拉麺/らあめん
その日の昼間、眼科に行ったわたしは、わたしの胸を美味しそうに吸っている敦史の頭を撫でながら診断結果を報告した。
「今日医者からさ、血も涙もない人間だって言われたんだよ」
「何科で診てもらえばそんな診断をしてくれるの? やっぱり精神科?」
彼は言葉を発する間に、花から花へ移る蝶々のようにもう片方の乳首へと移動した。
わたしの小っちゃなおっぱいを好きだと言ってくれる、馬鹿だけど正直者で優しい人。
「眼科だよぉ」
彼は作業を中断して顔を上げた。
*
彼が見つけてきた謎の拉麺店。彼にドタキャンされて一人で行くことになった里奈は、出された拉麺を前にして……