君が歌を歌う時
僕は君が歌を歌う理由(わけ)を知っている――――
なのに、いつだって何もできずに後悔してばかりなんだ――――……
ファンレター
実は、今、映画「True Romance」のテーマ曲「You’re So Cool」の1時間版をイヤフォンで聴いています。 https://www.youtube.com/watch?v=B-nzW0bcbew&feature=youtu.be 「もう彼の歌は要らない」けど、この歌を日和ちゃんに聞かせたら元気が出ると思います。 「癒される場所」「温かな背中」「君が歌を歌うとき」は何度でも読みたくなる物語です。
千葉君から日和が二日前に風呂場で手首を切ったが、命に別状はないと知らされる。 日和は母親、近所のお兄さん、ペットなど、死んだのは自分が好きだったからと思い込んでいた。 僕に「好きだ」と言ったら、僕が死んでしまう。 そう思ったから自分が死のうと思い詰めたのだ。 日和の手を握ったまま、お互いに「好き」と言い合い、日和が元気になる。
テレビで悲しいニュースが流れると、日和は彼の歌を歌う。 止めて貰おうと日和に違う話題をふる。 日和のマンションのことを聞くと「引き払おうと思う」と言う。 日和は母親の死後ほとんど帰っていない。 日和は「もう、いろんなことを止めようと思う」と言う。
日和は紘に「パスタ得意と云ってたね」とおだてて、きのこペペロンチーノを作らせる。 紘が帰った後日和に「今日は楽しかったね」と声をかけると、日和は「トモちゃんがいるから、 だから楽しいんだよ」と言ってくれた。 日和は、又、「ともちゃん。私、ともちゃんのこと・・・」と言いかけて絶句。 僕がインフルエンザで入院したら、日和が「ごめんなさい」と涙をこぼした。
- 1
- 2