作品紹介と、登場人物

文字数 799文字

ここ稀音堂は、おもに古い和錠の開錠作業を専門にしている鍵屋です。
毎回、何やら訳ありなお客様が、訳ありな錠の開錠依頼を持っていらっしゃいます。が、
本日の依頼は、旬之介の高校時代の先輩で、父親が経営している探偵事務所で探偵として働いている綺田修一からの解錠依頼。
綺田が仕事で訪れていた屋敷で、どうやら蔵の錠が開かないと困る事態が起きているようで……。
しかもこの屋敷、蔵の錠が開かない以外にも、困ったことが起きていたのです――。

〈登場人物〉
◇稀音家 旬之助(きねや じゅんのすけ)
主人公。
代々続く、和錠の解錠を専門に扱う店の十代目。父への憧れと、自宅にある初代宗右衛門作のからくり錠(開かずの錠)をいつか開けてやるべく鍵師の道へ。骨董品に触れると、時折、故人が見える。年齢は二十五歳

◇稀音家 光之助(きねや こうのすけ)
旬之助の父親。九代目・稀音家 宗右衛門を名乗る名鍵師。性格は穏やか。

◇塚原 奏真(つかはら そうま)
旬之助の幼馴染。年齢は二十五。大学卒業後、子供のころからの希望だった稀音堂に就職。事務などの業務全般をしつつ、時には旬之助の助手もする。頼まれると断れない性格。

◇ろくすけ(白猫)
旬之助の飼い猫で、店の看板猫。ふかふかの真っ白な毛並みと、茶色のまんまるな愛らしい目が特徴。

◇万里小路 崇行(までのこうじ たかゆき)
江戸時代から代々、稀音家家と腕を競い合う鍵屋「万錠屋」の息子。旬之助とは幼馴染でライバル。同じく鍵師。二十五歳


◇綺田 修一(かばた しゅういち)
父親が経営している〈綺田探偵事務所〉で働いている。旬之助の高校時代の先輩。かなりの霊感の持ち主で霊絡みの仕事も引き受けている。

◇歳さん 
杣野邸で桐箱の解錠を行った際、中に入っていた黒羅紗と十一代兼定にくっ付いていた霊。新選組副長

この物語はフィクションです。
作品のコピー及び転載等は禁じます
更新は不定期になります。
©️仁津木せのん
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