ファンタジー座談会本室 part4

文字数 11,646文字

>作品の摂取に対して意識的に気をつけていることなどはありますでしょうか?


この世の中には古典、新作、小説、映画、さまざまな媒体やさまざまなジャンルで無限の作品が存在します。

そこで先生方の作品を楽しむスタンス(興味を持つところから、実際に観賞中まで)を特に話題の垣根なく、教えて頂きたいです。


>最近、悩んでいるのが、作中における魔法の、呪文の作り方です。

浪漫のある、格好良いものを書きたいと思うのですが、うまく形になりません。アドバイスいただけたら、幸いです。


2017/12/13 23:16

ひかわ先生、縞田先生、栗原先生、貴重なお話をありがとうございます。


お初にお目にかかります、至道と申します。

小説や実用書などを書かせて頂いております。


すごく基本的な質問で恐縮ですが、普段の執筆量はどのくらいでしょうか?

文字数でも枚数でも、1日単位でも1ヶ月単位でも、どんなご提示でも大丈夫です。


ぼくは普段は現代社会の書き手なのですが、時おり架空戦記なども書くことがあります。

自分の持ち分であるはずの現代社会を書くより、架空世界を書くほうが2倍早く書けるようです。理由は自分でもわからず、架空世界モノに手を付けるまではもっと難しい分野だと思いこんでました。すいません、とくにオチはない個人的な統計でした。

2017/12/14 00:12
至道先生


いらっしゃいませ。ご参加ありがとうございます。

トークメーカーの場所をお借りして楽しく過ごしております。いつもありがとうございます。


私の返事はいらないとも思うのですが、私はジャンルがなんでも執筆速度はぼ同じです。伝奇ホラーでも時代小説でもBLでも現代でも架空世界でも。つまるときはつまり、進むときはどのジャンルでも進み、一日十頁と決めたらそれが終わるまで寝ないので二時間労働で終わる日もあれば深夜まで引きずって十頁書いてることもある。

ムラなく平均的に書けるかたと自分の違いは知りたいです。

そのへんも、パネリストの皆様、そしてこちら参加くださっいる書き手の皆様に私からも伺いたい質問だ。平均値と、あと書けるときと書けないときの差は?

2017/12/14 10:46
というわけで、本日、座談会二日目です。


12月14日(木)午後9時まで

となっております。ご質問おありのかたは午後八時くらいまでに質問いただけるとたぶんスムーズにお返事いただけるのではないかと思います。

皆様どうぞ、ご質問よろしくです。

2017/12/14 10:51
また、昨日、そして本日もこちらの座談会とともに別な座談会がトークメーカーさんで開催されているのもあり、昨日はアクセス集中のため一時的にサーバーがダウンした時間があったようです。すぐに復旧させていただけたので、私はまったく気づかないまま「重たいな」と感じたたけて終わったのですが……。

ついつい「書き込みあるのかな」ってクリック更新してしまいがちなのですが、過度な更新連打は控えめにしてまいりましょう……。

私もな!!  つい更新しちゃうんだ。

2017/12/14 10:54
ハイファンタジーや翻訳小説は、一定数の「読まず嫌い」さんがいらっしゃる気がします。パラ見をして苦手だとか、はじめの一冊で自分の好みからずれて苦手になってしまったとか。

ただ、こちらの座談会で皆さんが昨日おっしゃっていらしたことざくっと切り取ってしまうと、結局、異世界であろうと、ハイファンタジー・ローファンタジーであろうと「ちゃんとした決まった世界背景をもとにした、キャラクターが活き活きとそこで呼吸している小説はおもしろい」であることに間違いない。

苦手かなーと思われていらした方(が、この座談会を読んでいるのかは謎だけれど。笑)が、こちらで書名の出たいろいろなおすすめの本を手に取り、そこで幸運な読書生活がはじまればいいなと思いました。


そもそも、いまたくさん読まれている、web系の「なろう」な異世界もの・転生ものもファンタジー小説ですしね……。ファンタジーっていつの時代でも物語の主流なんじゃないかなーと思う。ここではない、どこかへ。

