ファンタジー座談会本室 part2

文字数 11,506文字

移動しました。
2017/12/13 19:37
>困難があるからこそ、登場人物たちは頑張る。魔法で一発オッケーだったら、プロレスのどこが面白くなると思います?


魔法についての「制限」をつけることで物語をおもしろくするという言い方をしてしまったら乱暴すぎますか?

2017/12/13 19:39
魔法世界ものにすると魔法の上限とかルールとかを決めないと、おもしろいお話にならない……。
2017/12/13 19:40
>佐々木先生

その通りだと思います(^_^) 魔法が万能だったら始まって2行目に物語が終っちゃいます……

2017/12/13 19:41
物語がすぐ終らず、長く楽しむために魔法に制限は必要なんです。

私が魔法に制限を設ける上で気をつけていることは、制限理由が現代人である読者さんに納得のいくものであることです。ここでも整合性とリアリティが重要なんだと思います。

2017/12/13 19:43
どうしましょう? わたしの発言、こちらに移動させましょうか?
2017/12/13 19:46
でも、人間は、魔法、好きなんですよ、絶対。だって、魅力的じゃないですか。わたしも、魔法、あったらいいな、と思います。たとえば、亡くなった彼を生き返らせたら、もう一度会えたら。遠いところにいる友達のところで一瞬で移動できたら。めんどくさいから、立ち上がらないで、そこにあるものを取れたら。……思いません?(笑)
2017/12/13 19:49
あと、なんだか神秘的な儀式! 聖堂があって。おごそかな服着た神官たちがいて。絶対、好きですよねぇ……でも、そういう場所で魔法使えないかな、と思っても、悲しいかな、魔法、使えない──という究極の蠱惑、それが魔法♪
2017/12/13 19:49
私のデビュー文庫「霧の日にはラノンが視える」では、《妖素》という触媒がないと魔法が働かないことにしました。この地球にはない物質です。《妖素》が豊富にありきたりのものとして存在する世界からこの世界に追放された妖精たちは魔法が使えなくて困り果てる。ですが、彼らは気付いた。自分たちの体内にはまだ《妖素》が残っていることに……そこから物語が転がるわけです。
2017/12/13 19:46
貼付しようと思ったら、ひかわ先生がこちらに貼ってくださった。ありがとうございます。
2017/12/13 19:49
でも、魔法でなんでもあれ、にすると、物語が死んでしまいます。だから、魔法は、物語を盛り上げるエピソードの道具としては使えるけれど。物語の「解決」に使うと、しらけるのです。すごい大魔術師が出てきて、一瞬で解決しました。おしまい。……話の収拾がつかなくなると、やりがちのことなんですけれど(笑)。簡単だし。でも、たぶん、あまり感動の結末にはならないかと。
2017/12/13 19:50
コピペできるから、便利です♪(^^)Y>佐々木先生
2017/12/13 19:50
ストレスがないところには、物語も発生しないけれど。魔法、というのは究極のストレスレスなのです♪(笑) だから、制限をつけないと大変なことに。
2017/12/13 19:52
霧の日にはラノンが視える


デビュー作ですね。

2017/12/13 19:51
>佐々木先生

ありがとうございます(^_^) 

2017/12/13 19:53
クリセニアンで「魔法」の体系を作った時には、現実に、人間がこの世界で考えた「魔法」の体系をかなり参考にしました。
2017/12/13 19:53
>魔法が万能だったら始まって2行目に物語が終っちゃいます……


>魔法は、物語を盛り上げるエピソードの道具としては使えるけれど。物語の「解決」に使うと、しらけるのです。

2017/12/13 19:54
>現実に、人間がこの世界で考えた「魔法」の体系をかなり参考にしました。


えーと……

錬金術みたいなことですか?

すみません。よろしければ、そのあたりもう少し詳しくご説明いただけますか?

