真夜中のキリンさん

[ホラー]

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6件のファンレター

八年前の夏、わたしが実際に目にした出来事です。
当時のメモが出てきたので、書いてみました。

※「背筋がゾクっとする話」かどうかわかりませんが、あえてアレンジは加えませんでした。下手にいじってはいけないような気がして……。

ファンレター

背筋がゾクっと……しました

今も心臓がバクバク鳴っているような感覚です。
もともと私はホラーや怪談などが苦手で、お化け屋敷も怖いというびびりで、ドラマのサスペンスものすら大人になってからやっと見られたという怖がりで……。だから今回のコンテスト、課題文学賞の方は無理だな……と思っていました。
みなさんが参加されている作品もなかなか読むことができないでいたのですが、やっぱり興味があって読ませていただくと『怖い』というのもいろいろあって、だんだん楽しく読めるようになってきました。
そして三奈乃さんの『真夜中のキリンさん』がアップされて、かわいいタイトルに思いっきり油断をしていました。
作品紹介で少しだけ身構えたのですが、足取り軽く作品の扉を開いたのです。
もう怖い。怖いです。(T_T)

語り手が三奈乃さんで、実際にあったお話というテンションがじわじわと効いてくるのです(T T)
それでもまだ前半は油断していました。

バスを降りた後の
「夜の〇に〇〇んだ〇の〇は、…………」

あぁ…とてもすきな文章だ……。三奈乃さんやっぱりすごいなぁ……と思いながら読ませていただきつつ、スーッと背中に暗闇が迫ったような感覚がありました。
この一文で、街が主人公で、街の語る物語なんだな、と。街に飲み込まれるような……。

そこからラストまで。

どうしてこんなに怖いのー-----(T T)

「気配」というものは怖いのでしょうか。

でも、不気味というのとは違う。

怖さとともに清らかな余韻が心に残りました。

三奈乃さんの『台灣懶惰日記~其の貳~』の『鬼門と禁忌』のお話が印象に残っています。
一番最初に読ませていただいた三奈乃さんの作品だったと記憶しています。
深い学びにもつながって、そのころなにかもやもやと悩んでいた私はヒントをいただいたような気持ちになりました。

ありがとうございました!

「毛毛!」

返信(1)

しおむすびさん、お読みいただきありがとうございます!
そうだったんですか、『懶惰日記』の「鬼門と禁忌」を最初に読んで下さったんですね…。
しかも、「毛毛」を覚えていて下さって、感激です(*^^*)

この話は実話で、見たことをそのまま書いたんです。(ただ、八年も前のことなんで細部は自分でも忘れていて…当時のメモがパソコンに残っていたので、それを確認しました。メモって大事ですね!^^)
あのエッセイでも書いたんですが、わたし自身、すごいびびりなんです。ホラー映画をわざわざお金を払って観る人の気が知れないというか…映画館でホラーの予告映像が流れる時でさえ固く目をつぶっているくらいです(笑)
何が怖いって、やっぱり「気配」ですよね。
今回の私の体験も、結局「気配」だったので、それを書きたいと思っていました。
その意味で、しおむすびさんに「「気配」というものは怖い」と仰っていただいて、すごく嬉しいです。ありがとうございます!^^

…びびりの性格とは矛盾するようなんですが、私は妖怪譚とか怪談(現代ホラーじゃなくて)は逆に好きなんです。子供の時から「ゲゲゲの鬼太郎」は大好きでした。怪談は古い時代ほど好きで、江戸時代だとけっこう現代的で怖い(笑)ので、平安時代あたりがベストです。←何がベストなんだ、というツッコミが今聞こえました^^;

しおむすびさんは「今回の課題文学賞の方は無理だ」と仰っていますが、私はむしろ、しおむすびさんのお書きになる「背筋がゾクっとする話」、ぜひ読ませていただきたいです~‼^^
と言いますのは、「びびりでない人」というのは「怖さを感じない」あるいは「怖いと思わない」(鈍い)神経の持ち主なので、逆に「怖い話」は書けないんじゃないかと思うのです。

一説によると、誰でも人生の中で一つくらいは「不思議な出来事」を経験したり、他人から聞かされたりしているっていうんです。「怖い話」というより、「不思議な話」あるいは「(科学的に)よくわからない話」でもいいんじゃないかなあ、と私は勝手に解釈しています(*^^*)