第22話:協賛金募集と寄付金集め

文字数 1,583文字

 学生寮の車について大手自動車メーカー3社とリース会社。学生が使う自転車の大手メーカーと小売店にも話した。七郎は、彼らの迅速な行動に感謝と共に大きな感動をもらった。城山洋一さんからブリヂストンからシティサイクルを28台無料のモニターとして、アンケート提出していただくが、メンテナンスもしていくと言う条件で無料で貸していただけることになった。

 その他、日本最大のパンメーカーからも取りに行くという条件付きで食パンを無料でもらえると言うことになった。イオンからは、持っているイオンカードのワオンポイントを常時、特別に3倍につける条件提供してもらった。そして、M商事からは、学生寮の日常の生活をCMにして、TVとネットCMで合計2千万円/年の契約をしてもらった。

 学生寮のオープンから1ヶ月後、地元の埼玉テレビが取材に来た。その翌月、NHKから、取材の要請を受けて、学生寮の学生に取材しないとい言う理由で了解した。調理室に働きに来ているシングルマザーの話を取材したり、料理長の鈴木良三さん、地元の協力者の木元さんが協力者になった理由、開設者の七郎が開設した理由。

 城山洋一さん、三保さんが協力した理由などを取材していった。翌週のNHK特集で、この施設の事が放送され、七郎が自費を投じて開設した、貧困学生、シングルマザーのための施設で、それをバックアップした、地元の方々、木元さん、鈴木良三さん、友人の城山洋一さん、建設に携わった三保さんのスポンサー探しなどを衝撃的な内容にして全国に流した。

 そのため放送後、見学したいとか寄付したいとか多くの電話がかかってきた。見学を人手不足を理由に断り寄付については、インターネットにサイトを立ち上げている所なので少し待ってもらう様にお願いした。中傷じみた電話もかなりあった。2013年12月。クリスマスを迎えて、2014年の幕が開けた。

 2014年も仕事始めの1月5日を過ぎた頃、七郎に対して生い立ちや資金を作るまでのストーリーをテレビ映画にして放送したいので取材したいと日本最大の有料衛星放送の企業からの電話があった。これに対して、個人の人権が侵害される恐れがあるので丁重にお断りした。その後、七郎の美談をゴーストライター書いてもらい本にしたいと言われたが、断った。

 インターネットに入間の里というサイトをホームページを開設して、寄付金の受け入れ先をヤフ-に言って開設してもらい寄付金が入るようになった。もちろん寄付者には、学生寮での費用をエクセルを使い収支を管理した。寄付金は100円単位でTポイントなど各種ポイント、各種クレジットカード払いもOKにした。寄付額は1口、1回、最大1万円までとした。

 できるだけ広く浅くお願いするようにした。それでも月あたり多い時は、百万円以上集まり、非常に助かった。不定期で学生寮ニュースとして、この施設での出来事を書く様にしていくと、寄付者からの投稿も来る様になっていった。その後、週刊誌で、七郎の過去を暴こうとの動きがあったが、なかなか確証が取れなかったようだった。

 2014年も12月を迎え、マスコミの熱い取材攻勢の日々が過ぎていった。2015年となり「入間の里」の事も完全に忘れ去られていった。開設一年間は、企業の寄付金や物品での寄付で、かなり助かった。しかし翌年から、継続してくれるパン屋さんと2社の広告料だけになり、2年目から費用がかさむようになった。

 今後は、「入間の里」のサイトを通じて長く後援してくれる人達を増やし寄付金を継続してもらう様に、お願いしていこうと思った。七郎は、仕事とプライベートは、完全に分離するタイプ。奥さんの恵子さんは、この件に関して一切の手伝いは無用と言って手伝わせなかった。2015年秋にに、9月に米国と、10月にタイから、七郎の方に取材の要請が入った。
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