児の飴食ひたること
文字数 211文字
狂言に附子という芝居がある。この元ネタは沙石集の「児の飴食ひたること」という話で、山寺の坊主が飴をつくって一人で食べていたところ、これを食べたら死ぬぞと脅された児が、坊主の大事な水瓶を割り、飴を食べて死のうと思ったが死ねないといってさめざめと泣いて言いわけをする筋である。
結局、仏教説話の滑稽譚であるから、飴を独り占めしようとしたところ、飴は食べられ、水瓶は割られてしまったという因果応報の教訓を描いているのであろう。
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