ファンタジー座談会本室 part5

文字数 11,861文字

>「ファンタジーを書く意味」というのをお尋ねしても大丈夫でしょうか?

様々なジャンルの中から、あえてファンタジーを選ぶ理由というのを知りたいです。

2017/12/14 17:00
>滝口先生  こんにちは。縞田です。

ファンタジーを書く意味、これは常に自問し続けていかなけれならないと思っていることです。

私の場合は「ここではないどこかへの憧れ、誘い」が根底にあります。

心理学で物語の受容パターンに「投影型」と「逃避型」があるとされるのですが、若い頃から私は逃避型でした。今とは違う場所、この世界にはない不思議が読みたかったのです。

10代の頃、この世には存在しないもの、起こりえないことの要素がないフィクションにはあまり惹かれませんでした。

外国に行くことが難しかった時代には海外小説を読むだけでもここではない場所への憧れを満たすことが出来ました。翻訳児童小説などです。でも、今は海外も身近です。物語の中では現実にはない場所に行きたい。それが実現できるのがファンタジーなのです。

いま自分でそれを書く理由は、かつての自分のような読者さん、現実ではない世界に憧れを持つ読者さんに届けるためです。それは昔の自分のためでもあるので。


>書き手目線でも読者目線でも、どのような部分を重視しているか、ファンタジーのここが魅力!

重視しているのは現実の世界とは違う不思議の部分です。不思議が読みたいのです。

自分で書く時は、それが嘘に見えないように、目の前にあるように錯覚をおこさせる工夫を凝らしたいです。

2017/12/14 17:02
ひかわ先生への質問


>バトラーのカバラに関する本が、『クリセニアン年代記』の資料だったということでしょうか?


>雑誌の『ムー』とかの影響もおありということですが、ほかにネタにされた歴史上の魔術師はいますでしょうか?


2017/12/14 17:01
>おふたりの英国にあるファンタジーのエッセンスと、それに対する愛を語っていただけないでしょうか。
2017/12/14 17:02
リロードしていなかったので、移動に気付かなかった。最後の投稿、第四から第五室に移しました。
2017/12/14 17:02
そして、ひかわ先生の


売れてるジャンルはパイが大きいです。だから、その周辺部にチャンスも大きい。でも、その中心にいるのは、そのジャンルの作品を本当に心の底から書きたくて書いている、ど真ん中の方々です。ジャンルが廃れて、パイが縮小しても、そのど真ん中にいる作家たちは生き残るけれど、周辺部にいた作家たちはあっという間に振り捨てられます。
出版する側にとっては、大きいパイにより多くの作家がいたほうがいいので、今はこれが売れているから、ということで、簡単にデビューできたりするかもしれないけれど、そうした簡単さは、いずれ、自分に戻ってきます。人生というのはやり直しはきかないので、わたしはできるだけ、自分の書きたいど真ん中で勝負を賭けることをお薦めはしています(笑)。まぁ、でも、人生はそれぞれなので、そうでない選択も、もちろん、ありです。


このお言葉すごいです。

そのとおりなんですよ。本当に。


最終的に自分がなにを好きで、自分がどこにいきたいのか。

考えながら進んでいくのが、いいですよ……。ガチですよ、これ。


震えた……。かっこいいなー、優しいなー、ひかわ先生。

2017/12/14 17:04
あとから追いかけてきてくださるだろう栗原先生には個別に質問載せておきますね。

あとこの「魔法の呪文」についてはご本人による「世界観設定が苦手なファンタジー書き」さんの、設定苦手っていうのが呪文作るのにもハードル上げているような気がします。

もし、まだこちら見てましたら、呪文以前の部分で今回の座談会で「世界観設定についてもっと聞きたい」があったら、聞いてくださるといいのかも……。


>栗原先生へ 


・私は、世界観設定が苦手なファンタジー小説書きです。

最近、悩んでいるのが、作中における魔法の、呪文の作り方です。

浪漫のある、格好良いものを書きたいと思うのですが、うまく形になりません。アドバイスいただけたら、幸いです。


理想としては、若い読者さんの記憶にのこり、ふとした時に呟きたくなってしまうような呪文です。

2017/12/14 17:11
栗原先生にはこちらもですね。


>普段の執筆量はどのくらいでしょうか?