2017/12/13 19:55
カバラの世界ですね。そのまま使ったわけではなくて、なんとなく、「そんな感じ」の雰囲気作りが主でしたが。でも、魔法というのは、「使えない」状況にしておくほうが、話を進める上には好都合なんですよね。たとえば、移動の魔法──どこにでも行けてしまうと、キャラクターたちの移動中のエピソードが描けなくなるし。作者が忘れてしまって、移動できるのに、歩かせてしまったり、とか。わりと不便なので、ポイント移動とか、魔法なのに、科学の力で移動しているのとか変わりない感じのシステムになってしまって、神秘性がなくなることもよくあります(笑)。
2017/12/13 19:55
デビュー作でもうしっかり整えられていた、というのは、ファンタジーに対する読書体験の豊富さと好きだってことなのかなあ、と。好きこそものの……なのか。
2017/12/13 19:57
バトラーという方の「魔法入門」とか<カバラの体系
2017/12/13 19:59
理屈がとおりすぎると科学になっちゃいますもんね。魔法。
2017/12/13 19:59
そう、錬金術とか。「ムー」って雑誌に載っていたような(笑)。わたしの若い頃には、ちょっとしたブームだったので、手元にいろいろと資料があったんです(笑)。朝松健先生などと、若い頃から遊んでいただいたりしていましたし(笑)♪
2017/12/13 19:59
そして、お話の途中ではありますが八時になりましたので、ユーザーさんで質問がおありのかたは、どうぞ入ってきてくださいませー。

この声かけがないと、時間になっただけだと、みんな入りづらいんだよね。笑。

どしどし、どうぞ。

2017/12/13 20:00
神秘性、大切です<魔法 それなくしちゃうと、魔法の魅力も半減します。そこもさじ加減ですねぇ……♪ そこが面白い。
2017/12/13 20:02
どうぞお入り下さい〜

リロードはウィンドウズF5、Mac⌘Rで。自動じゃないので随時更新してみて下さい。

2017/12/13 20:02
あ。いつのまにか。もう八時ですか。早いですねぇ……。
2017/12/13 20:02
そして、ひかわ先生、縞田先生、それぞれに「張り付き」体制から、適当なタイミングで、ちょっと離れてみて、たまに覗いてお返事みたいに、フリーな感じに移行してくださいませ。
2017/12/13 20:02
でも、それは好き好きですねぇ……魔法の体系を科学と変わりがないレベルに作り上げて、そういう物語を作るほうが好みだったら、それはそれ、ですが。でも、とにかく、そんなわけで、魔法には「物語」のために制限が必要です。
2017/12/13 20:04
こんばんは~! 生徒その3、はせ参じました~。
2017/12/13 20:05
はいな〜(^_^)/
2017/12/13 20:03
了解です~、ちょっと猫見て来ます。
2017/12/13 20:06
あ、栗原先生こんばんは〜v
2017/12/13 20:06
栗原先生、いらっしゃいませ。ご参加ありがとうございますー。よろしくお願いいたします。
2017/12/13 20:06
あ、でも、栗原先生が♪
2017/12/13 20:08
栗原先生も、最初に、ユーザーさんに自己紹介とそしてファンタジー小説を書く際に気をつけていることなどお伺いできましたら……。
2017/12/13 20:07

栗原ちひろです、どうぞよろしくお願いいたします。

というか、私もすっかりメモ体勢です(笑)

軽く自己紹介させていただきますと、火星に恐竜と王女さまがいた時代の翻訳SF+ファンタジーを愛し、角川さんやソノラマさんにお世話になり、コバルト文庫のファンタジーブームできゃっきゃし、2005年に角川さんの少女向けファンタジーレーベル、ビーンズ文庫からデビューした書き手です。
ハイファンタジー大好きです~。

2017/12/13 20:07
私は貼り付きは難しいかもしれませんので、お気になさらず猫ちゃんのところへいらしてくださいませ……!
2017/12/13 20:11
ひかわ先生は「猫の神さま」ですものね……。

ヴィゴさんかわいい……。

2017/12/13 20:13

気をつけているところというか、最初に決めるのは、その世界に神さまがいるかどうかです(笑)!

そして考えすぎてドツボにはまります!!

2017/12/13 20:14
(そーっ……)
2017/12/13 20:13
はじめまして

豪華な作家先生方がお集まりになるということで

この座談会を楽しみにしていました

早速ですが、質問させて頂いていいですか?

以前佐々木先生主催の別の座談会でも質問させて頂いたのですが

皆さん作品の資料探しは、どのようになさっているのですか?

