ウォルテア大森林_戦闘(絶対絶命のピンチ?!)

文字数 3,172文字

 
 ガサガサガサガサガサガサガサガサ


「完全に包囲されてしまったぞ。どうする?」・・・オズワルト

「俺は前方の敵を倒す」・・・アレス

「じゃ、後方は任せろ」・・・オズワルト

「左右の敵はお任せください」・・・レオノーレ


 アレスはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・剣(弐)、HP+10%、弱点分析、貫通(壱)、HP+10%

 NAME(名前) アレス
 才能限界値 5⇩⇩
 LV(レベル) 20
 HP(体力) 120(+20%)⇩⇩
 MP(魔力) 20⇩⇩
 SP(スキルポイント) 20⇩⇩
 ATK(攻撃) 40(剣+10)⇩⇩
 DEF(防御) 20⇩⇩
 AGI(素早さ) 30⇩⇩
 弱点 ヒューマン


 オズワルトはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・杖(弐)、雷(弐)、氷(弐)、炎(弐)、弱点分析、MP+10%、MP+20%

 NAME(名前) オズワルト
 才能限界値 7
 LV(レベル) 20
 HP(体力) 140
 MP(魔力) 70/78(+30%)
 SP(スキルポイント) 18/20
 ATK(攻撃) 55(杖+5)
 DEF(防御) 30
 AGI(素早さ) 50
 弱点 ヒューマン


 レオノーレはペンダントに宝玉をそれぞれ埋め込む・・弓(弐)、遠距離(小)、風(弐)、弱点分析、時空(壱)、AGI+10%

 NAME(名前) レオノーレ
 才能限界値 6
 LV(レベル) 14
 HP(体力) 140
 MP(魔力) 28
 SP(スキルポイント) 28
 ATK(攻撃) 33(弓+5)
 DEF(防御) 18
 AGI(素早さ) 41(+10%)
 弱点 エルフ


「ウグァァァァァァッ」


 何者かが咆哮(ほうこう)する。それを合図に、


 ピューピューピュー

「くっ、凄い矢の数だ」・・・アレス

 **アレス HP 120→100 **

 ピューピューピュー

「見えない所から」・・・オズワルト

 **オズワルト HP 140→130 **

 ピューピューピュー

 **レオノーレ HP 140→120 **


「今の雄叫(おたけ)びは総攻撃の合図のようです。このままでは、じり貧です」・・・レオノーレ

 矢の嵐が俺達3人に向かって絶え間なく飛んでくる。

 俺達に焦りが生まれる。

「矢の嵐を(かわ)して草むらに潜んでいる敵を攻撃するしかないが、今のままでは身動きさえ難しい」・・・アレス

「私にいい方法があります。名誉挽回の機会を下さい。皆さんに支援魔法をかけます」・・・レオノーレ

 レオノーレはMP8*3=24消費し、時空(壱)の魔法を唱える。


「精霊よ、我らをお助け下さい。ヘイスト*3」


 俺達3人は一時的に素早さが大きく上昇する。


 **アレス AGI 30→45 **
 **オズワルト AGI 50→75 **
 **レオノーレ AGI 41→61 **


 俺達はまるで背中に翼が生えたように身体(からだ)が軽い感じに包まれる。


「いける」・・・アレス

「これならいける」・・・オズワルト


 ダダダダダダダダ

 俺は包囲を突破すべく、矢が飛んでくる前方の草むらに向かって脇目も振らずに走り出す。

 ピューピューピュー

 絶えず飛んでくる矢を巧みに(かわ)しながら、徐々に近づいていく。

「この~~~~」  

 俺は草むらに向かって、剣で横に()ぎ払った。


「グギィィィーーーー」

 すると何者かが悲鳴をあげた。俺は至近距離まで近づき、


「弱点分析」


 NAME(名前) (群)ゴブリン戦士
 LV(レベル) 10
 HP(体力) 75/100
 MP(魔力) 0
 SP(スキルポイント) 20
 ATK(攻撃) 20(弓+5)
 DEF(防御) 15
 AGI(素早さ) 20
 弱点 ゴブリン


「どうやら、ゴブリンの群れらしいぞ」・・・アレス

 ピューピューピュー

「サンダー。数が多すぎる」・・・オズワルト

 ピューピューピュー

 **オズワルト HP 130→120 **

「きっと統率者も近くにいるはずだ」・・・オズワルト

 ピューピューピュー

 **レオノーレ HP 120→100 **

「さっきの雄叫びを上げたものがそうだと思います」・・・レオノーレ

 ◇
 ◇

 俺からの横薙ぎを喰らい、弓持ちゴブリン戦士は慌てて後方の仲間と入れ替わった。俺の目の前には槍と盾を持った別のゴブリンが現れた。


 NAME(名前) (群)ゴブリン戦士
 LV(レベル) 10
 HP(体力) 100
 MP(魔力) 0
 SP(スキルポイント) 20
 ATK(攻撃) 25(槍+10)
 DEF(防御) 25(盾+10)
 AGI(素早さ) 10(盾-10)
 弱点 ゴブリン