文字数でも枚数でも、1日単位でも1ヶ月単位でも、どんなご提示でも大丈夫です。


2017/12/14 17:14
縞田先生

移動ありがとうございますー。空気読まないですみません。

2017/12/14 17:16
ただいまご飯中です♪ 教えていただいたコンビーフを通販ポチして、ご飯の上にのっけて食べているのですが、これ、確かに美味しいです>佐々木先生 教えていただいておりがとう♪
2017/12/14 17:29
やったー。あのコンビーフ美味しいですよね。私も虜なんです。

なぜかわからんが、美味しいものはみんなにも薦めたいし、「美味しかった」と言われたいし、言われるとものすごく嬉しい。

2017/12/14 17:31
戻りました、続けます♪
わたしがファンタジーを書くのには、10才くらいの時に一人で家出した体験が大きく影響しているかも、です。別に家出、と言っても、せいぜい、3、4時間で、暗くなって怖くなって帰っちゃったんですけれどね(笑)。まぁ、そうでなければ困りますし、別に家庭に不和があった、とかそういうのでもありません。こっぴどく怒られました。はい。大騒ぎになってましたし。
ただ、どこか遠くに行きたかったんですよ。ここでないどこかに。
たぶん、その原体験以降、もともとSFとか好きだったし、我が家にはSFは家庭の事情で本が山のようにあったのですが。だんだん、わたしが惹かれるのは、遠い国の不思議な旅の話であることが多いようになりました。漫画でも小説でも。
決定づけられたのが、「指輪物語」との出会いです。ピーター・ジャクソンはまだ映画化してませんでしたし、わたしが読んでいた時には、まだ、翻訳が途中で。「二つの塔」の上巻で、下巻の発売を待つ、という地獄を経験いたしました、はい。
その地獄の合間を埋めたのが、「なんとなく似たような話」です。詳細は省きますが、アーサー王伝説に出会い、マギノギオンに出会い、バレンタインアダルトファンタジーシリーズ、という外国のファンタジーシリーズのノベルズがあるのに気づき。ずぶずぶとファンタジー沼にたった一人で孤独に埋まっていきました。
その頃にはファンタジー読む人も少なかったので、出版市場に出るファンタジー点数も少なく、追いかけるのは結構、容易でした(笑)。ジョイ・チャントの「赤い月と黒い山」を浅羽莢子さんが翻訳してくださった時は小躍りしたものです。
日本人作家だと、なんといっても、天澤退二郎先生の「光車よ、回れ!」と、安房直子さんのフシギな作品。でも、日本人では異世界ファンタジーを書く人は当時はあまり……いなかった──ような気がします。気がつかなかった可能性もありますが。ヒロイック・ファンタジーなら、高千穂遙先生の「美獣」シリーズがあったかしら。栗本薫さんが「グイン・サーガ」を書き出された時には、もうわたしは大人になっていて、自分でも書き始めていましたし。
なので、わたしがファンタジーに惹かれた理由は、ものすごく内面的なものなので。あまり他の方々の参考にはならないかもしれませんが。
ただ、10才くらいの時。だんだんと暮れなずんでいく道を、ひとりでずんずん歩いて行った時のことは、今もすごく覚えています。家にはもう帰らない、と子供ながらに決心していたらしいのですけれど、どんどん心細くなっていって。
知らないおじさんが声をかけてきたことを覚えています。小さな女の子がひとりで夕暮れに歩いて行くのを見て、心配したんだと思います。「帰りなさい」と言われたけれど、その時は、ずんずん歩いて行きましたねぇ。帰ろうと思ったのは、あたりが真っ暗になってから。実は、家出しようと思ったのは、その時が二度目で(笑)。前回は昼間で、途中で引き返したんで、ちょっと遅くなった、くらいだったんですけれどね。親にしたら真っ青だったと思います、はい。
最近、ニュージーランドに行った時、トラッキングのコースで、周囲に雄大な景色で、わたしの他に誰もいない、という経験をした時、あの時の感覚をちょっと思い出しました。
まぁ、そんなのが、作り手としてのわたしの……なんというか、「様々なジャンルの中からファンタジーを選んだ」理由です。