2017/12/13 20:14

kashiwa_ten

了解です、ちょっとお茶淹れてきます。猫らはふわふわの上で寝てましたが、エアコン、切ってあったので、ちょっとブーイングでした(笑)。
2017/12/13 20:14
>その世界に神さまがいるかどうかです


そうなんですかっ。でも宗教で人間の考え方とか営みは変わりますもんね。納得する。

「ナルニア国物語」はキリスト教文化圏の物語だよなーってなるし……。

2017/12/13 20:17
秋永さん、いらっしゃいませー
2017/12/13 20:18
柏てんさん、いらっしゃいませー
2017/12/13 20:20
秋永先生、いらっしいませ。なぜ「そーっ」と……。

ご参加ありがとうございます。

自己紹介して、ファンタジーを書く際に気をつけていることなどを教えてくださいませ。

2017/12/13 20:19

資料探し、みなさん興味あるのかもしれませんね~。

私もちょいちょい訊かれます!

個人的には数打ちゃ当たる方式で大型書店に行って、ここからここまで! みたいに買って、当たりを引いたら参考資料欄を参考に遡っていくというパターンですが、どんな感じでお答えするとご参考になりますでしょうか?

2017/12/13 20:18
柏てん先生、いらっしゃいませ。

商業作家さんは皆さん名乗って自己紹介してってくださいね。


そして、りうとさん……そーっと見てたんですね……この二時間……。なぜ……ひとことも発しなかった……の……。笑。

2017/12/13 20:21
はじめまして。秋永真琴と申します。

2009年に、ビーズログ文庫「眠り王子と幻書の乙女」でデビューし、主に同レーベルで少女向けライトノベルを書いてきた者です。
序盤から痺れる箴言の連発で「へぇボタン」(なつかしい)を連打しながら拝見しておりました。

よろしくお願いいたします。

2017/12/13 20:17
お茶淹れてきました(笑)。
資料はいろいろと探すっきゃないんですけれど。武器、についてでしたら、マール社の「武器」がお薦め♪
マール社の回し者じゃないんですが、すごく見やすい資料です。
2017/12/13 20:23
魔法入門 探してみた。中古高いっすね……。
2017/12/13 20:23
こんにちわ、秋永先生、柏先生、はじめまして♪ お茶飲みにまた消えますが(笑)。
2017/12/13 20:26
秋永先生、柏先生、いらっしゃいませ(^_^)

よろしくお願い致します〜

2017/12/13 20:21

>神さま

神さまから作るの、面白いですよ!

まず、創世神話を作るでしょう? それがどう伝播していくかとかどう変わっていくかとか新しい神さまの台頭とか、この時代は創世記の神さまがひとに混じって普通に姿を現す時代なのかとか、神さまが失われたから他に信じるものが必要になっていて……などなど。

地図と神話から、その他の文化を広げていきます。

ひとがひとであるかぎり、神さまのいない世界はないと思っているので。

……変化球で、本当に神さまがいない世界っていうのも楽しいけど、それはそれ……。 

2017/12/13 20:23
あれ、うまく貼れなかった、なぜだろう……アマゾンさんで買える本です<マール社の「武器」
2017/12/13 20:27
資料探しは……書くものが決まったらその文化圏のものを探す感じですね。最近は映像資料なんかも。割とツマラナイものの資料が難しいという印象です。取材されないようなごく些細なものが。見ればだいたい想像がつくので、読めない言語の映像でも助かります。
2017/12/13 20:28
人はまず神を作った。

神はまず天と地を作った。

2017/12/13 20:29
いや、ちょっと名乗っていいものか悩みました

群を抜いてキャリアが短いので……^^;


2014年アルファポリス社よりデビューしました、柏てんです

現在は角川ビーンズ文庫、宝島社などから本を出させて頂いております

どうぞよろしくお願いします


2017/12/13 20:28

kashiwa_ten

眠り王子と幻書の乙女 1 秋永真琴 ビーズログ文庫
2017/12/13 20:28
>神さま

大事ですよね。私はあまり神さまは使わないのですが、一神教の世界か多神教の世界かは決めます。その世界の人々やキャラクタが信心深いか、そうでないかも。

2017/12/13 20:31
はしっこの席で聴講しておりました、藤沢です。
そーっ…


元は東京で少年少女レーベルの編集者、現在は札幌でイラストレーターやフリーの編集をしております。よろしくお願いいたします!


