第75話 馬乗りの熟練 徒然草186

文字数 546文字

□吉田と申す馬乗りの言うには、「馬ごとにこれは怖いものである。人の力で、争うべきでないと知るべきである。乗るべき馬をば、まづよく見て、強き所弱き所を知るべし。次に、轡・鞍の具に危ない事がないかを見て、心に懸かることがあるならば、その馬を駄らせてはならない。この用意を忘れざるを馬乗りと申すなり。これ秘蔵のことなり」と申したのである。
※乗馬の心得を見聞きして、兼好先生なりにその秘訣を、表現され、乗馬の心得があったのかもしれません。私も数回、馬に乗った経験がありますが、訓練された馬で短いコースを遊覧するのは、楽しい思い出です。馬体重450kg位ですから大人の8人分で、力も強い。高さ150cm位で乗ると座高が80cmとすると2m30cmの高さの目線で、鞍と手綱だけで高く不安定、心も不安です。馬にまたがり、自分で手綱や足で制御するのは、相当な訓練がいると思いました。運動神経の良い人は、コツを掴みバランスを取り乗れるのでしょう。人馬一体となって草原を走るのは爽快な気分に違いありません。馬はスタイルも良し優しそうな眼をして好きです。しかし性格も人間と同じで種々様々でしょう。気の荒い馬だと、乗り手を振り落とそうとし、落馬し、大怪我します。馬を乗りこなすのは、熟練の技がいるのでしょう。
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