年輪(2024.9.9)
文字数 177文字
半袖を
着る父
年々
腕は
細く
年々
顔は
白く
けれど
老いも
衰えも
隠さず
堂々と
生きている
僕は
老いと
衰えに
抗い
悶々と
生きている
若く
見えても
年齢は変わらないのに
いったい
何のために
無理しているのだろうか
しばらく
半袖は着ていない
嫌な
汗を
かいても
長袖を着る
僕には
隠したいことが
まだあるのだ
早く
父の境地に
なりたいけれど
まだ無理です
黙って
受け入れる
たった
それだけなのに
ひどく難しい
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