心配してるんだよ?』

しかし少し考えた後美雷は言った。

『多分、僕もう帰れないと思う』

『何言ってんの!?お母さんも頑張らなきゃねって、いつも言ってるじゃん!』

『…分かるんだよ。これから自分がどうなるのかなってことが』

『…え?』

『自分がなんて病気とかは分からなくてもさ、自分の体の状態はなんとなく分かるんだ。僕だって最初はこんなことになると思ってなかったけど、今はなんかもう分かるんだよね』

『何言ってるの?変なこと言わないでよ。諦めちゃダメ!あんたはいつも弱気だからいけないの!』

しかし美雷は力のない声で言った。

『風雅、寂しい思いさせてごめんね。僕たち生まれる前から相棒なのに、ずっと一緒にいれなくてごめんね』

『ねぇ、やめて』

『僕、いつも風雅に怒られてばっかだったね。男なのに、ダメな弟で』

『そんなこと言うのやめて』

『最初はね、あーやっぱり風雅に生まれればよかったって思ったよ。でも、今は自分が美雷でよかったって思ってるんだ。』

どうして?なんで?そんな弱気なこと言わないでほしいと風雅は思っていた。だが、美雷の思うことは風雅の考えることとは別の所にあった。

『だってさ、風雅のこと守れるんだもん。僕が風雅だったら風雅が僕になって、風雅が苦しい思いしなきゃいけなくなっちゃうから、やっぱり僕が美雷でよかったって思ってるんだ。嘘じゃないよ?いつも僕の側にいてくれる大切な相棒で、たった1人のお姉ちゃん。僕、風雅のこと大好きだから』

風雅は美雷の思いを噛みしめながら泣いていた。

『風雅、約束だよ?僕のこと、忘れないでね?お母さんのこと、頼んだよ?』

『やだ…お願い…いなくならないで…』

風雅は泣きながら言ったが、たった1人の弟はその日、目を閉じるとそれからもう目を覚ますことはなかった。




風雅はそれからも男の子のような格好や言葉遣いをやめなかった。自分がそれをしてしまったら、美雷が死んでしまったこと、この世にもう存在しないことを認めてしまう気がしたからだ。それだけは悔しくてできなかった。

母親のことが心配だった。強く支えてあげなければならなかったし、自分が男のような姿でいたら美雷の代わりにもなってあげられると本気で思っていた。

反対に父親のことが許せなかった。風雅の中では全てが父親のせいだとさえ思えていた。いつか自分の手であの男を殺してやりたいと心の底から思っていた。

彼女は大切な相棒に何もしてあげることができなかったことを今でも悔やんでいる。その気持ちを抱えて生きている。そうやって生きてきた。

風雅は高校に進学して暁愛羽と出会った。

愛羽は風雅がこんな女の子になりたいという理想にピッタリだった。いつも笑顔で人のことも笑顔にしようしているのが風雅の目からはよく分かった。それが眩しくて蘭菜と同様、ずっと愛羽を見ていた。

そして、もし美雷が生きていたらこんな女の子を好きになってほしいとも思っていて、特殊だが女として男として愛羽に一目惚れしたということらしい。




それは、麗桜がバンドのメンバーを人質にされ囲まれた時のことだった。

夜明ヶ丘高校に剣道部はないが設備は整っている。風雅は放課後1人で鍛練に打ちこんでいた。

その帰り、偶然愛羽が麗桜を助けていたのを見つけ風雅は助けに入ろうとしたのだが、状況が状況の為うかつに入っていくことができず、風雅は少し離れた所から息を殺しその時を見計らっていた。

