第1話

文字数 439文字

金曜日、今日は会社の健康診断の日。
この日有給を取っていた俺は、大阪・心斎橋の〇〇〇病院に向かった。
俺の自宅は大阪南部のド田舎にある。リモートワークで定期を解約したので、自宅そばの病院を予約すればいいものを、なぜわざわざ遠い病院に行くのか。

俺が毎年行く〇〇〇病院では、ランチの無料チケットをくれるからである。

心斎橋にある●●飯店。中国人がやっているその店はかなり旨い。1,200円のランチがタダになるのだから、電車賃はかかるが、たまに遊びがてら、心斎橋に行くのもよい。これこそ不要不急の外出、というものだろうけれど。

俺は放射線を浴びる検査は毎年パスするので、健康診断は今年もすぐに終わった。●●飯店のチケットを貰う。
ランチの始まる午前11時まで時間を潰し、時間がきて●●飯店に行くと、様子がおかしい。張り紙がしてある。


「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大リスクが高まっていることから、8月6日から8月20日の間、営業を自粛いたします。」
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