第8話 夏休みデート～海へドライブ～
文字数 962文字
バイト終わり。
お疲れさまです
お疲れ～！
うーちゃん、明日暇？
特に予定は無いですよ
海、行かない？夏だし♪
いいですよ
やった～♥
俺、車出すよ！
虎谷先輩、車の免許、持ってるんですか？
こないだ取ったばかり！
休み中、教習所行ってたんだ～
へぇ、すごいですね！
それじゃ、運転はお任せします
ドライブ当日。
(あ、あれが先輩の車かな？)
せんぱーい！
うーちゃん、おはよう♪
わー、運転する先輩、カッコいい…
大学生みたい…
え？マジ？
ヤバい、嬉しすぎる！！
大事なうーちゃんを乗せるので、安全運転で行きまーす！
はい、よろしくお願いします！
バイト長めに休んでるな、と思ってたら、免許合宿に行ってたんですね
そうそう
うーちゃんに会えないのはツラかったけど、車あれば、将来カフェ経営する時に役立ちそうだからね！
仕入れとか、宅配とかさ
ちゃんと将来のこと、考えてるんですね…
何、惚れた？
え！惚れたというよりは、尊敬した、というか…
僕は商学部に行くと決めたけど、成績で行けるかもって思っただけなので
まだ将来の夢、無いんです…
あはは、まだ若いんだし、慌てて決めることでもないよ！
大学入ってから、ゆっくり考えたら？
そうですか？
(若いって、一歳しか違わないのに…)
まあ、うーちゃんは、俺のカフェで働く運命になってるんだけどね
まだ言いますか…
海だーー！！
わぁ、気持ち良いですね♪
晴れて良かったです
よーし、早速泳ごうか♪
はいっ！
あそこ、洞窟みたいになってる！
行ってみない？
わ～、不思議な雰囲気ですね…
行ってみましょう
うーちゃん、上がれる？
手、貸して
はい…ありがとうございます
静かだねぇ…
はい、何だか落ち着きます
…あの、先輩
何ー？
先輩って、身体、結構鍛えてるんですね
男らしくて、うらやましいです
ホント？
筋トレした甲斐があったな♥
タッツーとケンカになっても、勝てる自信めちゃくちゃあるね♪
ケンカはやめてくださいよ？
俺、背も低くてヒョロいから、脱ぐと恥ずかしいんですよね
何言ってるんだ！
そこがいいのに！
へ？
あーっと、いや、ごめん、間違えた
突然、野郎にそんなこと言われても、引くよね
うーちゃんは、自分に自信が無いみたいだけどさ
俺は、うーちゃんの見た目も性格も魅力的だと思うし、すごい好きだから
えっっ…
(何だこの、息が詰まるような感じ…)
…ありがとうございます
(僕、最近お礼言ってばかりだな)