同時に愛羽の姿に釘づけになっていた。強さ、そして優しさ、愛羽の言動の1つ1つが風雅の心を撃ち抜いた。

バットを持った女がバンドのメンバーをそれで殴ろうとした時、風雅は走りだした。しかしそれより早く、玲璃と蘭菜が助けに入った。

風雅は足を止め4人を見守り、そこから愛羽たちは見事勝利した訳だが。

だが、この話には続きがあった。

実はその時、相手のチームに応援が駆けつけていたのである。元々3方向から挟み撃ちの計画だったのだ。風雅のいた方から、また10人程があの場に向かってきていた。

風雅は竹刀を1本持つと、その道に立ちはだかった。

『なんだお前。どけよ』

『今いい所なんだ。邪魔はさせない』

『はぁ?いいよ、こいつからやっちまうべーよ』

女たちは、頭の悪い奴がしゃしゃり出てきたとばかり思っていたので全員で風雅を取り囲んだ。

だが風雅は竹刀1本で敵全員をねじ伏せ、その場を去っていった。




風雅は自分の生い立ちから美雷のことも愛羽に話した。愛羽は話を全て聞き終えると走りだした。

『ちょっと待ってて!』

どうしたんだろう。トイレだろうか?変な奴と思われて逃げてしまったのかもしれないな。そんなことを思っていると、愛羽が自分のCBXに乗って戻ってきた。

『行くよ』

『どこに、だい?』

『その子のお墓!案内して。早く乗って!』

何故か急に鬼気迫るように言った愛羽に連れられ、風雅と愛羽は美雷の眠る墓へと向かった。

愛羽は飛ばした。自分が勝手に失恋したことなど、もう忘れてしまっていた。動かずにはいられなかった。自分も玲璃との別れや兄との別れなど経験はしているが、死んで2度と会えない訳ではない。

この風雅と美雷のように、そんな身近な人の突然の死、自分だったら乗り越えられるだろうか。愛羽にはそんな自信はなかった。だから今もこうして自分を僕と呼び続けるこの女の人は、きっと今もすごくつらいはずだった。それに対して自分は大したことはできないが会ってみたかった。その大切な相棒に会いに行って祈ってあげたかった。

美雷の墓に着くと、愛羽は胸の前で手を合わせ握りひざを着いて目を閉じた。

『今日から、風ちゃんの友達になった暁愛羽です。風ちゃんとこれから仲良くするから、安心して見守っててね』

その後ろ姿を見ていた風雅は愛羽の気持ちに胸を打たれ、美雷との様々な思い出を思い出していた。なんとか耐えようと声を飲んだが、愛羽が立ち上がり振り向くと、涙を浮かべながら笑いかけた。

『そういう時はさ…我慢しなくていいんだよ』

風雅はその笑顔に耐えられなくなり、その場に泣き崩れた。愛羽は側に寄ると、落ちつくまでずっと側で支えてあげていた。

今度、暴走愛努流というチームがちゃんとできた時には美雷の為に追悼の集会をし、その時にはみんなで花を添えに来ようと愛羽は心に決めた。




『何が「あたしって、お花に例えたらなんだと思う?」だ。ブァーカ!どぉーせそんなこったろうと思ったよ。あーはっはっは!』

次の日、一連の話を聞いた玲璃は腹を抱えて笑っていた。

『そんなことがあったのね。私てっきり変なキノコを食べてしまったのかと思ってた。みんなで心配してたのよ?』

『俺は殴られすぎてちょっとおかしくなってんのかと思ってたけどな。でもそうかー、そういうことだったのかー』

あったこと一部始終を話すしかなく、愛羽は昨日のちょっと恥ずかしい話も全て包み隠さず話した。

『もぉー、玲ちゃん笑いすぎ。ひどくない?いいじゃん、結局いい友達になれたんだし』

『ひひひ。まぁ、あたしという女がいながら目移りしたお前への罰だ。よーく覚えとくんだな』

『ねぇ、でもそんなにカッコいい人だったの?1年にそんな人いたかしら』

『その人、今は学校でどんな格好してんだ?』

麗桜が言うと愛羽はゆっくり首をかしげた。

『あ、そういえばその辺なんも聞いてなかった。』

『全くお前は…』

玲璃が言いかけた所で、制服のズボンにYシャツ。その上にセーターという姿で風雅が現れた。

『おはよう愛羽。昨日はありがとう』

『あっ、おはよー風ちゃん。丁度よかった、みんなを紹介するね。右から、玲ちゃん、蘭ちゃん、麗桜ちゃん。みんな可愛いでしょ。よろしくね』

『鞘真風雅です。これからよろしくね』

そう言って微笑んだ風雅を見て、3人は昨日の愛羽同様ドキドキしてしまっていた。すでに1本矢が刺さり、思ってた以上に好印象のようだ。愛羽はそんな3人を見ておかしくなってしまい、笑ってしまいそうなのをなんとかこらえていた。




