ユニクロは凄い そして、ちょっぴり「ダサい」人はいなくなった

文字数 1,551文字

 ユニクロの、ファーストリテイリングは凄い。

 先日、時価総額が世界一位になった。
 コロナ禍にあって、これは凄い。

 「ユニクロ(UNIQLO)」を擁するファーストリテイリングの株価が11時30分時点で10万3400円まで上昇し、初めて10万円台を突破した。上場来高値ベースの時価総額は10兆9680億円を記録。アパレルSPA企業でトップの時価総額を維持してきた「ザラ(ZARA)」を展開するインディテックスを超えて、長年目標としていた世界一の座についた。今後は為替によって地位が変動する可能性もあるが、高騰を続けるファストリが時価総額をさらに増やすのか注目を集める。
 (https://www.fashionsnap.com/article/2021-02-16/uniqlo-zara-market-capitalization/ より)

 ユニクロがコロナ禍にあって、一人勝ちなのも頷ける。
 外出自粛でお出かけをしなくなり、新しい部屋着やルームシューズが欲しい。
 テレワークで、ちょっとした綺麗目の服が欲しい。
 プライベートで、ちょっとスーパーやコンビニ、犬の散歩にワンマイルウェアで行きたい。
 すべてのニーズに合っている。

 あとは何が凄いかって、ユニクロを着ていると、全世代の皆さんがスマートに、均質に、さらっと小洒落て見えるからだ。 

 ユニクロには、大人からベビーまで、あらゆる世代が買いに来ている。

 いまさらだけど、凄い。  

 全世界、極端にダサい人はいなくなりそうだ。
 仕事着にも、フォーマルにも、プライベートにも着られる。
 しかも、さまざまなブランドとコラボしている。
 (私は、今度のポルジョコラボはすごく欲しい!)

 時価総額二位に落ちたZARAは、パーティやフォーマル、流行の最先端の、尖ったデザインが多くあって、見てて面白いし楽しいが、コロナ禍にあってはZARAはあまり出番がないかもしれない。
 ユニクロは全方位ばっちりですね。

 ユニクロがまだ世の中にこれほど浸透していなかった頃。

 私は、(人のこととやかく言えた人間ではないし、私の基準ですが)ちょっぴりダサい異性を何人か、見てきた。
 100年の恋も一瞬で覚めます…

 私の学生時代の元彼は、お母さんに選んでもらった、なんとも言えない、ちょっぴりダサい服(田舎なので、おそらくは地元のショッピングモールの服?)を着ていた。(学生服では見抜けなかった、私服のちょっぴりのダサさ!)
 さすがにマズイので、数年かけて服や小物(paul smithとかバーバリー)をプレゼントしたり、ファッション誌を買ったりした。
 その甲斐あって、だいぶおしゃれに関心が見えた頃、他の女性の影が見え隠れした。
 せっかくファッションセンスが磨かれた(私好みに)のになあ…と、当時は光源氏みたいな気持ちでいた。

 また、一時期好意を受けていた年上の方は、30近くながら、pikoのTシャツを着ていた。
 私はこころのなかで、
「piko…懐かしい…小学生のとき、筆箱とかTシャツを持ってたなあ」
 と思い、なんだかがっかりし、
「ファッションセンスも、恋のうちだよなあ…」
 と思った。

 今、当時の異性がユニクロを着ていたら…
 こ綺麗で、スマートで、清潔感があって…
 流行を上手く取り入れていて、
 シンプルながらもトレンドを押さえていて…

 あれ?
 でも、当時受けた衝撃、その人自身の印象にはあまり残らないかもしれない。

 お母さんの選んだ服は、ダサイながらも愛情に溢れ、未だに記憶に鮮明だし、
 最近、pikoは若者の間でリバイバルブームが起こっていた。

 ユニクロは凄い。ついでにGUも凄い。

 ちょっぴりダサい人も、今はあまりいないと思う。

 ただ、ちょっぴりダサい服も、恋しくなる。
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