第140話 4ヶ月と15日目 10月10日(土)

文字数 993文字

 地上波放送のテレビで今晩セブンイレブンのスイーツ商品の合格不合格をやっていたのだが、審査員は「この値段でこのクォリティは驚きだ」とか、「こんな低価格で」、とか評価していたのだが、私は「えっ、高いんだけど」、と、思ってしまったのである。
 この超節約生活の賜物と言うべきか、悲劇と言うべきかは判断し兼ねるが、兎に角最近の私に取ってシュークリームやエクレアの1個130円〜140円は高いのである。
 賞味期限が間もなく切れる前の半額の60円〜70円くらいだったら、まぁ、安いと言えるかも知れない。
 大体この3日間を600円ちょっとの食費で乗り切っている私なのだから、シュークリームが100円以上で高いと思うのも無理はない。
 何となればそのシュークリームを2個買えば、その時点で1日の食費の予算から足が出てしまうことになるのだから。
 さすがの私もそれは無理である。
 3食分米は食べないと死んでしまう。
 しかしそれは世間一般の人からすると凄い節約をしていることになるのだろうか。
 その上私は節約術を更に極め、自炊や野草の勉強をしようと迄思っている。
 やはり私は世間からズレているのだろうか。
 大体今日はフジテレビの「鬼滅の刃」を中心に論じるべき処だったのではないか。
 なのに私はセブンイレブンのスイーツの番組を観たり、日テレの柴咲コウ演じる「35歳の少女」を観たりしていたのだ。
 殊に「35歳の少女」は10歳の少女が自転車事故で25年後に目覚めると言う設定で、滅茶苦茶面白かったのだが、良く良く考えるとやはり世間は「鬼滅の刃」だったような気がしてならない。
 うーん。
 私がズレていないかどうか視聴率を確かめてみたいものだ。
 とか、今日もお宅していたお蔭で、競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、節約生活で部屋に居たことに感謝すべきだろう。
 しかし明日の競馬やパチンコでの無事は、私の感覚が世間から大してズレていないことで無事であるとしたい。
 それにしても伊豆諸島のことが心配だ。
 親戚は居ないのだが、以前親戚の住んでいる地域に台風被害があり凄く心配だったからだ。
 何とか無事であるように。
 そのことを祈念して、明日は絶対に競馬やパチンコに手は出さないと誓おう。
 これで台風も自主治療も両方大丈夫な筈だ。
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