文字数 176文字

()()ぎしたせいで 消えた
地図の上の陽の光

指の隙間 本で埋めて
窓辺に運んだ陽の光


生き下手さを歌ってもいいし
生き足りなさを歌ってもいい
あんなに(けな)した将来が
一つも復讐してはくれない


忘れ物のように 逃げた
猫が見つめる雨の音

花瓶の水を 飲み干したら
窓際で澄んだ雨の音


いつものように愛してもいいし
いつになく愛し過ぎてもいい
考えを(えぐ)られた場所が
ガラスのない窓になる
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