08

文字数 390文字

この日常のただ平坦がつまらなく
ぼくは毎日をつぶすように過ごしてた

そんな繰り返しのある日
どこかの隙間から光りがさしこんできて
その光りはぼくの歩く先を照らす
その細い光りはやがて広がってぼくを包みこみ
その暖かさにぼくはいつしか安心して眠りにつく

ああぼくは気がついたんだ
ぼくはこの日常にいやけがさしていて
早く明日が来ればいいと
毎日思っていたんだけど
本当は今日も明日ももっと先の未来もが不安で
ここから早く抜け出したかったんだって

いまこの交差点を右に曲がったら
新しい街に着くかもしれない
それがどんなに遠くても 小さくとも
ぼくが見つけたぼくの心地よい場所なら
それはそれで充分じゃない?

いまのぼくには不安しかないけど
このぼくの車に乗ってくれる人を探してるんだ
よかったら一緒に行かないかい?
ぼくの歩く先を照らすきみに声をかけよう
多分行き先が似てるんだ
途中まででも充分
旅中で一緒にコーヒーでもどう?








ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み