バイブル・フード・レシピ

作者 mika

[学園・青春]

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9件のファンレター

☆第1章完結しました!
この秋、翠はミルトス大学高等学校に編入してきた。
ミルトス高校はキリスト教精神によって立つ学園。礼拝や授業に戸惑う翠だったが、聖書に登場する食事を再現しようと試みる家庭科部の仲間たちと一緒に、楽しみながら聖書を学んでいく。

※アイコンはAdobe Stockから四ッ谷さまの作品を使用させていただきました。

ファンレター

第11話 最後の晩餐(下)

「第11話 最後の晩餐(下)」。
第10話に続き、「最後の晩餐」についての回、とても楽しく拝読しました。
古都華ちゃんたちのやりとりが相変わらずかわいく爽やかで魅力的です。

今回mikaさんが紹介して下さった三枚の絵――とても有名な一枚の絵と、この連載によって初めて見ることのできた二枚の絵――を通して、いろいろなことを考えさせられました。
特に安祈世ちゃんの「ひとって、未知のものに対して不安や恐怖を感じるものだから……」という言葉には、はっと胸を突かれる思いがしました。
正にその通りですね。
これはmikaさんの他の作品にも共通する、「知る」ことの意味だと改めて感じました。楽しさに満ちていて、同時に、いつも一本芯が通った作品を読ませていただき、ありがとうございます!

返信(1)

南ノさん、お忙しいなかでお読みいただき、どうもありがとうございます!
過越の祭りのパンの話(出エジプト)から、「最後の晩餐」の話(新約聖書)につなげたいと思っておりましたので、ようやく書きたかったところまで書くことができました。
ここまで書き進められたのは、連載再開後に変わらずお読みくださった南ノさんのおかげです!! 感謝の気持ちでいっぱいです^^
あとはエピローグを残すのみとなっております。第1章完結までもう少しおつきあいいただければ、さいわいです。

ユダヤ人迫害の歴史は根深いもので、一言では言えないものですが、未知のもの、異質な存在に対する恐怖心の影響は大きいのではないかなと思うところです。
根拠のない恐怖心や不信感が先にあって、後から「イエス・キリストを殺した」という理由づけがなされて、迫害を正当化してきたように見えるのです。
芥川龍之介が『さまよえる猶太人』という短編の中で、ユダヤ人の「キリスト殺し」の罪について、興味深い見解(さすが芥川!)を書いています。
未知のものに対する恐怖心から、根拠のない差別が新しく生まれるというのは、未知のウィルスと共に過ごしたこの数年間で実感しましたね。
難しいかもしれませんが、お互いに知ろうと歩みよることが大事だなと日々、思っています。

追伸:
『魔神仔』の本はやはり台湾の作家さんの作品だったのですね^^
呉明益さんの『複眼人』、南ノさんの感想をお聞かせいただくのを楽しみにしていますね~!!