「ゴブリンのくせに、知能をもっているのか」・・・アレス

 俺はゴブリンを弱いモンスターだと思っていたが、群れになって行動した時の統率力に舌を巻いた。

「お前たちを舐めていた。悪いが、本気で行かせてもらう」・・・アレス


「ギィギィー」

 槍持ちゴブリンは、槍を俺に向かって突き出す。だが今の俺には槍の突きが恐ろしく遅く感じる。

「そうはいかない」

 ゴブリンの槍の突きを俺は悠然と軽やかに躱す。槍の穂先(ほさき)が俺の真横を通り過ぎていき、遅れて槍の(つか)が俺の横を通過する。俺はその槍の(つか)を脇腹に挟んで固定し、ゴブリンから槍を力尽くで奪う。そして槍を奪われたゴブリンに一太刀浴びせた。

「ふん」

「グギィーー」

 槍持ちゴブリンは悲鳴をあげる。痛恨のダメージを喰らったようだ。

 **槍と盾を持ったゴブリン HP 100→50 **

 仲間がやられそうになったのを見て、先程の後退した弓持ちゴブリンが俺に向かって矢を再び射かけてくる。

 ピューピューピュー

小賢(こざか)しい」・・アレス

 俺は狙いを先程の弓持ちゴブリンに変える。至近距離まで駆けていき、渾身の力を込めて斬った。

「せい」

「グギギギーー」

 **弓を持ったゴブリン HP 75→0 **

「まずは一匹」

 態勢を立て直した槍持ちゴブリンが再び俺に牙を向く。

「ギィギィー」

 槍の穂先(ほさき)が俺を捉えようとした瞬間、俺は高く(そら)に跳躍する。

(今ならどこまでも高く(そら)に飛べそうだ)

 ゴブリンの槍の穂先は虚しく(くう)を切る。俺は(そら)から落ちるのと同時に剣を大きく振りかぶりゴブリンの図体(ずうたい)目掛けて渾身の力で振り下ろす。

「グギグギーー」

 ゴブリンは断末魔の叫びをあげる。

 **槍と盾を持ったゴブリン HP 50→0 **

「これで二匹」

 俺は目の前のゴブリンを仕留め終わると、雄叫びが聞こえた方向に向かって走り出した。


 ダダダダダダダダ

(ゴブリンの統率者は、一体どこにいる?)

 矢の嵐を(たく)みに(さば)いて、俺は縦横無尽に走りながら目の前に立ちはだかるゴブリンを次々と(ほふ)っていく。





(見つけた!)

 辺りでも一際(ひときわ)ゴブリンが密集している場所を見つける。ゴブリンの要人を守護するかのようにゴブリン戦士が多く控えていた。ちらりと奥には一際(ひときわ)大きいゴブリンの姿が見える。

「そこだ」

 俺はSPを4*3=12消費し、剣(弐)のスキルを発動する。


「まとめて吹き飛べ、(はやぶさ)切り*3」


 ビューーーーンビューーーーンビューーーーン



 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 と大地をめくりあげながらゴブリンが密集している場所目掛けて斬撃が一直線に飛んでいく。


 ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーン


 俺の斬撃がゴブリンの密集した集団を(とら)える。同時に俺の斬撃による風圧で砂埃(すなぼこり)が激しく舞い上がる。


「く、凄い風圧だ」・・・オズワルト

「凄い・・・」・・・レオノーレ

 斬撃による風圧は辺り一帯まで及んだ。


「やったか?」・・・オズワルト

 俺はゴブリンが密集していた場所に目をやる。

 砂埃(すなぼこり)が止むとそこには多くのゴブリンの亡骸(なきがら)と、まるで何事もなかったかのように健在である大きなゴブリンがじっとこちらを見つめて立っていた。

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登場人物紹介

アレス


男子学生で本編の主人公


前衛で剣を扱う戦士


は選抜の特別任務を遂行できるほどの才能限界値を有していた。


とある事件を契機に世間平均では7あると云われている才能限界値5にまで落ち込んでいる。

オズワルト


男子学生で見た目は長身で顔立ちが整っている


性格も気配りの出来る男で人望が厚い。優秀な後衛の魔法使い

レオノーレ


エルフ女子学生で人間との意思疎通得意でない。見た目はアレス曰く、可愛いらしい

森で育ったこともあり、夜眼利くを扱うのが得意。前衛も後衛もカバーできる中衛の狩人で弓使い。

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