わたしの朝(2024.9.1)

文字数 240文字

烏が
鳴いている

不思議と
今朝は
苛立たない

耳障り
と思うかどうかは
わたしが決める

子が
泣いている

不思議と
今朝は
苛立つ

耳障り
と思うかどうかは
わたしが決める

子は
泣き止んだ

烏は
鳴き続けている

今から
子育てしろ
と言われたら
とてもじゃないが
自信がないな

子を
抱く母親には
烏の
鳴き声は
聞こえているのだろうか?

ベランダに出る

烏は
どこにも
見えない

鳴き声も
消えた

考えてみれば
1Kのマンションで
子が泣くはずもないのだ

鳴き声も
泣き声も
わたしの心の声
なのかもしれない

あっ

烏が
鳴いた

空を
見上げたが
やはり
どこにもいない
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