tanutanuさん、コメントありがとうございます。まず、承認欲求の話から。ひきこもり研究の第一人者で臨床科医である斎藤環先生の本のタイトルに『承認をめぐる病』というのがあります。そのままの意味です。承認を得たくても得られないと（いや、得られても）心の調子を崩すことは多くありますね。でも、『地下室からのコナトゥス』は、ぼかして書いてしまったからわかりづらいのですが、セクシャル・マイノリティであるジュディス・バトラーが、世間から差別を受け続け、差別に負けずに生き続けるにはどういう考え方をすればいいのか？　と思うという文脈での「社会から認められること」を模索している話なんです。この問題では、あらゆることが起こり、大勢の人がお亡くなりになってしまいました。今、ヒット中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディー・マーキュリーもまた、致死率がほぼ１００パーセントの不治の病に倒れます。この病気は当時、ゲイの病気だ、と思われていたんです（もちろん、それは違います！）。差別、病気、そして自死を選ぶマイノリティのひとの多さ。それを見てきたバトラーが、８０年代に『ジェンダー・トラブル』という本を出します。死神ちゃんでやってる『地下室のコナトゥス』は、実はそういうお話なのです。

そしてもうひとつ、ゴドーですね。僕はtanutanuさんはゴドーを待ちながらという戯曲を知っていて自作品を書いていたのだとばかり思っていました（笑）。ゴドーのためにも、〈あの作品〉は、大切にしてください！w

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