そのうえで、自分が女性であるということを踏まえて「異世界ファンタジーで魔法があれば、武器ふりまわして無双・女の身でもワンチャンあるよなー」っていうのがファンタジーだったり転生だったりなろう系だったり……ハイファンタジーも翻訳ものでも、私にとっての夢想ですね。願望を満たしている。

みんなどれもおもしろいよね……。なんらまとまりのないただのここまでの雑感でした。


引き続き、本日も、パネリストの皆様、ユーザーの皆様、どうぞよろしくです。


2017/12/14 10:57
はじめまして、至道先生。 縞田と申します。お世話になっております。


執筆速度ですが、私は遅い上にものすごくムラがあるので平均すると亀のように……

書き始めの何日かは1頁を書いたり消したりで0カウント、クライマックスからラストは1日20枚とかそんな感じです。佐々木先生のように一日のノルマを決めて書ける方にはただ尊敬あるのみ……。

私の場合は初出が雑誌(季刊)が多く、3ヶ月後に160〜200枚の原稿を仕上げるにはどうしたらいいか考えて、企画、プロット、執筆、改稿、ゲラの予定を週単位でごく大雑把に立ててます。


2017/12/14 11:22

>作中における魔法の、呪文の作り方

>浪漫のある、格好良いものを書きたい

>若い読者さんの記憶にのこり、ふとした時に呟きたくなってしまうような呪文


ご質問ひとつ、こちらへお運びしました。

2017/12/14 11:39
魔法は、魔法のルールや魔法の呪文は「どんな世界観なのか」に応じて作らないと「かっこいい」にならないような気がします。

どうお答えしたらいいのかけっこう難しいですね。と思うのは私だからか。

パネリストさんたちはすぱっと返答されるかもかも。


ちょうど縞田先生がいま雑誌で上下でお書きになっていらっしゃる「トロイとイーライ」のシリーズがそのものすばり魔法学校ですよね。

小説ウィングス夏号

小説ウィングス12月号

2017/12/14 11:53
きたのさん、おはようございます。縞田と申します。

呪文についてのご質問ですね……

>最近、悩んでいるのが、作中における魔法の、呪文の作り方です。

浪漫のある、格好良いものを書きたいと思うのですが、うまく形になりません。アドバイスいただけたら、幸いです。


呪文、悩みどころですよね。独自のものを使いたいけれど、難しい。

まず第一に、呪文は全部嘘なんだということです。その嘘を本当に見せるには、まず自分を騙すことが大事です。書き手がこれは作り物なんだとか、恥ずかしいとか思ったら読み手にも伝わってしまいます。書き手である自分が騙される、自分自身が納得できる呪文とはいったい何なのか……という手順で考えていくとやりやすいです。

私が使った手法は、少数言語を使う、現実にある魔術をアレンジして使う、日本語の韻文を使う、でした。「霧の日にはラノンが視える」ではゲール語を使いました。こんな風に。

「“ドーィム……”我は燃やす」

「“ブルーィイイイム”我は押し潰す……」

この作品自体がアイルランドの妖精伝説を下敷きにしているのでアイルランドの言語であるゲール語を使うのは理に適っていて、まさに「自分で納得できる」呪文だったのです。

この作品を書いた17年前ゲール語の資料は手に入りにくかったのですが、たまさかゲール語小辞典が手元にあったというのも理由でした。現在ならGoogle翻訳に何十もの言語がありますから当時よりずっとやりやすいと思います。ハリーポッターではラテン語を使っていますよね。


現実にある魔術をアレンジしたものは「不死探偵事務所」で使ったこの言葉。

「『我、己の真の意志の命ずるところにおいて自ら求むることを行わん、それが法のすべてなれば』」

アレイスター・クロウリーの近代魔法の理念をアレンジしたものです。やはり元ネタがあるので自分で納得しやすい呪文でした。

最後の韻文を使う、は自分でちょっと恥ずかしいという難点があるのですが、恥ずかしさを振り捨てれば自由にどんな呪文でも作れるという利点があります。韻文は「もっともらしい」からです。

