序章4 血の染み
文字数 1,203文字
音鼓にとって、初めての女であった。
音鼓の動きに合わせて、着崩れた衣からはだけた小さな乳房が揺れる。
女は恥ずかしそうに顔を手で覆い、黒い髪を揺らしていた。
そして、我慢できずに、声を漏らした。一度声を出すと、それからは我慢せずに声を上げ始めた。
女の秘部から溢れた液は、音鼓の太ももを伝って布団を濡らした。濡れた布団には血が滲んだ。
音鼓は、女の中で精を放った。女は、足先を伸ばし、痙攣した。少し不安そうに黒い髪を触った。音鼓のモノの膨張は収まらなず、そのまま続けた。
女の声は荒い息へと変わり、苦痛な表情を浮かべた。女の秘部は渇き、きつくなった。構わずに、音鼓は女の中で動き続けた。
そして、二度目の精を放った。
女は、音鼓のモノを口に含んだ。口の中は、生暖かく唾液で湿っていた。思わず、音鼓も声が洩れた。
その後、横になった音鼓の汗を布で拭くと、着崩れた衣を直して、部屋を出た。その表情は音鼓から見えなかったが、何故か泣いているように思えた。そして、眠った。
音鼓が、第二皇子の家来として、与えられたのは護衛の任務であった。護衛は、音鼓を含め20人の公家から構成されている。第二皇子の近くの護衛5人、周辺の監視5人が交代制で昼夜問わずに護衛にあたる。
音鼓は、第二皇子の従兄弟ということもあり、就任直後から第二皇子の近くの護衛となった。
そして、音鼓の就任3日後に、事件が起きた。第二皇子が、自邸から離れた桜の名所を訪れた際に、襲撃されたのだ。襲撃は、桜の下を通りかかった時に無数の矢が放たれた。2ヶ所から挟まれた格好だ。第二皇子の前にいた護衛は、その矢で絶命し、後ろの護衛も肩や膝裏を射られ、その場に倒れた。第二波に備えるように、音鼓は懐刀を抜き、第二皇子の前に立った。すぐに、矢が放たれた。可能な限り打ち落としたが、一本が音鼓の太ももに刺さった。
曲者!!という声と共に、周辺の護衛と側近の醜女が斬り込んでいった。
音鼓は、視界が歪み、立っていられなくなった。毒が塗られていたようだ。
音鼓が、目を覚ますとそこには醜女の側近がいた。目は爬虫類のように離れ、鼻は団子のように丸く潰れ、肌は黒かった。何よりも、歯がガタガタに生え、前歯は黒ずんでいた。
「よく、やってくれました。助かりました。第二皇子は無事です。貴方の毒は、神経性のもので死に至るものではありませんでした。この解毒剤を飲めば、数刻後には動けるようになるでしょう。」と言われ、1包の薬を飲まされた。
「犯人は?」と訊ねれば、
「取り逃がしました。捕まえた所で、何も自供しないでしょうが。ただ、目星はついています。いずれ話しますから、今は身体を休めて下さい。」と、醜女は優しく微笑んだ。
黒い前歯は、不気味そのものであった。
そして、次の晩、音鼓は醜女を抱いた。
音鼓にとって、初めての女であった。
序章4 終わり
音鼓の動きに合わせて、着崩れた衣からはだけた小さな乳房が揺れる。
女は恥ずかしそうに顔を手で覆い、黒い髪を揺らしていた。
そして、我慢できずに、声を漏らした。一度声を出すと、それからは我慢せずに声を上げ始めた。
女の秘部から溢れた液は、音鼓の太ももを伝って布団を濡らした。濡れた布団には血が滲んだ。
音鼓は、女の中で精を放った。女は、足先を伸ばし、痙攣した。少し不安そうに黒い髪を触った。音鼓のモノの膨張は収まらなず、そのまま続けた。
女の声は荒い息へと変わり、苦痛な表情を浮かべた。女の秘部は渇き、きつくなった。構わずに、音鼓は女の中で動き続けた。
そして、二度目の精を放った。
女は、音鼓のモノを口に含んだ。口の中は、生暖かく唾液で湿っていた。思わず、音鼓も声が洩れた。
その後、横になった音鼓の汗を布で拭くと、着崩れた衣を直して、部屋を出た。その表情は音鼓から見えなかったが、何故か泣いているように思えた。そして、眠った。
音鼓が、第二皇子の家来として、与えられたのは護衛の任務であった。護衛は、音鼓を含め20人の公家から構成されている。第二皇子の近くの護衛5人、周辺の監視5人が交代制で昼夜問わずに護衛にあたる。
音鼓は、第二皇子の従兄弟ということもあり、就任直後から第二皇子の近くの護衛となった。
そして、音鼓の就任3日後に、事件が起きた。第二皇子が、自邸から離れた桜の名所を訪れた際に、襲撃されたのだ。襲撃は、桜の下を通りかかった時に無数の矢が放たれた。2ヶ所から挟まれた格好だ。第二皇子の前にいた護衛は、その矢で絶命し、後ろの護衛も肩や膝裏を射られ、その場に倒れた。第二波に備えるように、音鼓は懐刀を抜き、第二皇子の前に立った。すぐに、矢が放たれた。可能な限り打ち落としたが、一本が音鼓の太ももに刺さった。
曲者!!という声と共に、周辺の護衛と側近の醜女が斬り込んでいった。
音鼓は、視界が歪み、立っていられなくなった。毒が塗られていたようだ。
音鼓が、目を覚ますとそこには醜女の側近がいた。目は爬虫類のように離れ、鼻は団子のように丸く潰れ、肌は黒かった。何よりも、歯がガタガタに生え、前歯は黒ずんでいた。
「よく、やってくれました。助かりました。第二皇子は無事です。貴方の毒は、神経性のもので死に至るものではありませんでした。この解毒剤を飲めば、数刻後には動けるようになるでしょう。」と言われ、1包の薬を飲まされた。
「犯人は?」と訊ねれば、
「取り逃がしました。捕まえた所で、何も自供しないでしょうが。ただ、目星はついています。いずれ話しますから、今は身体を休めて下さい。」と、醜女は優しく微笑んだ。
黒い前歯は、不気味そのものであった。
そして、次の晩、音鼓は醜女を抱いた。
音鼓にとって、初めての女であった。
序章4 終わり