月詠三言の遠吠え
文字数 2,378文字
株式会社キボウノホシのパーティーと合流すべく、
フミが懐中時計を見ながら三言をまっている。
すでに集合時間から10分がすぎており、
株式会社キボウノホシの面々がイラついている。
早速、魔王城をめざし冒険がはじまる。
株式会社キボウノホシのパーティーは全員が10代で
リーダーは灯真りりす(17)。
りりすのジョブは「剣士」で音速でモンスターを斬りつけている。
そのたびに甲高い声をあげ、巨乳が揺れている。
イライラしながら斧で戦っているのは小平剛(17)。
ジョブは「戦士」でパワー任せにモンスターを潰している。
めんどくさそうに回復魔法を唱えているのは身ノ丈創(17)。
ジョブは「僧侶」であまりやる気が感じられない。
三言がモンスターを倒し、モンスターがおとした財宝を
「よっこらしょういち」と拾おうと思った矢先、
小平が大声でどなった。
ツキノセ村から約20km先にひろがる「アヤシの森」にはいった。
一行にとってアヤシの森は初めてで、三言も入ったことがない。
うす気味わるく深々とする森で一行は野宿をすることになった。
見張りを任された三言だったが…4時間が経過…。
昨日からナニも食べていない三言はあまりの空腹に
腹が「ギュルル」となり、おまけに気を使いすぎて、疲れきっていた…。
凄まじい痛みとともに三言の視界は真っ暗になった。
ベッドの横のイスに社長とフミが座っている。
報酬が入った封筒の中身を確かめる三言。
【完】