パレードは終わっていた

楽しみだった町のパレード　煙のような
埃が去った後に　二人で立っていた

きっと　閉店に浸るあの店や
ずっと　持っていられる宝石より
深い感情のアナグラム
別物になりはしないよ

迷って悩んで　いろいろなものから
不幸を作った　絶望を編んだ　君と僕に
どんな歌が聴こえる


結局どこでなにを食べても　話題を振っても
白々しい空気がごちそう　ひたと味わった

いつも　帰り道は夕暮れで
なぜか　生まれた時から切なかった
それは人生のパラダイム
革命は端(はな)からないよ

迷って悩んで　いろいろなものから
後悔を作った　無情を編んだ　そして忘れた

迷って悩んで　いろいろなものから
不幸を作った　絶望を編んだ　君と僕の
広大無辺なパズル　

君と僕こそ
跡形もないパズル