第4話
文字数 330文字
なんだこの、さぶいメニュー名は。
しかも内容がネガティブすぎる。ヒロシか?
こんな店は絶対マズいに違いない。俺が店を出ようとし腰を浮かしかけると、カウンターで作業をしている男が言った。
「何にされますかあ?」
「あの……、⑤をお願いします。ナンで」
「はぃい~、番号は辛さの指標ですので、メニュー名でお願いしまあす!」
「いや、番号で言ったほうがスムーズでしょ? 舌噛みそうですよ(本音は恥ずかしくて言いたくない)」
「規則ですから、メニュー名でお願いしまあす!」
「……て、定期を更新したら翌日からリモートワーク開始が決まった時のカレー、を、お願いします」
初めての店なので中くらいの辛さを選んだのだが、偶然、俺の実情と一致しているのが気持ち悪い。
しかも内容がネガティブすぎる。ヒロシか?
こんな店は絶対マズいに違いない。俺が店を出ようとし腰を浮かしかけると、カウンターで作業をしている男が言った。
「何にされますかあ?」
「あの……、⑤をお願いします。ナンで」
「はぃい~、番号は辛さの指標ですので、メニュー名でお願いしまあす!」
「いや、番号で言ったほうがスムーズでしょ? 舌噛みそうですよ(本音は恥ずかしくて言いたくない)」
「規則ですから、メニュー名でお願いしまあす!」
「……て、定期を更新したら翌日からリモートワーク開始が決まった時のカレー、を、お願いします」
初めての店なので中くらいの辛さを選んだのだが、偶然、俺の実情と一致しているのが気持ち悪い。
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