今雑誌掲載中の「トロイとイーライ 魔法学科のフェローたち」では、訓練により詩を吟じることで魔法を使役することができるという設定で、それを呪吟(チャームド・チャント)と呼んでいます。四行、十六行など定型に嵌めた方がもっともらしさが出ますが、自由律でも構いません。

作中詩を書くのは大変なのですが、うまくやればかなり納得のいくものに出来ると思います。


私の場合は、こんな感じです。参考になりましたでしょうか(^_^)

2017/12/14 11:33
あ、佐々木先生、リンクありがとうございます!

そう、「トロイとイーライ」は魔法大学の話なのです。百年くらい前の英国がモデルの世界で、魔法は研究者、求道者のみが使えるもので、長々と詩を吟じる必要があり、成功率も百%でないためあまり実用的ではありません。同じことをするなら魔法以外の方法でした方が簡単、という設定です。これはそのあまり役に立たない魔法を日夜研究している魔法学科の先生たちの話で、昨日話題になった「魔法に制限を設ける」がここでも使われているのです。ただし、魔法でしか出来ないこともあります。動物を使い魔(ファミリア・スピリット)にするとか。

2017/12/14 12:05
>たけうち先生、移動ありがとうございます〜
2017/12/14 12:17
おはようございます。今日もいい天気♪ 昨日の夜は、にゃんずが階段の踊り場から揃って両足揃えて座ってじっと見下ろして、「ぼくらを放っぱらかしにして何してるの、ママ?」と非難のまなざしで睨まれました、しくしく。今は後ろで運動会しています♪
2017/12/14 12:54
たけうち先生、佐々木先生、縞田先生、おはようございます♪ 昨夜はいろいろとお世話になりました、今日もよろしくお願いします。ああ、まったり。 
2017/12/14 12:59
きたのさん、至道先生、はじめまして、おはようございます♪ よろしくお願いします♪
2017/12/14 13:04
ひかわ先生、こんにちは〜(^_^)/

昨夜はありがとうございました。本日も宜しくお願い致しますv

2017/12/14 13:16
>きたのさん

呪文については、縞田先生のお答えで大体、満たされているのでは、と思うのですが──。
格好良く、というのは、何にしろ、難しいです(笑)。たとえば、キャラクターで「かっこいい美形主人公」とか「美形悪役」とか書こうとしても、なかなか格好良くならなかったりします。格好、というと、外見のようですが、わりと、オナゴにしろオノコにしろ、「カッコいい♪」と思う時って、外見より中身を見るもんじゃないですか(笑)。だから、中身のないものは、呪文でも何でも、なかなか格好良くはなんない──そこが生きていく上でツライとこですよねぇ。でも、お外の世界では、生まれつきの容姿とかの不平等やハンデがあっても、想像の世界の中では、努力次第でいろんな「カッコイイ」は作り出せます。
中身については、縞田さんが語られたので、呪文の言葉の響きについて。
センスを問われますが、まぁ、なんでもいいわけです、ビビデバビデブーでも、オープンセサミ、でも、メルロンでもバルスでも。ただ、この世の中には、音声学とか言語学とかの学問もあって。わたしが大好きなトールキンなどは、もともと、言語学者としてのほうが有名でした。そうした本を読んでみるのもいいし。
で、世の中には、いろんな言語があって。例えば、王、とか、皇帝、とか、神、とかを示す言葉というのは、人の心に心地悪くなる響きは使われていなかったりするわけです。
たとえば、エジプトでは、シャー、というのは王を表す言葉だったわけですが、シャー、という響きはすごく心に突き刺さる感じがあります。わたしも、シャヌーン、という騎士の物語を書きましたけれど、アニメだと、プリンス・シャーキン、赤い彗星のシャア、など、なんだか「特別な」響きをもたらすなぁ、と感じたりします。
たとえば、日本語だと、皇帝の、皇、という字は、すめらぎ、とも読みます。カタカナにして、スメラギ、と書き換えると、なんとなく、神秘的です。
あと、オープンセサミは、ようするに「開けゴマ」で、これはペルシャの「千夜一夜物語」の中で、アラジンと魔法のランプ、というエピソードに出てくる有名な呪文の言葉ですけれど。ペルシャ語では、どういう響きの言葉なのかは、わたしも知りません(笑)。調べてみて使ったりすると、ちょっと面白いかも? たぶん、全然違う響きで、その響きが神秘的だったりしたから、使われたんじゃないかな、と思うんですよね……。
そういう、いろんなアイディアを組み合わせると、理想の「呪文の言葉」もなんとなく生まれてくるのでは。
これは、呪文じゃなくて、キャラクターの名前、などにも応用できます。
2017/12/14 13:05
>ひかわ先生、きたのさん

