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文字数 403文字
誰かの優しさに気づくことが
その行為を受けてから
割とずっと後になる
お礼もできないほど
時間が過ぎて戻れない
知らない誰かに
そのバトンを渡せたなら
いつかその人に届きそうだけど
その一歩が僕には遠い
笑うとか慈しみとか
そんな気持ちも表情も
殆ど忘れてしまったから
手を差し伸べられても
どうしていいのかわからない
僕の居場所はどこにあるの
1㎡の小さなスペース
そんな場所すらまともに確保できない
それどころか気がつけば
この足で立つこともままならない
小さな流れが目の前にあったら
落ち葉の小舟のように
どこまでも流されそうだ
無尽蔵に優しさを振る舞ってる
あなたへの優しさは
誰があなたに与えているのですか
僕にはどうしてその生き方が
今まで見つけられなかったのでしょうか
でも今すぐには変われない
偏屈な僕は真っ直ぐな
君から目を離せそうにない
どこかに流されて
いつか舞い戻ってこれた時に
せめて君ほど強くなれてたなら
この貰えた優しさの
お礼を返したいと思う