パネリストの先生方、また、ゲストの皆様に質問です。

流行の「異世界転生もの」や「クトゥルフ」からファンタジー(怪奇?)ものに親しみ始めて、次はハイファンタジーに手を出そうとした人が、読んでおくといい小説、見ておくといい映画というのはありますでしょうか。興味のあるものから触れていけばよくて、必修科目のようなものは今はないのかもしれないですが、ジャンルの先輩方とお話しするときに、知っておくといいよ!という作品があれば知りたいです。

また、初めてファンタジーの世界に連れて行かれた、作品があればお聞きしたいです。

幼いころの私は、親が買い揃えてくれた小学館の「少年少女世界童話全集」で異世界にトリップしておりました。

2017/12/13 20:22

そうなんです!

私たちはひとだから本来、世界を作ることは出来ません。

(認識のレベルではいつでも作ってますけども)

でも、ひとだから神さまを作れるんじゃないかなと思います。

2017/12/13 20:34

こんばんは~。一般ユーザーのヤドナシと言います。この座談会楽しみにしてました!   僕からも質問です。


最近は、異世界ファンタジーもので「ご飯」や「グルメ」を絡めた作品がとても流行ってて、僕も書いてみたいなと思ってます。


そして、どうせならファンタジー小説ならではの、その世界にしかないご飯を美味しそうに書けたらなぁ……と思うのですが、現実にない食べ物をどうやって美味しそうに書いたらいいか分からない……。


というわけで、皆さんが作品の中で「美味しそう!」と思えるご飯を書くときのやり方や、「この作品のこれが美味しそうだった!」というのを聞いてみたいです。

2017/12/13 20:35
武器


ひかわ先生、本っ当に武器お好きなんですね。笑。

「武器ならば」って即座に……。

2017/12/13 20:34
柏先生、ビーンズで書かれてるんですねー! 懐かしいな~(手を振り)
2017/12/13 20:36
女王陛下と呼ばないで 柏てん 角川ビーンズ文庫
2017/12/13 20:34
ヤドナシさん、いらっしゃいませー
2017/12/13 20:39
たけうち先生が、情報番組の美人アシスタントさんのようです…!
2017/12/13 20:39
神様と人がどういうスタンスでつきあってるかで物語の内容も変化していきますもんね。


>地図と神話から、その他の文化を広げていきます。

2017/12/13 20:39
ヤドナシさん、ようこそいらっしゃいました。お化けさんアイコンかわいい。
2017/12/13 20:40
>皆さんが作品の中で「美味しそう!」と思えるご飯を書くときのやり方

ヤドナシさんのこの質問へのお答え、ぜひ。

2017/12/13 20:39
質問にお答え頂きありがとうございます

予算の関係上あんまり買いまくったりもできないのですが

今は電子などでプレミアものも手に入りやすくなっていますし

ゆっくり集めていきたいと思います

マール社さんの本は他にも気になっているものがいっぱい……!

2017/12/13 20:40

kashiwa_ten

>読んでおくといいファンタジー小説

私の周りの作家さんとお話する場合ですと、タニス・リーを読んでいると! おお!! 仲間……! となります(笑)

>ファンタジー初体験

翻訳児童文学ですよね。

ゲド戦記が特に印象に残っています。

あと、マクドナルド!! お姫様とゴブリンの物語シリーズ、大好きでした。

2017/12/13 20:41
>読んでおくといい小説、見ておくといい映画


こちらもぜひお願いします。

2017/12/13 20:42
オペラ・シリーズ

自分と故郷の人々をむしばむ病を治すため、伝説の〈不死者〉を捜す青年カナギ。自称詩人の胡散臭い青年と、自分の命を狙う暗殺集団の少女と旅をすることになるが──!?

2017/12/13 20:41
>ヤドナシさん こんばんは。

ファンタジーの食べ物ですね。食べるシーン、読んでいて楽しいですよね(^_^)

私が架空の食べ物を考えるときには、現実世界にあるものから想像して作ります。そうでないと、読み手が想像することが出来ないからです。書き手も読み手も同じ世界の同じ文化圏の住人なので、想像力のベース素材は同じなのです。

2017/12/13 20:42
神さまがちゃんと神さましている物語を読むとグッときますね……。

人の心とか痛みを知らない時代の神の物語の「視点」ってすごく好きです。


会話が錯綜してすみません。ちょっとだまりますね。

そしてちょっとお茶いれにいきますね。

2017/12/13 20:46
神々好き~……どうも、人格化して、「性格が悪い」神さまを書くのがわたしは好きみたいです(笑)>栗原さん
2017/12/13 20:48
たけうち先生、リンクありがとうございます。