「カッコいい」は難しいですよね。音の響きはやっぱり重要な要素だと思います。

私がゲール語を使ったのもゲール語の動詞一人称が主語+動詞で一つの単語になり、それが「〜ィム」の形で終るのがカッコいいと感じたからというのもあります(^_^)

自分がカッコいいと思うのは何なのか。感性を研ぎ澄まし、自分の感覚を信じることがかっこよさへの近道なのではないでしょうか。


2017/12/14 13:39
ご回答ありがとうございます。

>本は「自分の魂を信じる!」で、映像コンテンツは「とにかく量!」

>自分の「好き」を一番に

この辺がやはり大切なのですね。

自分で何かを描くときは背景として数冊は実用書などを調べるのですが、小説などになるとつい流行りものを手にとってしまうので、浅く広くという感覚になってしまうところがありました。

>創作する者は、自分の創作に役立つものへの臭覚を養うべき

根底としてはここが問題なのかもしれません。

ここらへんのセンスというか、経験と知識が足りないところがあるので、なんとか模索していきたいです。


ここでまた質問になるのですが、「ファンタジーを書く意味」というのをお尋ねしても大丈夫でしょうか?

様々なジャンルの中から、あえてファンタジーを選ぶ理由というのを知りたいです。


たとえば出版側の面から見れば、「読者となる既存の層があるから」「(指輪物語からのゲーム系)ファンタジーは共通認識があるから」といった商業戦略はあると思いますし、私がファンタジーを書こうと思ったキッカケになったのもそれらの(ある意味打算的な……!)理由からではあります。(なろう系異世界をファンタジーとしてくくっていいのかはわからない)

しかし同時にファンタジーという物には深い魅力があると思っています。独特の世界観、そこで繰り広げられるドラマ、現代劇やSFでは表現できない展開などなど……。

これまでの話題にかぶるところもあるかもしれないですが、そんなファンタジーの中でも特に重要視している要素はどこなのかが知りたいです。

(書き手目線でも読者目線でも、どのような部分を重視しているか、ファンタジーのここが魅力!といったお話など、自由にお答えして頂ければ嬉しいです)

2017/12/14 13:14
>黒名さん

ロミリー、気に入っていただけて、翻訳した者としては嬉しいです♪ 彼女の、封建社会の男尊女卑の中で抗う姿と、鷹と心を通わせて高く遠くへと飛んでいく心と、あと、「家出」(笑)した後の旅と♪ ……いろいろとわたしにとっては美味しい物語でした♪

>あの作品のアーサーとランスロットのシーンでBLに目覚め(自重

あはは、わたしは、どうもアーサー王伝説ではガウェイン萌え……なんですよねぇ。あの兄弟の微妙な関係と愛憎劇がなんとも惹かれます──。アーサー王物語って、聖杯とか出てきて、すごくキリスト教色高いのに、とことんインモラルという……あの矛盾がすごくて、そこにぐいぐいと──持ってかれる人は持ってかれて……持っていかれた人で、はい、わたくしは。
2017/12/14 14:11
>至道さん

