第2話

文字数 656文字

ゆっくりと口が開くのを待って、ご飯、味噌汁を食べすすめていく。胃が十分に満たされたのを感じ、朝食の時間を終える。

髪をいつものように結んでやれば、今日の仕事のしたくも完璧だ。


今日も仕事をしに行こう。

岩でできたすみかから出ると、外は今日もかなり暑い。「今日は90℃もあるそうだ。」という声が左の耳から聞こえてくる。

まあ、こんなに炎で囲まれているのだから当たり前か。でも、なんでこんなに火に囲まれて仕事しなければいけないのやら。___当たり前か、ここは地獄なのだから。





自分達、獄卒、と呼ばれる職業には、様々な種類がある。


例えば、少し前から気になっていた、あの別嬪さん。あの子は、刃でできた木の上から死者を呼び、登らせ、懲らしめる仕事をしている。


そんで、スカした感じの気に入らない、あの男は、鍋で死者を煮込む仕事をしている。
あいつ、時々味見とかいって食べてるよな、、、


他の獄卒と比べれば、自分達の仕事は、簡単かつ穏便に済ませられるものだ。

死者を鏡に映して(もちろんただの鏡じゃない。映ったやつのやったことが映し出される鏡だ。)、死者の罪を調べて、悪いやつだったら火を吹いて、良いとこあるじゃん、てなったら白蓮華を吹いてやる。それだけだ。

さて、今日のお客は、と。


         8時間後

____これで終わりか。楽勝だったな。やっぱりこの鏡、最強なんだな。

....自分を映したら、どうなるんだろーな。

そう思い立って、近づいてみる。


    
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         体を映さない→5話目へ




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