九章 六点リーダー

文字数 434文字

〔後の先:疑問〕
上野が下屋敷から盗み出そうとしていたのは、なぜか書物だった。殺人事件とは、まるで関係のないものだった。
〔間四件の一:観察文〕
蛇崩町にもどった未堂棟たちは、番所内にはいった。地下牢にいる上野の様子を見た。上野はあくまでも善意による行動だと主張していた。
〔間四件の二:状況文〕
別府は上野のアリバイ崩しにとりかかった。上野が役人のふりをして、人垣にはいりこんだと推理した。深編み笠と濁流を使えば、変装と処分は可能だった。
〔間四件の三:状況文〕
別府はつぎに遮蔽物を利用して、人垣に紛れこむという方法を考えた。上野が井戸のなかに隠れ、人垣が頭上に来たときに外に出たのだ。そうすれば、最初から人垣のなかにいたように見せかけることができるのだ。
〔間四件の四:状況文〕
すでに日は落ちていた。井戸の確認はあすにして、憔悴した未堂棟を宿屋につれかえることにした。未堂棟は、ほぼ覚醒していた。
〔先の後:疑問〕
佐々木は、ほんとうに道場の木刀を土間に、もちこんでいたのだろうか?
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