第5話

文字数 237文字

 けれど、そんな、ある日のことです。

 白薔薇の精のいる丘の上から、よく見える場所に、赤い薔薇が咲きました。歩きまわることのできない花の精には、手のとどく距離ではありませんでしたが、大きな声を出せば、話すことはできました。

「やあ、初めまして。白薔薇さん。こんな近くに仲間がいるなんて、ぼくはなんて、ついてるんだろう。これから毎日、話ができるね」
「ええ、そうね。赤薔薇さん」



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

蝶の王子


青い羽の美しい蝶の精霊。

自由に空を飛べる。

白い薔薇


白薔薇の精霊。

優しく美しい。おっとりしている。

ちょっと気が弱いところも。

赤い薔薇


生まれたばかりの赤薔薇の精霊。

元気いっぱいで、とってもピュア。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み