遭難 Part2
文字数 432文字
いやいや、そもそも並行世界?能力?一体さっきから何を言っているんだこのじじいは
悠「長野の研究所の裏にこんな雪山はないはずだろ。ここは一体なんだよ」
コロウは不思議そうな顔をして、「長野?研究所?一体何を言ってるんだ」
悠「いやいや、ここは長野県だろうが」
コロウ「ここはアルタイル王国だ。頭を殴られて混乱しているようだな」
俺は立ち上がり、棚にある世界地図を取った。
悠「なんだよこりゃあ...」
地図には見たことのない国名と広大な大地がいくつも並んでいた。確かに、アルタイル王国という国は書かれてあった。
悠「一体何がどうなってんだよ、こりゃあ」
腰を抜かし、膝から崩れ落ちる姿を目の当たりにしたコロウは
コロウ「お主、もしや別世界から来たのか...しかしどうやって...」
コロウ「まぁいい、何かの拍子で迷い込んだのだろう」
悠「...」
コロウ「帰る手段が見つかるまで、しばらく泊っていけ」
コロウ「明日はふもとの港町へ行く、ついてきたければついてこい」