第97話 徒然草 序
文字数 328文字
□手持ち無沙汰なとき、日暮れ時までずっと、硯にむかって、心に移り変わってゆく、とりとめもないことを、書き綴っていくと、理解に苦しむようなこともあり、ばかばかしくも思われる。
※鎌倉時代から南北朝時代のころの、世の中を、つらつらと考え、過去はこうだったが、現在はこうなっている。これはどうなのだろう。現実の上流階級の人々のあいも変らぬ行動を見抜き、鋭く描写している。後世に生きる我々も、ああ同じ事を、未だにやっていると知らされる。人への教訓も随所に描かれ、当時の上流階級の状況を表している。短い文章で具体例をあげ、本質を見抜こうとする姿勢は面白い。兼好先生は、権威に捉われず、自由な発想で、頭脳明晰な方であったのだろう。
※鎌倉時代から南北朝時代のころの、世の中を、つらつらと考え、過去はこうだったが、現在はこうなっている。これはどうなのだろう。現実の上流階級の人々のあいも変らぬ行動を見抜き、鋭く描写している。後世に生きる我々も、ああ同じ事を、未だにやっていると知らされる。人への教訓も随所に描かれ、当時の上流階級の状況を表している。短い文章で具体例をあげ、本質を見抜こうとする姿勢は面白い。兼好先生は、権威に捉われず、自由な発想で、頭脳明晰な方であったのだろう。