即興的ワルツ

作者 羽庫ふみ

[学園・青春]

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2,366

5件のファンレター

作中で直接16歳という言葉は使っていないのですが、そのように読んでもらえる内容になっていると思います。
わりと正統派の青春ストーリーかも。

目次

完結 全1話

2024年03月22日 13:19 更新

登場人物

登場人物が未設定です

ファンレター

まさしく16歳の物語

最初に読んだとき、「さすが羽庫さん、上手いなあ、文章もリズムがあって音楽みたいだ」と感嘆して。 そして今日、再読したら、いや、もう、胸が詰まってラスト涙ぐんじゃった。(マジです) 主人公の言う「人生は罠だらけ」は本当にその通り。あるきっかけで、沈み込んでしまった主人公は、その「負け感」を抱えながら日常を生きている。(わかる、私の高校時代みたい) でもサチの演奏を聞いて、主人公の心に鮮烈な光が注ぎ込まれるイメージの洪水!!  私もエモい、ひたむきに前を見て頑張っている若者は全員エモい。羽庫 ... 続きを見る

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はじめましてm(__)m

敬愛する南ノさんやるるせさんがレターを出されていたので、きっと私の好みの作品(タイトルも好き!)だろうと期待して読ませていただきました! そして、期待以上の作品に感動しましたので、レターを送らせていただきます。 私は仕事柄、コンクールの現場に立ち会うこともよくあります。 絶望的なぐらいに恵まれた子っていますよね。 勉強もスポーツも超優秀なのに、音楽も全国レベルかよっ!って子が沢山いる中、懸命の努力で何とかギリギリで本線に進めた子も当然いるわけです。 コンクールを舞台にした小説って、 ... 続きを見る

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ワルツは一人じゃ踊れない

クラシックについてあまり明るくないのですが、リストの曲は技巧が求められる、という印象を持っています。コンクールの成績が芳しくないサチの演奏はきっと技術、という意味での技巧には足りないところがあるのでしょう。でも彼女の演奏には「エモい」何かがあった。 義務教育期間が終わり、見せかけの平等が剥ぎ取られた世界を前にして不安と諦めを強くもつ「私」は、サチの演奏を聴くことで、人間ひとりひとり(そして彼女自身も)が本来持っているエモーションに気づけた。そのことが大人になって久しい私には眩しく思えます。 ... 続きを見る

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優しさと力強さ

まさにガチャが成功した「譜面通りの人生」の奴とガチャはいまいちでも「即興で生きる奴」の対比を感じました。当然、譜面というかレール通りになるかはわからないのも人生だけど。 リストの即興的ワルツをアップルミュージックで聴きながらこれを今書いているのですが、優美さだけでなく、ところどころ怒濤のような音が瞬間、訪れます。短い曲の中にウィキの言葉を借りれば「巧みな構成」があり、僕は曲の背景は知らないけど、この構成が即興「的」であり奏者のイマジネーションが羽ばたける楽曲なのだな、と思いました。 音楽って ... 続きを見る

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16歳の「ワルツ」

心に響く作品でした! 作中での「即興的ワルツ」というピアノ曲の盛り上がりが、そのまま物語の高まりとなり、心が揺さぶられました。 跳ねるように鍵盤が躍る様が、その音が、鮮やかに目に映り、耳に聞こえました。 世の中は元から不平等で、恵まれた人と自分ではスタート地点からして違う。自分もあの頃は、「サチ」や「私」と同じように世の不条理を思い知りつつ、もがいていたっけ……そんなことを思い出し、胸が熱くなりました。 「16歳」という言葉はどこにも出ていなくても、紛れもない「16歳」の物語だと感じまし ... 続きを見る

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小説情報

即興的ワルツ

羽庫ふみ  fumi_haneko

執筆状況
完結
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
学園・青春
タグ
【課題文学賞その十】
総文字数
1,997文字
公開日
2024年03月20日 10:18
最終更新日
2024年03月22日 13:19
ファンレター数
5