橋で祈る ~夜の底を流れるもの~
ささやかな出会いが、沈んだ心を再生させる。「オレだって、親なし、金なし、正規雇用の職はなしで、けっこうないものずくめだよ」と、その青年(?)は笑った。的場礼(まとば・れい)、鼻にかかったハスキーボイスで、乃々花(ののか)と同じバイト先のパン屋では、パートのおばちゃんたちの人気者――。その日、乃々花ははじめて“橋”を渡ってみた。「この世界のどこにも自分の居場所なんてないんじゃないか」そんな気持ちに追い立てられ、人生の道を見失い、現実から逃げるように。そこで目にしたのは、川べりの広場でアコースティックギターを弾きながら、讃美歌を歌い上げる礼の姿。礼は車椅子の祖母・愛子に育てられた。愛子も礼もプロテスタントのクリスチャンだという。どうしても自宅に帰りたくない乃々花はその夜、礼の家に泊めてもらうことになり――。生きにくい“普通の日常”を生きながら、居場所を失い窒息しそうになっていた野々辺(ののべ)乃々花の、ささやかな再生の物語。聖書引用は9話にて、へブル11:1。姉妹編に『惑う人びと ~オン・ザ・ウェイ~』。
現代の日本のキリスト教文学+いまどきのキリスト者=いまどきのキリスト教文学=いまキリ=IMAKIRI
※参考文献:『聖書 新共同訳』(日本聖書協会)
◇真帆沁(文筆家)のnoteでも公開しています。https://note.mu/shinmaho2009
目次
完結 全10話
2019年09月02日 11:51 更新
登場人物
登場人物が未設定です
ファンレター
ファンレターはありません
小説情報
橋で祈る ~夜の底を流れるもの~
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 10話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 現代ドラマ・社会派
- タグ
- オリジナル, 聖書, 女主人公, キリスト教, ほのぼの, 教会, 切ない, 現代, 日常, クリスチャン
- 総文字数
- 27,963文字
- 公開日
- 2017年11月18日 17:36
- 最終更新日
- 2019年09月02日 11:51
- ファンレター数
- 0