閑話23「SDG’sぢゃて?」その9

文字数 784文字

【閑話23】 

 前回までは、京の都の“公衆便地”のあれこれを考察してきましたがの、今回はそのまとめでございますのぢゃ。
 のつもりですがの、そこまで辿り着けるかどうか……。
  ふぉっふぉっふぉっふぉっ

 最近のアニメや小説では、いとも簡単にタイムリープだの、タイムワープが行われておりますがの、だいたい現代人は、過去の世界を甘く見すぎなのぢゃよ。

 『源氏物語』に憧れて、皆の衆が平安の京の都にタイムワープしとたとしましょう。
 するとまず、町中に漂う異臭に度肝を抜かれると思いますぞ。
 なにしろ、町外れのあちこちに、例の“公衆便地”が存在しておるのですからの。

 町中ばかりではなく、やんごとなき貴族の方々のお屋敷の中も、また、やんごとなき方々のお体そのものも、かなり臭っていたと思われますのぢゃ。
 きっとな、いい香りに慣れきっておる現代人にしたら、光源氏も紫式部も「わ~、寄るな鼻がひん曲がる~」位の臭さだったかもしれませんぞ。 けけっ

 平安貴族関係各位の洗髪や入浴方法については、また別の機会に譲るとして、おトイレ事情については、龍田が『今昔奇譚艶話』にも書いておったように、部屋の片隅にオマルを置いて、衝立てで囲っただけなのぢゃから、そこで用を足したら、それはもう部屋中、大変なことになっていたことでしょうの。

 で、そんなお部屋とお体の臭いを誤魔化すために、お香文化が発達したあたり、近世おフランスで香水文化が花開いたのと同じ理由ですな。

 あれ、またまた脱線してしまいましたわい。

 で、今回の本題は、例の“公衆便地”に毎日毎日溜まっていくブツは、一体どう処理していたのでしょうな?
 と言うことなのぢゃが、おやおや、本題に入る前に、爺カラータイマーがピコピコしてまいりましたわい。

 まあ、いつものことぢゃから、皆の衆お許し下され。
 てことで、また次回ぢゃ!
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