私の「眠り王子」は「かつて魔術が栄え、いまは廃れたあとの東京」が舞台のロー・ファンタジーでしたので、異世界をいちから構築する喜びというよりは、この世界をエキサイティングに改変していく楽しさがありました。

小説作法の定跡として「説明するな、描写せよ」というのがあるかと思います。
ただ、ハイ・ファンタジーでそれを徹底してしまうと、序盤のトークでも話題になっていましたが、現代の読者が読んでいてわけがわからない(笑)
「その世界の常識」として登場人物がごく自然に見聞きするものや行動していくことの、描写と説明のバランスは、みなさま、どのように気をつけていらっしゃるのでしょうか。

2017/12/13 20:36
藤沢さん、ヤドナシさん、こんばんわ♪ はじめまして。
ええと、ひとつづつお答えしていきますね~♪ 今、ジプシーズコールドケア、というお茶を淹れてきたところです。わたしの冬の定番なんです。なんだか風邪ひかないようになりそう……
2017/12/13 20:49
>現実にない食べ物

そういうわけで異世界の食べ物を完全オリジナルで作るのはあまりお薦め出来ないのですが、私が「フーバニア国異聞」で作った例をちょっとご紹介しますね。


・筒の実 : 一つずつの果実は筒型をしており、それが集合した房のような形で収穫される。でんぷん質に富む。通常は塩ゆでにして食べる。茹でてから筒の一方の端を切り、潰すように押すと中身がつるりと出てくる。2〜3本で充分な食事代わりになる。

 ・水イモ: 水辺に生える植物の地下茎。でんぷん質を大量に蓄えている。自生だが栽培もされている。潰して粥状にしたものを薄くのばして焼き、パンケーキのようにして食べる。甘くするときには虫蜜、塩味のときには卵や煮豆を添える。また、晒してでんぷんを取る。収穫した茎を湿地に挿しておけばまたイモになる。

 ・リクイモ: ミズイモに対し畑で栽培されるイモ。丸ごと茹でるか焼くかして塩をつけて食べる。でんぷん、繊維、ビタミンを多く含む優れた主食。皮ごと蒸し焼きにするとほくほくになる。

 ・リクエビ : 陸に住む蝦のような小型の生き物。茸の森に棲息。茸の幹に穴を掘って作った巣穴に住んでいる。たくさんの脚と鋏を持つ。茹でると赤くなり、美味。

 ・虫蜜糖 : 虫(蜂ではない・巨大)が作る糖蜜。濃度が濃いため容易く結晶化・乾燥化できる。金平糖のような形にして売買されることが多い。

 ・フタツワレ : 閉じた手のような形の堅果。熟すとぱっくり開く。中は柔らかく甘みがある。

2017/12/13 20:47
>現実にない食べ物続き

このように、想像がつく範囲で作っています。作中でよく食べられたのはミズイモのパンケーキに虫蜜をそのままかけたものです。

2017/12/13 20:51
>佐々木先生

そうなんですよ、このお化けさん気に入ってるんです。(^ ^)


>縞田先生

質問にお答えいただきありがとうございます!   やはり、基本は「現実世界にあるものから」ですよね。


漫画やアニメでは視覚的にどんなものかすぐ分かるんですが、小説だと全部文字で描写しなきゃならないので、全く一からないものを作ると全然伝わらない……。


「この作品はそういうの上手く表現できてるよー」とか、どなたかありますか?

