十章 六点リーダー

文字数 444文字

〔後の先:否定〕
早朝、行人坂の井戸を確認した。別府の仮説とはことなり、行人坂の井戸は泥水でみちていた。長いあいだ、井戸につうじる木樋は塞がれていたのである。
〔間四件の一:状況文〕
上野が井戸に隠れることは不可能だとわかった。上野の犯行まで、否定されることになった。
〔間四件の二:状況文〕
覚醒済みの未堂棟の行動は的確だった。九兵衛に下屋敷と蛇崩池の見張りをふやすようにたのんだ。現場保存以外の目的があった。
〔間四件の三:移動文〕
佐々木の木刀についてきくために剣術道場へと向かった。師範代に事情を説明し、裏手にある荷物置き場にはいらせてもらった。
〔間四件の四:観察文〕
台所と水飲み場のあいだの六尺箪笥があった。佐々木の木刀がしまわれているはずだった。しかし、引き出しのなかにはなかった。佐々木の木刀には血の手形がついていたらしい。事件後に発見された木刀と同じものだとわかった。
〔先の後:疑問〕
未堂棟は凶器の謎を解明するために自身番へ行くことにきめる。別府には、自身番に行く理由がわからなかった。
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