わたしはどちらかと言うと書くの早い、と言われていまして、締め切りに追われた時には、最速、一晩で文庫本の80ページ、一気に書いたことがあります、死にました、しくしく……後ろに徹夜で編集さんが張り付いている、という事態でしたので、あまり褒められた話ではありません。はい。真似しないでください。
で、執筆スタイル、執筆速度、いろいろとこの業界長いのでお話を伺ったことがありますが、ほんとに千差万別のようです。わたしのように後ろに編集さんに張り付かれると死に物狂いで書いてしまうタイプの人もいれば、後ろに必死の形相の編集さんが張り付こうが「書けないものは書けない」作家さんも当然のことですがいらっしゃるようですし、逃げてしまう方もおられる。
わたしは、わりとあとで校正すればいいや、で、頭にシーンとストーリーが見えていれば書き飛ばしもできるタイプの作家ですが、1文字1文字、1文、1文、吟味して書かないと書けないので、出来上がった原稿は誤字ひとつない、という作家さんもおられます。
いまだにパソコンなどを使わないで、原稿用紙と万年筆で小説を書かれておられる方もいらっしゃいます。パソコンでも縦書きでないと書けない、という作家さんや、横書きでもまったく気にならない、という作家さんも。
コンスタントに、朝九時から夕方五時まできっちり、出勤したように書く、という作家さんも、わたしのように気まぐれで、ぼー、としていて、「あ、なんか、来た?」という感じで法則性なく、だらしなく、だーーーー、と書くタイプもいます。
頭の中にすべての物語が完成していないと書き出せない方もいらっしゃれば、書き出してから考える、という方もいらっしゃるようです。
というわけで──わたしも、ジャンルによって早く書けるとか書けない、とかはないようです。現代物も書いていますし、いろんなタイプの話にはチャレンジしていますが。架空戦記ものは書いたことがないので、もし、架空戦記を書いた時に、架空戦記ものが他のジャンルのものに比べて早く書けるのかどうかはわたしにはまったくわかりません。
基本、あと、書く量や速度については、書く方の体力と相関関係はあるようにも思います。結局、気力で書いているようで、気力も体力からしか生まれて来ません。
だから、若い頃の力まかせが効かなくなると、ジムなどに通って体調管理する方も多いですし、わりと実は体育会系の方もいらっしゃったりします……還暦過ぎてエベレストに登ってこられた方など、とにかく、作品も素晴らしいですけれど、いろいろな意味で足下にも寄れない、と感じたり。ひれ伏すのみです。体力あるだけでも、もちろん、書けません。克己心と集中力。道は険しいです(笑)。

2017/12/14 14:37
>書く量や速度については、書く方の体力と相関関係はあるようにも思います。結局、気力で書いているようで、気力も体力からしか生まれて来ません。


とても納得してしまった。体力大切ですね。

私、これより体力落としちらまずいなって全方向でいま感じてますもん……。

2017/12/14 15:08
ミントティー、淹れてきました♪ 今日も北陸は雪なんでしょうか……日が陰ってきたら、少しずつ、冷えてきましたね、ぶるる……。
でも、お日様が出ていると、やはり、気持ちいいですねぇ──。
2017/12/14 15:13
異世界の果てで開拓ご飯!  座敷わらしと目指す快適スローライ


滝口先生……タイトル長いですね。ぺたり。


2017/12/14 15:36
黒名さんのはなにを貼ればいいのかわからず……もしなんでしたらせっかくご質問してくださったので自己紹介をかねてで、皆さん、自作貼ってってください……。


そして「さん」と「先生」づけがバラバラになってる私を許してください。特に他意はなく、ただドンクサイ人で統一できてないだけなので、私の個性だと流してください……。

2017/12/14 15:38
リアル人生ゲーム完全攻略本

至道先生はあえてこれをぺたり。


どういうものを書いている人がどういう質問をされているのかというのも私にとっては興味深いので貼付していきますね。


2017/12/14 15:40
>ひかわ先生


私は番茶を飲んでおります。

ミントティーいいですね。あったかくしてください。猫の神さまは、猫さんたちとご一緒ですにゃ。


>書き手目線でも読者目線でも、どのような部分を重視しているか、ファンタジーのここが魅力!