2017/12/14 18:20
やっぱり長くなりました(笑)。
2017/12/14 18:43
みつるさん、初めまして♪
朝松先生と最初にお会いした時は、わたしは大学生でした♪ わたしも朝松先生もふたりともまだ作家になる前で、クトゥルフとラブクラフトと、怪しげな魔術の知識に満ちた、ちょっと(ちょっと?)変わっているけれど、とても親切で優しい青年でいらっしゃいました♪
で、わたしがクリセニアン・シリーズで、どういうふうにバトラーのカバラ魔術を参考にしたか、というのは、口では説明が難しいので、この作品に出てきた魔術師のマーカス・レーくんが魔法を使うシーンをここに貼りますね~。
こんな感じです。


 彼は杖で、自らの体の七つの生命の場所を杖で差し示す。
「サーク」
 それは霊樹サークの場所であり、〈剣〉を表す──右足である。
「トリニク」
 それは常緑樹トリニクの場所であり、〈杖〉を表す──左足である。
「アーク」
 それは黒樹アークの場所であり、根源たる〈闇〉を表す──腹部である。
「ラーレ」
 それは青い神鳥ラーレの場所であり、〈星〉を表す──左肩である。
「セクス」
 それは黄金の神鳥セクスの場所であり、〈月〉を表す──右肩である。
「アーゼラ」
 それは赤牛アーゼラの場所であり、〈太陽〉を表す──心臓 である。
「レゼロ」
 それは白牛レゼロの場所であり、〈天〉を表す──頭部である。
 次に、彼は自分の七つの生命の場所を手で指し示して印を組み、つぶやいた。
「生命の七つの場所は月の光に清められ、わたしの体は浄化された。わたしの体は光っていく。わたしは光の剣になる」

その頃、バトラーの「魔法入門」は角川文庫で、デニケンの「星への帰還」なんかと一緒に340円(安い)で売っていましたし~。
ストーリーそのものは、リンバーグ皇国とバハウ帝国という強国ふたつに挟まれた小国エルミネール王国が滅ぼされて、亡国の王子になった、ジークラードとフェラベリートという王子がいて、その弟のフェラベリート王子、通称フェランくんが、国が滅びた時に、たまたま解放してしまった、天の翼人アルジェリックに助けられて国を復興し、さらにアルジェリックをいにしえからの宿運から解放する……というような話です。長いです。18巻を10年かけて書きました、はい。
夢語り、のほうは、あまり魔法教団は出てこないんですよねぇ──申し訳ない。 
2017/12/14 18:44

ご回答ありがとうございます。


>ファンタジーには、見たことのないものを、見せて欲しい

>この世には絶対に存在しない場所で生きてみたい

>一人で家出した体験

やはりファンタジーの魅力としては「未知への期待」という部分が大きくあるのかもしれませんね。

探究心や新たな地を見たい欲求……地球上ではほとんどの地域が可視化されている現代においては、やはりファンタジーという舞台が我々にとっては魅力的に映るのかもしません。


>ど真ん中を書く

アドバイスありがとうございます。

世にあふれる様々な作品に魅力があり過ぎて、どこかに傾倒するというのが難しい……。

興味を持てないというより、どのジャンルも魅力的に見えるという浮気性な性格なのかもしれません。

なんとか自身と対話をし続けたいと思っています。

2017/12/14 19:25
ミツルさん はじめまして、こんばんは。縞田です。

>おふたりの英国にあるファンタジーのエッセンスと、それに対する愛を語っていただけないでしょうか。


済みません……もともと私はあまり英国オタクではなかったのですよ……

英国に少し滞在していたことがあり、英国人の友人が何人かいて、英国人の雰囲気や空気感を経験していたので、投稿作を書く時に英国を舞台にしようと思ったのです。

現地で買った資料がたくさんあったことも英国物を書き始めた理由のひとつでした。二十世紀の終り頃で、まだAmazonもなく、そういうものは手に入れにくかったのです。今ならネットに転がっているレベルの資料なのですが。

