アリスのための即興曲

作者 Sari

[恋愛論・結婚]

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11件のファンレター

短編『アリスのための即興曲』というものを書いております。
もしご興味があれば、ご覧いただければ幸いです。

【あらすじ】
大学3年生の坂本は、華道の講師である祖母とふたり暮らしをしている。
ピアノを弾くことが趣味の、どこにでもいるような学生だ。
ある日偶然見つけたフランス語レッスンの張り紙を頼りに、彼は古びた洋館へと向かう。
レッスンを担当するのは、アリス・デュボワというフランス人の女性だ。
彼女はレッスン料を請求しない代わりに、毎回、不思議な頼み事をする。
坂本はアリスに惹かれながら、抗いがたく「兎穴」という闇の中に引きずり込まれていく…。

ファンレター

人生の“兎穴”

Sariさん、完結おめでとうございます!
この作品は、まず恋愛ミステリーとして秀逸で、どんどん物語の“迷宮”の中に引き込まれていきました。ストーリーテラーとしてのSariさんの力量に、感嘆しきりです。
そして、おそらくこの作品のテーマである、“兎穴”というメタファー。それが小説でしか感じることのできないイメージとなって、読後も心の中に残ります……

ラストを書き直されたとのお話でしたよね…最初のラストがどういう形だったのかわからないのですが、今回のラストは、未来への明るい予兆を感じさせて、私はとても好きです(*^^*)
すばらしい作品を読ませていただき、ありがとうございます。
Sariさんの次回作が楽しみです~♬

返信(1)

南ノさん、

心のこもった温かいメッセージをありがとうございます。
南ノさんに応援のコメントをいただけたこと、とても励みになりました。
楽しみに読んでくださる方に恥ずかしくないように…という思いから書き直しました。

以前は、暴行犯は存在しなくて、すべてアリスの妄想の中での自作自演という設定だったんです。
そして坂本の家に私立探偵がやってきて、証拠のビデオを見せて脅す。
そのシチュエーションを森田が利用して、無実の坂本に罪を着せ、ありもしない幻の「暴行犯」を仕立て上げるという内容でした。
我ながら急いで書いたので、ラストが雑だったなあと。
とてもじゃないけれど満足のいく出来とは言えませんでした。

今回、書き直すにあたり、ほんの少しでも希望が感じられる内容にしたいなと思ってたので
そのように言ってくださり、とても嬉しいです。(*^_^*)
この長いお話にお付き合いくださり、
本当にありがとうございました。


南ノさんは、推理もの、幻想小説、昭和の時代の女性像など
本当に幅広い引き出しをお持ちですよね。
そしてそのそれぞれの作品があっと驚くような展開で、
しかもきめ細やかで美しい文章によって綴られていて、毎回ため息が出てしまいます。。。

そして『フレイグラント・オーキッズ!~香蘭の乙女たち~』とても楽しみです!
長文失礼しました。これからお邪魔させていただきますね。