私の読者目線を語らせてください。求められてなくても熱く語るよ。

私は情景フェチなんです。異世界と異形が大好きで、それが美しい文章で描かれているのを読んで脳内で妄想するのが大好きなんです。だからファンタジー、ホラー、幻想文学が大好きなんです。

で、私はもしかしたら少数派の「情景描写だけがただずーっとつらなっていても、その描写が美しく、かつ光景が美しければ、人がいなくてもなんでもそれでも良しかもしれん」な読み手特性を持っている。異界描写だけで興奮度100%なんです。

もちろんそこにキャラがいて、そのキャラに感情移入できたらもっといい。もっと好き。150%くらいアップします。

……言うほど熱く語れなかった。反省。


でも自分の妄想を堪能できる、想像力を刺激してくれるものって、私にとっては漫画より映像よりアニメより小説で、文章から受け取った私の脳内をこえるほど美しく幻想的なものを私はいまだ知らない。ファンタジー小説は私を異世界に連れだしてくれます。脳内にあったかもしれない異界の光景ですが、ファンタジーという地図を手にしないと「私は、私のその想像の地」にいきつけなかった。

なのでいつだって私は、ファンタジーには、見たことのないものを、見せて欲しいです。

2017/12/14 15:46
>黒名さんのはなにを貼ればいいのかわからず

リンク貼っちゃ駄目な作品ばかりなので……すいません(笑)

ええと、貼れるのは……今度、共幻社様から電子書籍としてリリース頂く作品、これなら大丈夫はず! トークメーカー内でも連載中なので、そのリンクを。丁度ファンタジーですし!

星の王妃さま ~エッチな夜のオデッセイ~


完っ全にミーハーな気分で拝見しておりましたが、お言葉に甘えて紹介させて頂きます^^
ありがとうございます。
2017/12/14 15:49
>「ファンタジーを書く意味」

自分の場合を考えてみたら「今月号の特集はビキニアーマー女戦士なので」だった……orz
2017/12/14 16:04
読者目線で考えると、「この世には絶対に存在しない場所で生きてみたい」からかなあ……。

ファンタジーを読むときはそんな欲求で本を手に取っている気がします。

老若男女問わず誰もが持ってそうな欲望で、それがファンタジーの強みのひとつでもあるのではないでしょうか。
2017/12/14 16:09
あと、上記の『星の王妃様』では、「素敵な世界で残念な話をする」がしたくてファンタジーにしてます。
2017/12/14 16:19

初めまして。一般ユーザーのミツルと申します。

とても楽しくて為になる座談会をありがとうございます。

いくつか質問したいことがあります。

少しずつ質問してゆきますので、よろしくお願いします。


 ひかわ玲子先生。ミツルと申します。とても為になる魔法のお話に感謝しています。


 その魔法のことで、ひかわ先生に質問させてください。

バトラーのカバラに関する本が、『クリセニアン年代記』の資料だったということでしょうか?(すみません。未読です)。

朝松先生(黒魔団こと子くま団とみんな言っていたような)のお名前が上がりましたが、こういうガチで本物の魔術師?のご本をネタ本になされ、かつ咀嚼されたうえで物語を紡がれたことに驚きを感じています。是が非でも読んでみたいと思いました。バトラーのカバラは読んだことはありませんが、『魔法修行』という本は知っています。こうした抽象的で難解なオカルト本を、少女向けのエンタメにしてゆく(ルルル文庫)手腕(剛腕というか、衝撃を感じています)に興味があります。


雑誌の『ムー』とかの影響もおありということですが、ほかにネタにされた歴史上の魔術師はいますでしょうか?