ただ、いわゆる島のケルト伝説には惹かれるものがありました。アイルランドを含む島のケルトの妖精たちは人間臭くて、だから本当に彼らがいるような気がしたのです。恐ろしい魔物のような妖精もいましたが、それも魅力でした。日本の妖怪に似ている点も気に入りました。英国と日本には、奇妙な類似があるのを感じます。どちらも大陸のすぐ近くにある島国だからかもしれません。

そういうわけでデビュー後も英国ものが多くなっています。やはり肌に合っているのかもしれません。

2017/12/14 19:32
これでいただいた質問にはすべて返答終わってますかね。

本日九時までですので、ここから、まったりと、パネリストの先生たちに、今回の座談会のまとめとして、しめのお言葉などいただこうかなと思っています。

栗原先生、間に合わないかも……ですが、質問は置いておくし、しばらくオープンにしておくので、時間があるときに栗原先生にもいただいた質問へのお返事や、お言葉いただけると嬉しいなー。

2017/12/14 20:02
>雑誌の『ムー』とかの影響もおありということですが、ほかにネタにされた歴史上の魔術師はいますでしょうか?

アレイスター・クローリー、とか、有名な方のことなら、一応程度に本は読んでいますが、わたし自身はファンタジーおたくではあっても、あまりスピリッチュアル系に行くタイプではないので。アイルランドのドルイドたちの風習とか、スコットランドの「オシアン」とか、カレワラとか北欧系の神話とか……そういうのも広義の「魔法」と捉えるなら、ネタにしている、と言えるかもしれません。そんな感じでしょうか。


2017/12/14 20:02
ひかわ先生

縞田先生


私たちの質問ラッシュに紛れて、「じつはこれを伝えたかったんだけど、言いそびれたんだよもー」みたいなポイントありましたら、ぜひ、ここで補足くださいませ。

そして……あとは、たくさんご紹介いただいてきましたけれど、さらにもう一冊ほど「この本が好き」をいただけると私が嬉しいです。


あ、ひかわ先生からの英国関係のお返事まだいただいてないですね。

読み応えあるな今回の座談会。やったー。自分が楽しい。

2017/12/14 20:05
あと、わたしは英国への入り口は、なんといっても、トールキンとアーサー王伝説ですね。芋づる式に次々と、スペンサーの「妖精の女王」にはまり、ウィリアム・モリスの、生活にもファンタジーを、にはまり(笑)。
なんとなく、あのケルトの土臭い感じが性に合った、といいますか。
あと、中学・高校が、ミッション系で、キリスト教の宗教教育を受けたことも関係あるだろうし、あと、日本にはないファンタジーを手探りするために使えた異国の言語が英語だけだったのも大きいかもしれません。
英語以外の言語も出来たら、違う方向に行った可能性があります。
アーサー王誕生の因縁の地、と呼ばれている、コーンウォルのティンタジェル城には二回も行っていますけれど。あの、廃墟なところがいいです。
2017/12/14 20:07
ぜーはー。……わりと時間なかったですね。質問に答えていたら、時間が来てしまった感じが。
2017/12/14 20:13
はぁい、楽しかったです♪ こういう機会を与えてくださった佐々木先生に感謝です。いろんな方とお話できましたし。参加して、質問などをくださった方々、見ていてくださった方々にも感謝、ありがとうございました♪
感じたのは、今のコンテンツ滝の中で溺れて、なんとかとっかかりをみつけようとなさっている方も多いのかな、ということでしょうか。ゲーム、アニメ、映画、小説、いろいろとあるし。せっかくの機会なので、こちらのトークメーカーで「ぼくのママは猫の神さま」というのを書いてみても思ったのですが。物語を作るハードルはいろんなツールの便利さですごく下がっているけれど、逆に、便利さというのは人をスポイルするので、作り上げたものの質をあげるのは、結構、大変かもしれない……ということかな、と。
で、そんな時、その膨大なコンテンツの中であっぷあっぷするくらいなら、人類の千年以上の歴史の中で作られた幾億もの創作物の中で、今に伝えられている、しぶとく生き残っている古典的なものには、残るだけのすごいものはたくさんありますよ、ということで。
たとえば、わたしがいままで読んだ中で、一番、すごい、タイム・ファンタジーには、ボーヴォワールの「人はすべて死す」があったりします。
ボーヴォワールは、哲学者サルトルの伴侶で、実存主義の実践小説として「人はすべて死す」を書いたので、それをファンタジーとして読んでイイのか、と言われると、ですが。すごい話で。黒死病が蔓延する中世に不死になる薬を飲んでしまった男が、自分の人生を淡々と語り、人の命の一瞬の輝きと儚さについて、それがいかに美しいかについて明かすという物語ですが……すごいです。
地獄について書きたいなら、ダンテの「神曲」がありますし。ファンタジー書きなら、三島由紀夫の絶筆作である「豊穣の海」4部作を。ホラー好きなら、エドガー・アラン・ポーの作品集やヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」を、是非、一読していただければ。それを「勉強」と感じてしまうのなら、やめたほうがいいですけれど(笑)。
わたしたちは、芳醇なレガシーの上に、文化を築いていることに気づくんじゃないかな、と思います。
もちろん、トマス・マロリーの「アーサー王の死」、あと、最近はあまり知られていないようですが、11世紀成立の
古フランス語叙事詩「ローランの歌」なども素晴らしいです♪

