真夜中のキリンさん

[ホラー]

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6件のファンレター

八年前の夏、わたしが実際に目にした出来事です。
当時のメモが出てきたので、書いてみました。

※「背筋がゾクっとする話」かどうかわかりませんが、あえてアレンジは加えませんでした。下手にいじってはいけないような気がして……。

目次

完結 全1話

2022年08月12日 22:04 更新

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ファンレター

いつもと違う語りを堪能しました^^

『真夜中のキリンさん』、新作公開された時にすぐ拝読しまして、なんて時節にぴったりの作品だと思いました! どこか「よそよそしい」夜の空気を感じるところから始まり、くるぞくるぞーっと期待感をあおられる描写が重なっていき……! 南ノさんが8年前の夏に実際に見た出来事、として語られるその語り口が、ふだん読ませていただいている『台灣懶惰日記』や『三奈乃の読書日記』とはあえて違う書き方をされていて、とても新鮮に感じました~^^ 『台灣懶惰日記』9月7日のお話も再読してみましたが、日記の方はやわらか ... 続きを見る

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階段!!

日本にも「忌み事」とか「忌み言葉」って言うのがあって、しきたりだから知った方がいいかというと、知らない方が良かった、と思うことがあります。このお話、なにも知らない僕がその現場を見たら、もしかしたら『くるみ割り人形とねずみの王様』っていうエルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン(E.T.A.ホフマン)の小説を思い出しちゃって、興奮しちゃってたかもしれない。そして、そうなっていたら僕の身には……、と思ったのでした。この『真夜中のキリンさん』、訓話のようにもとれるし寓話のようにもとれるし、でも、や ... 続きを見る

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夜の闇に浮かぶ異形

いつもより少し温度が低めの南ノさんの滑らかな文章。 わたしも深夜に帰宅することがほとんどなので、馴染みのあるあの静まり返った夜の闇を思い浮かべながら拝読しました。 そうしたら、キリンが。 ここでにわかにヒヤリとしました。そこにあるべきでないものが存在する空間。緊張が走ります。日の光の下ではただの愛らしい無邪気な玩具のはずが、闇に浮かび上がると途端に異形と化す……怖いです。 しかも、おとなの靴まで。 その場に息を呑んで立ち竦む南ノさんのお姿が目に浮かぶようです。 これは日本でいうところ ... 続きを見る

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怖い!!

三奈乃さん、ご無沙汰してます。この作品、怖い~(笑)! 細部のリアルが光ってますね。ファンシーグッズの中の、男物の靴が異様だな……と思って読んでいたら、呼び寄せられた少女の顔が脳裏に浮かんでしまって、思わず悲鳴を上げそうになりました(笑)。じわじわと来る、この恐怖を表現できるなんて、本当にお見事です! 私はしばらく低空飛行になってしまいそうなんですが、読みには来ますね。また素晴らしい作品を楽しみにしています。

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不可解なリアル

私の好きな実話系のお話でした。怖がらせよう怖がらせようとしていないのに、なぜか文章を読みながら耳を澄まして目をこらすような緊張感。そして湿度のあるヒヤッとした感じ。 家族を偲ぶ可哀そうな話なのかもしれませんが、素人が行う術のたぐいは洗練されていない“いびつさ”や“奇妙さ”を感じてしまって、このレイアウト、私には恐怖でした。感受性が残念ですみません (>_<) 冒頭から不穏で、後半にいくにつれ、鬼門の気配というのでしょうか、彼岸のものと目を合わせてはいけないというような焦燥が伝わっ ... 続きを見る

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背筋がゾクっと……しました

今も心臓がバクバク鳴っているような感覚です。 もともと私はホラーや怪談などが苦手で、お化け屋敷も怖いというびびりで、ドラマのサスペンスものすら大人になってからやっと見られたという怖がりで……。だから今回のコンテスト、課題文学賞の方は無理だな……と思っていました。 みなさんが参加されている作品もなかなか読むことができないでいたのですが、やっぱり興味があって読ませていただくと『怖い』というのもいろいろあって、だんだん楽しく読めるようになってきました。 そして三奈乃さんの『真夜中のキリンさん』が ... 続きを見る

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小説情報

真夜中のキリンさん

南ノ三奈乃  minano

執筆状況
完結
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
ホラー
タグ
【課題文学賞3】
総文字数
2,000文字
公開日
2022年08月11日 23:06
最終更新日
2022年08月12日 22:04
ファンレター数
6