第6話

文字数 255文字



 白薔薇の精は思いました。

(なんてキレイな赤い色でしょう。おひさまのなかで燃える冠のようだわ)

 赤薔薇も思いました。

(清らかで優しそうな精霊だ。あの花びらは、かがやく満月のようだ)

 白薔薇と赤薔薇は、おたがいに、ひとめ見て、相手を好きになりました。

 毎日、たくさんの話をして、いっしょに歌いました。
 まるで生まれたときから、ひとかぶの幹から生えた花のように、相手がなくてはならないものになりました。
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登場人物紹介

蝶の王子


青い羽の美しい蝶の精霊。

自由に空を飛べる。

白い薔薇


白薔薇の精霊。

優しく美しい。おっとりしている。

ちょっと気が弱いところも。

赤い薔薇


生まれたばかりの赤薔薇の精霊。

元気いっぱいで、とってもピュア。

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