2017/12/14 20:20

>佐々木先生

>でも自分の妄想を堪能できる、想像力を刺激してくれるものって、私にとっては漫画より映像よりアニメより小説で、文章から受け取った私の脳内をこえるほど美しく幻想的なものを私はいまだ知らない。ファンタジー小説は私を異世界に連れだしてくれます。


このお言葉にファンタジーの魅力が凝縮されていると思います!

ファンタジーは、見たこともない世界に連れていってくれるのですよね……

誰も見たことのないものを造り出すとき、文章だからこそ出来ることがあると思うのです。文章とは言葉で、人間は言語思考する生き物だから、言葉で形作られたものこそが一番ダイレクトに脳に伝わる表現になりうるんだと思います。脳は最高のデバイスなのです。


そしてシメ……もう言い尽くされた気がしますが、やはり好きこそものの上手なれ、だと思います。

それぞれご自分の好きを大事にして下さい。

小説を書くというのはなかなか大変な作業です。好きでなければ続けられないです。

ファンタジー小説というのは大掛かりなイリュージョンみたいなものです。書き手の仕事は、できるだけ滑らかに読み手を異世界をご案内することです。本を読んでいることを忘れさせるのが理想かな……理想は理想ですが、その方向で努力したいと思っています。


そしてどさくさで叫ぶ。私は、異世界と不思議と異形の生き物が好きだ〜❤️


2017/12/14 20:18
あと、映画について。
わたしは映画マニアではないので、自分が好きなものしか見ていませんが。
ファンタジー映画で良かったものとしては、モペット映画なのに世界観が完璧な美しい異世界ファンタジー映画の「ダーククリスタル」だけは見て欲しいかなぁ、と。
2017/12/14 20:38
佐々木先生、至道先生、今回はこの場を与えて下さってありがとうございました。

とても勉強になりました。そして楽しかったです!

2017/12/14 20:39
>私は、異世界と不思議と異形の生き物が好きだ〜❤️

はぁい、わたしもです、縞田先生♪ わたしはたぶん、ここでない世界を旅するのが好きなんだろうなぁ、と思います──自分には、とことん、移動運がないのに。猫がいると、旅行もままなりませんよ、しく。
2017/12/14 20:40
あと、わたしの趣味だと、映画は、エイゼンシュタイン監督の「イワン雷帝」、あれでマントフェチになりました。あと、これは個人的趣味で、「ジプシーは空に消える」……最近はアマゾンで何でも手に入りますね。昔は上映会でしか見られなかったですが。美しい映画です♪
2017/12/14 20:43
>ひかわ先生

旅は物語の中ですれば……ヴィゴとオーリィが寂しがりますから。

あ、私の物語はあまり旅をしないです。一つの場所から動かないのが多い。どうしてかな。

2017/12/14 20:46
そんなところでしょうか<言い足りなかったこと
こんな感じで〆めてよろしいでしょうか?
2017/12/14 20:47
>私の物語はあまり旅をしないです

