『ヴェノム2』感想

文字数 483文字

 主役としての位置付けがエディとヴェノム、どちらに傾き過ぎるでもなく、両方のバランスを保ちながらストーリーが進んでいく。また、エディという普通の一般人が強烈なヴェノムのキャラクターに

いない。二人は個性を潰し合うことなく画面に馴染み、不自然さもなくまさに "共生(ダブル主演)" していた。

 凶悪なキャラクターはユーモアと人間味のある性格で、食べていいのはトリとチョコというルールもちゃんと守っている。一部の人からちょっとかわいがられているような描写も見られて、ビジュアルとのギャップに気を許していいものか戸惑う(前作を観ずに "2" から入った者としては序盤でこのへんが判断できない・・・)

 笑いを含んだ台詞の掛け合いは本作の特色でもあろうと思うが、これがストーリーのスピード展開にも生きていた。明るく爽やかな(?)ままで裏切らないでいてくれた感にほっとするエンディング、続編への含みともサービスともとれる演出に、最後まで娯楽要素満載の作品だった。

 
 主演のトム・ハーディは制作側にも関わっており、そういうことを意識すると楽しんで演じているように感じ取れた。
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