第6話
文字数 850文字
そんなこんなをしているうちに、講義を受けていた者たちが続々と戻ってきた。
「あれ?はやいね」
三屋は首をかしげながら手を離した。そしてまた、壇上の上にあがった。
「お疲れさまでーす、皆さん。では、これから庁内の礼儀作法について教えたいと思います」
三屋はスクリーンをスライドさせた。
「例えば、『田中太郎』さんがいるとしましょう」
例の名前に噴き出す人が続出する。
「田中君は師匠の『山田花子』さんになんて呼ばれるでしょうか??」
(そんなのその人の好みじゃないか)大半の人は思った。
「実は田中君、師匠のことを『花子さん』とか『花子師匠』とか呼ぶんです」
まだ不思議そうな顔をしている隊員たちに三屋は説明した。
「庁内では主に弟子は師匠のことを名前+さんなどで、師匠は弟子を名前で呼ぶことが原則なんですよ。師匠に名前で呼ばれるようになったら弟子になれた証拠です」
へ~、と感心したような返事が聞こえる。その様子を見て三屋は次の話に移った。
「次は、弟子になりやすい上級者の紹介です。この図を見てください」
スライドには上級者の顔写真とプロフィールが載っていた。
「まず最初に、C級の人から。おすすめは庁内で一番勢力が強いカラフルの紫苑っていう小隊にいる20歳の柏木さんかな。柏木さんはギフトを剣状にして戦う、近距離戦が得意な人だよ。
次に、同じくC級、カラフルに所属する躑躅の浅賀。まだ18歳だけど結構強い、ギフトを手から離して戦う中距離戦がベースな人。
次はB級、一押しはカラフルの鶯、21歳の鹿野さん。鶯自体、A級がいないのにトップレベルだから、元々腕がいい。ギフトを小分けにして相手に当てる中~遠距離戦が得意な人。
最後はA級、カラフル曙の東雲さん、23歳でもうすぐ退役だけど腕がもの凄くいい。主に戦術面を教えてくれて現隊員の中で一番弟子を持っているかもしれない」
このくらいかな、と一息ついた三屋は最後に一言締めくくりの言葉を入れた。
「まあ、死ななければどうにかなるので、死なないで下さいね
以上で説明会を終わりにします」
「あれ?はやいね」
三屋は首をかしげながら手を離した。そしてまた、壇上の上にあがった。
「お疲れさまでーす、皆さん。では、これから庁内の礼儀作法について教えたいと思います」
三屋はスクリーンをスライドさせた。
「例えば、『田中太郎』さんがいるとしましょう」
例の名前に噴き出す人が続出する。
「田中君は師匠の『山田花子』さんになんて呼ばれるでしょうか??」
(そんなのその人の好みじゃないか)大半の人は思った。
「実は田中君、師匠のことを『花子さん』とか『花子師匠』とか呼ぶんです」
まだ不思議そうな顔をしている隊員たちに三屋は説明した。
「庁内では主に弟子は師匠のことを名前+さんなどで、師匠は弟子を名前で呼ぶことが原則なんですよ。師匠に名前で呼ばれるようになったら弟子になれた証拠です」
へ~、と感心したような返事が聞こえる。その様子を見て三屋は次の話に移った。
「次は、弟子になりやすい上級者の紹介です。この図を見てください」
スライドには上級者の顔写真とプロフィールが載っていた。
「まず最初に、C級の人から。おすすめは庁内で一番勢力が強いカラフルの紫苑っていう小隊にいる20歳の柏木さんかな。柏木さんはギフトを剣状にして戦う、近距離戦が得意な人だよ。
次に、同じくC級、カラフルに所属する躑躅の浅賀。まだ18歳だけど結構強い、ギフトを手から離して戦う中距離戦がベースな人。
次はB級、一押しはカラフルの鶯、21歳の鹿野さん。鶯自体、A級がいないのにトップレベルだから、元々腕がいい。ギフトを小分けにして相手に当てる中~遠距離戦が得意な人。
最後はA級、カラフル曙の東雲さん、23歳でもうすぐ退役だけど腕がもの凄くいい。主に戦術面を教えてくれて現隊員の中で一番弟子を持っているかもしれない」
このくらいかな、と一息ついた三屋は最後に一言締めくくりの言葉を入れた。
「まあ、死ななければどうにかなるので、死なないで下さいね
以上で説明会を終わりにします」