そう言われるとそうですね、ほんとだ。面白い♪(笑)
2017/12/14 20:51
はい。ありがとうございます。>ひかわ先生
2017/12/14 20:52
動かない話を書いてみようかしら。そういえば、今、書こうとしている話は、いままでとは違う傾向の、日本のちょっと過去の話ですけれど。これは動かない小説になりそうですねぇ。
2017/12/14 20:52
旅……

ラストで突然の「縞田先生の作品はあまり移動してないかも。どうしてだろう」は……どうしてなんですかね。書いているご本人が「あれ」っておっしゃってる。

2017/12/14 20:53
「いつか、動くために」いま作品世界が特定カメラでいくつかの地点を観察中なんですかね……。ある日、作品内で誰かが旅に出かけるのかな。
2017/12/14 20:54
そろそろ時間になってしまう。

楽しい時間をありがとうございました。


ひかわ先生

縞田先生

栗原先生


お時間いただけてよかったです。たくさんの言葉を注いでくださって、ありがとうございます。


そしてご質問くださったユーザーさまにいつもながらお世話になっております至道先生と、女性座談会の、りうとさんとチヒロさん。なぜ、りうとさんとチヒロさんは無言で見守ってるの。ときどき私をアシストしに出てきてくれている。ナイスで頼れる奴らだぜ。


こちらしばらくオープンにしておきますので、なにかありましたら書き込んでくださいね。

あとここはずーっと見られる状態にしておこうと思っててるので、参考図書など、いつでも見に戻ってきてね。好きそうな人で見逃している人に「こういうのあったよー」ってurl飛ばしてくださいな。





2017/12/14 20:56
時間になっても閉じないので、縞田先生も、ひかわ先生も「はっ」ってことがあったら書き足していってくださいね。笑。

終わりまで、ゆっるーい感じで、終わりますねー。私っぽーい。ではー。

2017/12/14 21:06
にゃ~♪(^^)/←ありがとう~♪
2017/12/14 21:09
ありがとうございました〜(^_^)/ 

なんで私のキャラたちがあまり旅をしないかは宿題になってしまった……

2017/12/14 21:10

大変遅刻いたしましたー!

まずは座談会、お疲れ様でした……大変興味深く、勉強になりました!

メモが潤いました(二度目)

主催者の方々、パネリストの先生方、入ってきてくださったすべての方々、ありがとうございました。

2017/12/14 21:42
ただいま帰社したため御礼遅れました、お答えなどありがとうございます!

ぼくも本格ファンタジーにもチャレンジしてみたいと考えているので、こちらの座談会を折々に読み直させて頂きます。

ひかわ先生、縞田先生、栗原先生、ありがとうございます。このような場を設けてくださった佐々木先生、たけうち先生、藤沢先生にも重ねて感謝です。

2017/12/14 21:50
あっ、栗原先生こんばんは!


2017/12/14 21:48

とりいそぎ、まとめてくださったぶんの質問にお答えしますね。

>格好いい呪文


それは私も知りたい!! と思いつつ……

私は小説には嘘を書いてはいけないと思っているんです。

ファンタジーならなおさらです。

すべてが架空の物語だからこそ、安易な嘘ではなくて、真実を架空の言葉で言い換えるような形でないと、ちょっとばかばかしくなってしまいがちだと。

……めんどくさい話になってしまいました。


呪文って、そもそもなんでしょう?

力ある言葉、かな、と思います。


奇跡じみたことを起こしてしまうような、力ある言葉です。

私はこれは、詩に近いのかなあと思います。

詩って不思議ですよね。短い言葉で膨大なことを語り、ひとの心を動かす奇跡を起こします。

ということで、詩集を何冊か読んでみるのはどうでしょう?

