第1篇 響

文字数 146文字



水鏡に映る空の波紋
それらが
深く伸び
命の真ん中に落下して
静かな音を立てながら
泉のように湧く

清冽の日射しが
木の葉に光を集め
鳥がそれを深遠へと運び
岩礁は呼応し
波を呼ぶ

言葉にならない言葉
歌にならない歌が
はじめは点々と
それから線が繋がり
やがて円を描く

開かれてゆけ
視界
染まってゆけ
透明に
育ってゆけ
天然素材
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