玲璃が選んだ単車はXJ400というヤマハの4発でペケジェイと呼ばれている。タイプとしては4発という点では愛羽のCBXと同じだが、見た目が角ばったCBXに対してタンクは丸っこく、あくまで愛羽に対抗心を燃やしていた。紫と白をベースに塗装し、フロントにデュアルカウルという愛羽のCBXのロケットカウルより少し短めでライトが2つ目になっているオシャレなカウルが装着されている。三段シートもエナメル製で色は紫と白で外装と色を合わせていて、なかなか派手だ。

蘭菜の単車はカワサキのフェックスと呼ばれるZ400FXで、これも4発の単車だ。蘭菜は外装にエアブラシで一面に花を描いてあり、暴走族が乗る単車にしてはだいぶ華やかだ。蘭菜も玲璃と同じくデュアルカウルを装着している。

そして麗桜はスズキのGT380という単車だ。このサンパチは2ストと言われるタイプの単車で、音が他のタイプに比べて甲高く基本うるさい。麗桜はその音も気に入ったようだ。他、風防を逆さにして突き出すリーゼント風防にしていて、走行中に音楽を流す為にデッキや拡声器なども取り付けてある。色はオレンジメタリックに黄色いラインと明るく派手な仕上がりになった。

風雅は特に改造や塗装はせず、マフラーだけを取り替えた。彼女もどういう訳か中学の頃から単車に乗っていたらしく、今のGSX400E刀は今のままが好きらしい。

ちなみに単車の代金は全て杜田建設。つまり蘭菜の家が払った。玲璃も麗桜もさすがに気が引けたが、元々何台か買ってしまうつもりだった蘭菜にとっては「ついで」なのだそうだ。

『あなたたちが将来成功したら、私に何かプレゼントしてくれればいいわ』

本物のお嬢様はとても軽い感じで言っていた。

単車を注文して全てできるまでは時間がかかったが、それまでの時間を使って蘭菜と麗桜は愛羽の単車で運転の練習をした。2人共理解力があり飲み込みが早く、愛羽と玲璃と風雅の指導の元、乗りこなすのに時間はかからなかった。

5月の終わりには全員の単車が揃っていた。

『そしたらあとは特攻服作るだけだね!』

愛羽が考えたデザインを元にして、残りのデザインは各自で考えることにした。

暴走族は自分の特攻服にチーム名の他、自分なりの言葉だったり詩などを刺繍する。だから少し時間をかけて考える為、特攻服はまだ作っていなかった。

まず特攻服を注文して届いてから刺繍に出すと、なんやかんやまた時間がかかる。全てが揃ったら暴走愛努流の結成記念集会をやる予定だった。愛羽は近く、その旗揚げを7月に決行する旨を伴に伝えた。

『分かったわ。その集会には是非、夜叉猫も参加させてもらうわね』

あの集会以来、愛羽たちは夜叉猫の集会に参加できずにいた。あの後、また参加したいと声をかけたのだが、伴から今は少し遠慮してほしいと言われてしまったからだ。

『前回はごめんなさいね。私のせいであなたたちを危険な目に合わせて、それどころか、私を助けてもらってしまって。私は本当、総長失格だわ』

伴はやはり悪修羅嬢の時のことにかなり責任を感じ、気落ちしているようだった。

『伴さん。そんな風に言わないでください。伴さんが頭じゃなかったら夜叉猫はあんなにカッコいいチームにならなかったと思いますよ。あたし、伴さんも夜叉猫のみんなも大好きなんで、そんなこと言うのやめてください。あたしたちも夜叉猫みたいになれるように頑張るんで、伴さんのカッコいい背中、これからも見させてください』

伴はそれでもやはり落ちこんでいるようだ。

『…なんであなたたち兄妹は、そんなに優しいのかしらね』

愛羽は今の言葉がよく聞こえなかった。

『え?なんですか?』

『ううん。なんでもないの。分かったわ、愛羽ちゃん。あなたたちは私が何があっても守ってみせるわ。そうと決まったら、また一緒に集会しないとダメね。色々ポジションの役割も教えてあげるから、今週からでも一緒に走りましょうか』

『はい!よろしくお願します!』


この時、愛羽はまだ知らなかった。これから自分たちが巨大な渦に巻きこまれていくことを…
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