よろしくお願いします。

2017/12/14 16:23

ayuayu326

昨日、ファンタジー本についてお伺いした堂島です。
座談会終了頃に書き込むことが難しいので、変なタイミングで申し訳ないのですがお礼だけコメントさせてください。


先生方、本やドラマなど沢山お答えいただきありがとうございました。
どれも魅力的なご紹介ばかりで、拝見しているだけでもわくわく感でいっぱいです。


すでに話題が移ってしまっていますので一つだけ。

ロビン・ホブ!!
私も好きなので、名前が挙がっているだけですごくテンションが上がります!


改めまして、ありがとうございました。


2017/12/14 16:28

Doujima

>滝口さん

昨夜に引き続き、よろしくお願いします♪ 今日はまったりモードでやっております。
ファンタジーを書く意味……結構、語らせたら長くなるかも、ですが。やってみます(笑)。
一言で言うなら、わたしが書きたいもののど真ん中が「ファンタジー」だったから。そういう意味で、わたしは幸運だったのかもしれません。
ただ、わたしが小説を書き始めていた昭和末期、「読者となる既存の層」などというのは、ファンタジーには皆無でありました。なので、小説を書きたいわたしは、ミステリ小説などをつたなく書き綴ってあえなく玉砕していた手書き原稿などが、先日、部屋を片付けてきたら、出てきたりもしました、はい(笑)。
でも、その時、まかり間違って、ミステリーでデビューとか出来ていたら(あり得ませんが)、わたしの作家人生はすごーく短かったんじゃないかな、と思います。
何故なら、人生って、チャンスは無限にあるようで、どっこい、わりと一期一会なものなのでは、と思うのです。
デビューしたからって、本を無限に出していただけるわけでも、無限に発表できるわけでもありません。時間にも限りがあります──書ける時間、というのだって、家庭の事情だったり、自分自身の人生の事情だったりでそうそう自由にならないし。何の手応えもなければ、気持ちも折れます。そして、読者さまが、作品を読んでくださるチャンスは、本当に、一期一会で。もし、その時、心をつかめなければ、二度と読んではもらえません。
そのチャンスを、自分の「書きたいもの」ど真ん中じゃなくて、今、こういうものが売れているから、で、「とりあえず、デビューするため」「とりあえず、なんとなく、商売になるかな」で、売れ線で書いてデビューした作品で消費してしまったら……! 「売れてから、自分の好きなものを書けばいい」などと考えていても──まぁ、それでなんとかなる方もいらっしゃるので、人生はそれぞれです。でも、わりと、その道って、リスキィなんですよ。だって。好きでもないことはなかなか続けられない。
売れてるジャンルはパイが大きいです。だから、その周辺部にチャンスも大きい。でも、その中心にいるのは、そのジャンルの作品を本当に心の底から書きたくて書いている、ど真ん中の方々です。ジャンルが廃れて、パイが縮小しても、そのど真ん中にいる作家たちは生き残るけれど、周辺部にいた作家たちはあっという間に振り捨てられます。
出版する側にとっては、大きいパイにより多くの作家がいたほうがいいので、今はこれが売れているから、ということで、簡単にデビューできたりするかもしれないけれど、そうした簡単さは、いずれ、自分に戻ってきます。人生というのはやり直しはきかないので、わたしはできるだけ、自分の書きたいど真ん中で勝負を賭けることをお薦めはしています(笑)。まぁ、でも、人生はそれぞれなので、そうでない選択も、もちろん、ありです。
わたしの場合は、そんなわけで、売れる当てもなく、エフェラ&ジリオラの一作目「グラフトンの三つの流星」と「妖精界の秘宝」を書いていて。そしたら、ドラゴンマガジンの「バセット英雄伝エルヴァーズ」を書くチャンスも巡ってきたので、本当にラッキーでした。が──ラッキーなばかりが人生でもないので、紆余曲折するのもありです。
ただ、ど真ん中を書くことは、頭の隅に置いておいたほうが、とだけはアドバイスできるかも、と思います(笑)。さて、続きますよ(笑)。

