第124話 譲位しても人が去るのは寂し 徒然草27

文字数 426文字

□御国譲りとういう天皇が位を皇太子に譲り、その後で、新帝主催の宴である節会が行われる。
剣璽・内侍所を渡し奉らるる時分こそ、限りなく物寂しいことでしょう。新院の、おりいさせ給いての春、詠ませ給いけるとかや、殿守りの とものみやつこ よそにして はらはぬ庭に花ぞ散り敷く天皇に仕えた役人たちも、 新帝とともに、離れていってしまい、掃く人もなく庭に花が散っていることよ今の世が忙しさににまぎれて、院には参る人もなきそさびしげなる。かかる折にぞ、人の心もあらわになるのであろう。
※隆盛を極めていた現役天皇も譲位すると、付き人は皆新天皇に付き添うようになり、旧天皇は
寂しくなるのだろう。中には院政をひいて、上皇として権力をほしいままにする天皇も多い。
10歳くらいで天皇についている人もおり、上皇の指導が必要でしょう。人が離れていく寂しさは
だれも同じなのでしょう。
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