言葉の力を信じれば、力ある言葉を発することは誰にでも出来ると思います。

2017/12/14 21:47
>至道先生

いつもありがとうございます。楽しみました。至道先生の本格ファンタジーも楽しみにしてますー。


>栗原先生

お疲れさまですー。


さて、後夜祭会場を付け加えておきますねー。


「よし、長い語らいになりそうだな」ってときはご自由に移動くださいね。笑


2017/12/14 21:56
こんばんは~(ぴょんこぴょんこ)
2017/12/14 21:59

>普段の執筆量

ひ、必要に応じて……たくさん書いたり、あまり書かなかったり、です。

兼業作家だったときは土日執筆で二ヶ月で文庫一冊、専業になってからは一ヶ月一冊で回しておりました。

最短は十二日で一冊です。

一日の最高量は三万二千字くらいかな……。

今はもっと時間をかけています。

時間をかけたくなったのです……。

2017/12/14 22:00
至道先生、ありがとうございました〜!
2017/12/14 22:04

ちらっと見えたので、これも。

私がファンタジーを書く意味は、神さまから作り出す方法でないとたどり着けない場所があるはずだからです。

物語の創作は思考実験の側面を持ちます。

そして私にとってのファンタジーは暗喩の物語です。

異世界という暗喩を組みあげてこそ到達できる場所に、一生のうちにはたどり着きたいものです。

わー! ハイファンタジーが書きたくなってきたぞー!!

以上でーす。

2017/12/14 22:07

あー。戻ってきたら終わってしまってる。すみません。


>ひかわ先生。ミツルです。回答いただき、ありがとうございます。


>夢語り、のほうは、あまり魔法教団は出てこないんですよねぇ──申し訳ない。


いえいえ。きちんと読まずに質問してしまいました。こちらこそ申し訳ありません。シリーズには、年代記と夢語りがあるのですね。

少しずつ蒐めてゆきたいと思います。フェランくん、天の翼人アルジェリックと国を復興し、さらに翼人を宿運の軛から解放するなんて! あまりにも素敵すぎる。ドキドキします。魔法がどう絡んでくるかも。


ラノベに魔法はあふれていますが、本格的な資料を駆使して描かれたものを知りませんでしたので。詳細まで書いて下さり、ありがたいです。ゆっくりひもといてゆくのが楽しみです。

朝松先生のこともお書き下さり、ありがとうございます。朝松先生とはお会いしたことはありませんが、熱を入れて読んでいた時期がありまして。

デニケンも懐かしいです。古代文明と宇宙人ですね。大陸書房の本も、もっぱら雪男とかネス湖とか空飛ぶ円盤ばかり読んでいました。あの頃、地球にはまだまだ秘境がいっぱいあったのですね。


スピ系に行かずしてアレイスター・クローリーをおさえるあたり流石だと思いました。よりらしく見せるための「姿勢」と先生ご自身の納得の問題なのでは、と。

ドルイドの風習、はたまたカレワラ。シベリウスの世界ですね。気持ちのいい、爽やかな風が吹いてくるようです。

そしてやっぱりトールキンとアーサー王なんですね。驚いたのはウィリアム・モリスです。生活にねざす雑貨自体がファンタジーかも。なるほどです。モリス自身がファンタジーを書いてますし。先生のお描きになったアーサー王の物語もぜひ、読んでみたいと思いました。


極めつけは、ボーヴォワールでしょうか! サルトルの『嘔吐』が性にあわなかったのですが、これは俄然、読みたくなりました。


このたびは素晴らしい贈り物をいただきました。

濃厚な内容でしたので、暫く時間を置いてから何度も読み返すつもりでいます。

ひかわ先生。心よりお礼、申し上げます。

2017/12/14 19:53

ayuayu326

お風呂入って、出てきました(笑)。
栗原先生、こんばんわ。ハイファンタジー、書いてください、楽しみです♪

至道先生、お世話になりました♪ 何かお役に立てたのかなという──。
なんとなく、佐々木先生にお誘い受けて、こんなところに出てきてしまいましたが。
是非、本格ファンタジー、挑戦していただきたい。そして、架空戦記ものとどちらが執筆速度が速いか、お教えくださいませ♪