2017/12/13 20:51
っとと、質問書いてる間に既に答えが用意されてた!! ありがとうございます!
2017/12/13 20:55

>ひかわ先生

いじわるな神々、いいですよね……!! 少し泥臭いくらいの神さまも、少し人造めいたものも好きです……自分たちにまるで統御できないもの、というロマンかもしれません

2017/12/13 20:55
>「その世界の常識」として登場人物がごく自然に見聞きするものや行動していくことの、描写と説明のバランス


こちらもぜひ。


2017/12/13 20:56
ミズイモのパンケーキも美味しそうたけど、リクイモの蒸し焼きがビールに合いそう……僕の質問のせいで飯テロが発生してしまった。
2017/12/13 21:00

>異世界の食べ物

正統派のアドバイスは皆様にお任せして……
世界ふれあい街歩きとか、参考にいいですよ!(笑)

異文化の、食べたことのないお料理が出てきて、調理法も出てきて、現地のひとが美味しそうに食べるのが見られます。

あと、グルメ漫画とかがそうなんですけど、おいしさを伝えるのは「食べたひと」の反応かな~、と思います。

例えば、料理名ひとつしか出てこない謎料理でも、店に入ってきた態度の悪いごろつきが椅子とか卓とか蹴り倒して「どうせろくなもんは出ねえんだろうが食ってやるよ」とか言ってたのに、食べた途端にいきなり泣きだしたら……。

こ、これはとにかく美味いんだな……? というのは伝わる。

それだけだと反応パターンのネタがすぐに尽きますから、「これは……俺の故郷の味……!!」とかなんとかで、ちょっとしたドラマをつけてあげるのもいいかと。

2017/12/13 20:57
>藤沢さん

いわゆる古典的名作、というのは幾らでもありますけれど、わたしも読んでいないものもあるし。要は、いい意味でおたくであれ、ということじゃないかな、と。
わたし、勉強は嫌いなんです……興味ある本しか読めない。で、人生の時間は限られているので、時間は自分の使いたいように使うべきです。が。
たとえば、この間、クトゥルフはゲームやいろんなメディアで知っているけれど、ラブクラフトは読んだことがない、と。それはおたくとしてどうか、と思うわけです。
あるいは、イライジャ・ウッドが可愛いから「ロード・オブ・ザリング」は見たけれど、トールキンの「指輪物語」は手に取ったこともない、と。
それは、おたくとして、あまりに浅い! 
基本、おたくというのは、芋づるです。蔓が伸びているところはとことん掘り下げる。好きだからこそ、掘り下げる。そうしてこそ、わたしたちのジャンルはある!
わたし個人としてなら、当然、1にトールキン、2にトールキン、3、4、あたりがムアコックとホジスンで、5から後は、ええと……そんなものですか(笑)。
映画は。B級が好きです(笑)。ファンタジー映画は、いろいろとB級が素晴らしい。最近のやつでは、プロレスのロックさまが主演していた「ヘラクレス」が素晴らしかったです♪
2017/12/13 20:57
ファンタジー初体験は、少女漫画ですねぇ……水野英子先生の「銀のはなびら」「星のたてごと」……タイトルだけでも、ファンタジーでしょう?(笑) ファンタジーは、言葉、でもあるかなぁ、と思います。美しい言葉が好きです……
2017/12/13 21:03
(エルリック・サーガ……)  
2017/12/13 21:04
>栗原先生


なるほど!  「食べた人の反応」は確かに重要ですね。そっちは全然考えてなかった……ありがとうございます!


あと、異世界もので「神」や「宗教」がこんなに熱く語られるとは思いませんでした……本気で宗教にフォーカスを当てたファンタジーもの書いてみるのもアリなのかな。

2017/12/13 21:03
>世界ふれあい街歩きとか、参考にいいですよ!(笑)


栗原先生、ありがとうございます。

2017/12/13 21:04

>描写と説明のバランス

今もなお苦労しているので、一緒に苦労しましょ! としか……言えない……。

ひかわ先生のおっしゃったとおり、物語を読む原動力はキャラやストーリーに宿るかと思います。

読者の方々がキャラとストーリーに魅力を感じてくださって、で、このひとどういうひとなの? ってなるタイミングで説明を出せるといいですよね~。

2017/12/13 21:06
>ヤドナシさん

ありがとうございます。想像でお楽しみください(^_^)


2017/12/13 21:08
はたしてこれが適切かはわからないのですが……。


メアリー・ポピンズの物語のなかで、おばさんの指をポキッと折ったら、それが飴になるっていうのがたしかあって。

あとひとつのポットから何種類かのお茶が出てくるというのも。

私その「人の指を折ったらできる飴」と「ひとつのポットで出てくる何種類もの飲み物」がすごく食べたかったし飲みたいなと思いました。これだけ書くと物騒なんだけど……

読むと食べたいんだよ。

2017/12/13 21:06
世界触れ合い街歩きと世界入りにくい居酒屋はファンタジー食材探しの宝庫。
2017/12/13 21:09
>栗原先生
タニス=リー! そうでした、世代ですね。
いまは絶版が多いんですよね、もったいない…