2017/12/14 16:07


つづけて英国趣味について質問させてください。


妖精、アーサー王、児童文学、インクリングス、ヴィクトリア朝など、イギリスにはファンタジー好きを虜にするものであふれています。また古城や幽霊、かずかずの怪奇幻想小説の沃野でもあります。


ひかわ先生はアーサー王のお話を描いておられます。

また、縞田理理先生は小説の舞台の多くをイギリスに設定されています。


並々なら英国への傾倒があってのことだと推察しますが、きっとそこにはファンタジーの魂の核みたいなものがあり、それに牽引されての結果ではないかと思ったり。

その魂の核さえ掬い取れば、あなたも明日からファンタジー作家! ……ということにはならないと思いますが、後学のため厚かましいお願いではありますが、おふたりの英国にあるファンタジーのエッセンスと、それに対する愛を語っていただけないでしょうか。もしかしたら滝口先生の言われる「ファンタジーを書く意味」に重なるかもしれません。抽象的な質問で申し訳ありません。


よろしくお願いします。

2017/12/14 16:45

ayuayu326

すごく……このまま続けて欲しい流れでありながら、一万文字をこえてしまっているので、次の会場を開きました。

空気を読まない女だ私は。


次のエピソードに移動をお願いいたします。

2017/12/14 16:58

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登場人物紹介

ひかわ玲子


小説家・翻訳家。

レコード会社のプロモーター、ライターを経て、M・Z・ブラッドリーの『ヘラーズの冬』『ホークミストレス』を共訳(氷川玲子名義)。1988年、「バセット英雄伝 エルヴァーズ」を『ドラゴンマガジン』に連載し、小説家デビューした。「女戦士エフェラ&ジリオラ」や「三剣物語」などのシリーズがあり、剣や魔法が登場するファンタジー(ヒロイック・ファンタジー)を得意とする。

縞田理理


ファンタジー小説家。人呼んで人外小説家、或いは変タジー作家。
2001年秋に第二十二回ウィングス小説大賞でデビュー、現在に至るまで小説ウィングスで活動。
好きなものは妖怪と妖精と動物と怪獣。
著作は新書館ウィングス/中央公論新社C☆NOVELS/集英社オレンジ文庫から刊行中。
既刊「霧の日にはラノンが視える」「ミレニアムの翼」(新書館ウィングス文庫)、「グウィノール年代記」(中央公論新社C☆NOVELS)、「僕たちは同じひとつの夢を見る」(集英社オレンジ文庫)、「不死探偵事務所」(新書館ウィングス・ノヴェル)etc.

原作「台所のドラゴン」(みよしふるまち作/ジーンpixiv連載中)

たけうち りうと


もの書き。第一回ホワイトハート大賞受賞『INTENSITY』でデビュー。

商業誌作品:小学館『こゆるぎ探偵シリーズ』・講談社『ウスカバルドの末裔』他

介護体験記『介護は戦だ! GB包囲網作戦』

note・PIXIVにてエッセー・小説・イラスト・音楽・写真を掲載してます。

書いたり描いたり、撮ったり創ったり。遊び好き。

藤沢チヒロ


漫画家、編集者。

千葉県柏市出身、札幌市在住。

2000年秋田書店コミックミュウ

「ゴンドラの上」でデビュー。

国際興業バスやJR北海道バスの広告を手掛けるほか、学習漫画や広告漫画、TV番組のイラスト等で活躍中。


藤沢チヒロクリエーターページはこちら

佐々木禎子


小説書いてます。

札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。

1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

BLやファンタジー、ホラー、あやかしものなどのジャンルで活躍中。

「ばんぱいやのパフェ屋さん」(ポプラ文庫ピュアフル)「ホラー作家宇佐見右京の他力本願な日々」「薔薇十字叢書 桟敷童の誕」(富士見L文庫)「宵越し猫語り 書き下ろし時代小説集 」(招き猫文庫) など。


チェブラーシカが好き!!


佐々木禎子クリエーターページはこちら

ばんぱいやのパフェ屋さん特設ページもあります。

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