狂喜の山脈にて

文字数 242文字

 諸君はヒマラヤの奥地にあるという謎の山脈をごぞんじだろうか?

 そこでは、この世のありとあらゆる不可思議が起こるという。

 あるとき、探検家のO氏は、シェルパであるN氏をガイドに、その秘密を探るべく、切り立った峰々へと登頂したのである。

「ここは……」

「隊長、なぜ、このように大量のネコが……」

 頂上にたたずむ猫屋敷の主人は、にこにこと笑いながら、次のように口走った。

「そのとおりです。ここは、ハッテン場なのですよ?」

 二人は狂喜した。

 その後、彼らの姿を見た者は、誰ひとりとしていない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み