ミツルさん
確かに、魔法が溢れているような昨今なので、わたしごときの言説は空論になってしまうかも、ですが(笑)。でも、栗原先生がおっしゃるように、人は言葉でしかつながることができず、言葉にこそ本当は何かを変える魔法がなければ、世界には絶望しかないように思える時もあるのです。
今はボタンひとつで何でも出来て、お金さえあれば、科学、という魔法が幾らでも使えますが。そういう魔法ではなくて、心に届く魔法を言葉で紡いでこそ、の物語かな、と。
そんなふうに思っています。
先人には、すごい小説を書いている方が大勢おられて、わたしも浅学ですので、知っているのはその一部です。是非、どんどん独自に掘って行ってください。
ガリアン、という、かつてあったアニメのように(笑)。←主題歌が好き♪
2017/12/14 22:53

>ひかわ先生。ミツルです。


『機甲界ガリアン』ですね♪ 好きで見てました。独力で地中深く掘っていったら何がとんでもないものが出てくるかも。オリジナリティを大切にします。


>人は言葉でしかつながることができず、言葉にこそ本当は何かを変える魔法がなければ、世界には絶望しかないように思える時もあるのです。


>そういう魔法ではなくて、心に届く魔法を言葉で紡いでこそ、の物語かな、と。


身にしみます。心に届く魔法を言葉で紡ぐ、ということ。

先生が座談会の冒頭で言われた「度量衡」の設定からはじめる、ということと繋がるような気がします。(ファンタジーを描くにあたり)人が生きる上で必要な交換の単位から、その最初の一歩を踏めしめよ、ということかな、と。

不思議な座談会でした。いろいろ収穫がありました。そして先生がガリアン(の主題歌かな)がお好きなことも!

2017/12/14 23:21

ayuayu326

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登場人物紹介

ひかわ玲子


小説家・翻訳家。

レコード会社のプロモーター、ライターを経て、M・Z・ブラッドリーの『ヘラーズの冬』『ホークミストレス』を共訳(氷川玲子名義)。1988年、「バセット英雄伝 エルヴァーズ」を『ドラゴンマガジン』に連載し、小説家デビューした。「女戦士エフェラ&ジリオラ」や「三剣物語」などのシリーズがあり、剣や魔法が登場するファンタジー(ヒロイック・ファンタジー)を得意とする。

縞田理理


ファンタジー小説家。人呼んで人外小説家、或いは変タジー作家。
2001年秋に第二十二回ウィングス小説大賞でデビュー、現在に至るまで小説ウィングスで活動。
好きなものは妖怪と妖精と動物と怪獣。
著作は新書館ウィングス/中央公論新社C☆NOVELS/集英社オレンジ文庫から刊行中。
既刊「霧の日にはラノンが視える」「ミレニアムの翼」(新書館ウィングス文庫)、「グウィノール年代記」(中央公論新社C☆NOVELS)、「僕たちは同じひとつの夢を見る」(集英社オレンジ文庫)、「不死探偵事務所」(新書館ウィングス・ノヴェル)etc.

原作「台所のドラゴン」(みよしふるまち作/ジーンpixiv連載中)

たけうち りうと


もの書き。第一回ホワイトハート大賞受賞『INTENSITY』でデビュー。

商業誌作品:小学館『こゆるぎ探偵シリーズ』・講談社『ウスカバルドの末裔』他

介護体験記『介護は戦だ! GB包囲網作戦』

note・PIXIVにてエッセー・小説・イラスト・音楽・写真を掲載してます。

書いたり描いたり、撮ったり創ったり。遊び好き。

藤沢チヒロ


漫画家、編集者。

千葉県柏市出身、札幌市在住。

2000年秋田書店コミックミュウ

「ゴンドラの上」でデビュー。

国際興業バスやJR北海道バスの広告を手掛けるほか、学習漫画や広告漫画、TV番組のイラスト等で活躍中。


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佐々木禎子


小説書いてます。

札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。

1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

BLやファンタジー、ホラー、あやかしものなどのジャンルで活躍中。

「ばんぱいやのパフェ屋さん」(ポプラ文庫ピュアフル)「ホラー作家宇佐見右京の他力本願な日々」「薔薇十字叢書 桟敷童の誕」(富士見L文庫)「宵越し猫語り 書き下ろし時代小説集 」(招き猫文庫) など。


チェブラーシカが好き!!


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ばんぱいやのパフェ屋さん特設ページもあります。

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