お姫様とゴブリンの物語、いまはつばさ文庫で新訳が読めますね。
イラスト可愛い! 児童文庫も大好きでした。
いまの子たちはこのあたりからファンタジーに触れるのかな…

2017/12/13 20:44
>佐々木先生

あっ、分かります……あのシーン冷静に考えたら怖いのに、子どもの頃読んで普通に「えっ、どんな味だろ?」って口の中につば沸いてました。
2017/12/13 21:11
>ヤドナシさん


神さまが違って宗教が違って食べてるものが違って気候が違うと、人の思考回路とか倫理とかが変わるので、そこをチェックして読むのも楽しいし、書くのも楽しいんだと思います。

2017/12/13 21:11

子供って、食べ物の描写が大好きです!

だから、児童文学はおいしい食べ物の描写に満ちてますよ~。

メアリ・ポピンズよかったなあ……大草原の小さな家シリーズも。

よく読むとね、ハリー・ポッターのごちそうとかジャガイモばっかりだし、イギリスのピクニックは小麦粉ばっかりなんだけど……子供たちがとにかく楽しみにしてて、おなかいっぱい食べて幸せになるから、すごく美味しそう。

2017/12/13 21:11
>ヤドナシさん

参考になるかわかりませんが……。実は最近、鳥、というのが本当はものすごく頭がいい、というのがわかってきまして。ヨウム、という大型のインコがいまして、インコは言葉がしゃべれます、で、ある時、初めて、リンゴを食べた時に、その味について、それまでに食べたことがあるバナナとチェリーに似ていた、ということで、この味は「バナリーだ」と表現した、というんですね。
未知の味、について表現するのって、このエピソードは参考になりませんか?
たとえば、黄色く丸い実で、バナ、という名前で、ねっとりして甘い、というと、なんとなく……たぶん、イメージできる味ってあると思うんです。
あるいは、パンの実、というのがこの世の中にはあるそうですが、わたしは食べたことはないんですけれど、なんだかその木がある島ではそのパンの実は主食になる、というのですが、なんとなく、美味しそうな気がする……。
そういう、頭の中でイメージと結びついている言葉の響きっていうのは、利用できると思います。
まぁ、異世界のみならず、この地球の上でも、わたしたち日本では食べたことがない食べ物なんて山のようにあるわけですし、それぞれ、全然、知らない名前もついているわけです。で、どんな食べ物なのかなぁ、と想像して楽しむ、あるいは、どうしても食べたくなって行ってしまう、なんて人もいます。
わたしの創作上で言うと、「女戦士エフェラ&ジリオラ」シリーズで、ジリオラが淹れているピンクのお茶が美味しそう、とよく、読者さまには言われました。ジリオラは、ほんとは皇女さまなので、お茶の淹れ方だけはしつけられていて、上手い、ということになってまして(笑)。
そもそも、わたしたちは同じものを食べていても、同じ風には感じていないわけだし。
そうなると、「想像上の」至上の味、のほうが、美味しかったりするかもしれません♪
2017/12/13 21:05
あと物流とか経済とかそういうのも考えていくと……スパイスの通り道添いの国と、そうじゃない国は……とか。貨幣が違うと、とか。


2017/12/13 21:14
そして一万字をこえましたので下の「次のエピソードへ」をクリックしてpart3会場に移動をお願いいたします。
2017/12/13 21:18
>ひかわ先生

鳥ってそんな頭よかったのか! 「バナリー」……もうそれだけで異世界の食べ物っぽい。イメージと言葉の響きの重要性、これはかなり参考になりますね。縞田先生の作品の食べ物もちゃんとこれを押さえてるし……。
2017/12/13 21:16
こんばんは。初めまして!
黒名ユウと申します。

『ダーコーヴァ年代記』大好きだったので、翻訳に携わられたひかわ先生がいらっしゃると聞いては……と聴講させていただいております。

現在、私自身も翻訳のお仕事(と小説を描くお仕事)をしており、海外の作家さんの創作したファンタジー世界を日本語に訳すこともあるのですが、現実にない物の訳語を決めるのはとても責任を感じます。

