不思議の森の願い池 跡地

[ファンタジー]

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「不思議の森の願い池」を読んで

2018年12月11日が初稿ということで、時間をかけて終わったことがわかります。

私は速読が得意でしたので、改めてこの作品を時間をかけてじっくり読んでみた感想を書きたいと思います。

まず、余計な描写がないところがいい。「森」となると細かい森の描写が必要なのはないかということですが、
いらないすっきりとした描写に徹底していて読んだ子供の素直な感受性に対し敬意を感じるということです。

そして出てくるキャラクターたちが生き生きと描かれていて、みな個性があることが読んでいると楽しくさせる。
今の誰の台詞なの?という疑問形がほぼない。
これは割と多い傾向の作品があることから、この「〜願い池」はストレスのない作品に仕上がっていると思った。

起承転結の転の部分が、はっきりとしていて、まるで絡まった糸がようやく解けたといった達成感を生じさせる。

児童文学劇場のような純粋な心が、今の世の中ではあり得ないといった悲しい世の中で、確かに子供の中にある
存在する幼い宝物が、景色となって波打って心を溶かす役割のある作品だった。

最後に。。。題名が変更されているけれど、このネーミングセンスは素晴らしい。
(主人公の男の子の声は、星の王子様の声をやったことのある悠木碧がハマっていると感じた。)

水瀬そらまめ



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