『ダーコーヴァ年代記』はSFではありますが、ファンタジーものに負けないぐらい歴史、諺、文化風習、超能力(ララン)体系など世界観が異様に作り込まれた作品でした。

ご自身のファンタジー世界を自由に創作するのとはまた異なる大変さや楽しさなどなどありましたでしょうか?
2017/12/13 21:15
やはり、食べたいのはレンバスですねぇ……←指輪モノのわたくし
注・トールキンの「指輪物語」で、エルフの携帯食として出てくる焼き菓子です♪
2017/12/13 21:14
子どものときに「ドラクエ」をやっていて「なんで終盤に出てくる町の、いちばんいい場所に大きな教会があるんだろう。仲間を生き返らせる魔法が使えるから、もう必要ない施設なのに……」なんて思っていました(笑)
長じてから、中世ヨーロッパの歴史に関する本を読んで、パーンッと疑問が解けた。まず教会、まず宗教なんですよね。それで食べ物も変わってくる。
にわとりが聖獣として崇められている世界だったら、にわとりを食べ物として見ない。だからケンタッキーも生まれない(笑)
2017/12/13 21:10
児童文学は美味しいものでいっぱい!本当にそうでした。
大草原の小さな家シリーズの、ワイルドなのに超おいしそうな肉やお菓子、赤毛のアンのサンドイッチケーキや葡萄酒…ファンタジーではないけれど、昭和の日本の子供にとってはファンタジーに近かった気がします。
2017/12/13 21:17
黒名様、いらっしゃいませー
2017/12/13 21:20

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登場人物紹介

ひかわ玲子


小説家・翻訳家。

レコード会社のプロモーター、ライターを経て、M・Z・ブラッドリーの『ヘラーズの冬』『ホークミストレス』を共訳(氷川玲子名義)。1988年、「バセット英雄伝 エルヴァーズ」を『ドラゴンマガジン』に連載し、小説家デビューした。「女戦士エフェラ&ジリオラ」や「三剣物語」などのシリーズがあり、剣や魔法が登場するファンタジー(ヒロイック・ファンタジー)を得意とする。

縞田理理


ファンタジー小説家。人呼んで人外小説家、或いは変タジー作家。
2001年秋に第二十二回ウィングス小説大賞でデビュー、現在に至るまで小説ウィングスで活動。
好きなものは妖怪と妖精と動物と怪獣。
著作は新書館ウィングス/中央公論新社C☆NOVELS/集英社オレンジ文庫から刊行中。
既刊「霧の日にはラノンが視える」「ミレニアムの翼」(新書館ウィングス文庫)、「グウィノール年代記」(中央公論新社C☆NOVELS)、「僕たちは同じひとつの夢を見る」(集英社オレンジ文庫)、「不死探偵事務所」(新書館ウィングス・ノヴェル)etc.

原作「台所のドラゴン」(みよしふるまち作/ジーンpixiv連載中)

たけうち りうと


もの書き。第一回ホワイトハート大賞受賞『INTENSITY』でデビュー。

商業誌作品:小学館『こゆるぎ探偵シリーズ』・講談社『ウスカバルドの末裔』他

介護体験記『介護は戦だ! GB包囲網作戦』

note・PIXIVにてエッセー・小説・イラスト・音楽・写真を掲載してます。

書いたり描いたり、撮ったり創ったり。遊び好き。

藤沢チヒロ


漫画家、編集者。

千葉県柏市出身、札幌市在住。

2000年秋田書店コミックミュウ

「ゴンドラの上」でデビュー。

国際興業バスやJR北海道バスの広告を手掛けるほか、学習漫画や広告漫画、TV番組のイラスト等で活躍中。


藤沢チヒロクリエーターページはこちら

佐々木禎子


小説書いてます。

札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。

1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

BLやファンタジー、ホラー、あやかしものなどのジャンルで活躍中。

「ばんぱいやのパフェ屋さん」(ポプラ文庫ピュアフル)「ホラー作家宇佐見右京の他力本願な日々」「薔薇十字叢書 桟敷童の誕」(富士見L文庫)「宵越し猫語り 書き下ろし時代小説集 」(招き猫文庫) など。


チェブラーシカが好き!!


佐々木禎子クリエーターページはこちら

ばんぱいやのパフェ屋さん特設ページもあります。

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