一杯の紅茶のためなら

作者 mika

[歴史]

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6件のファンレター

1878年の秋、ペテルブルクの鍛冶横町。アンナの夫は小説家で、25歳も年上。食と健康にこだわる夫のために、アンナは心を込めて食事のしたくをして…。
そんな、年の差夫婦の朝食のひととき。

【参考】『ニシンの子牛肉添え。食べ物と作家とレシピについての本』(エリダール・オルジェフ)

ファンレター

ロシアの匂い

すごい、プンプンします、サモワール、大好きです。
「一杯の紅茶のためなら」、どこかで聞いた、懐かしさがありました。
そうそう、ドストエフスキー!
カラマーゾフ的なものも、mikaさんのこの作品から感じました。
すごいですね、この雰囲気の醸し出し…
淋し気な街で、充実した(?)生活空間、セピア色した一場面を見た思いがしました。
ドストエフスキー、今も生きていますね。
どうもありがとうございました。

返信(1)

かめさん、お読みいただきありがとうございます。「ロシアの匂い」を感じてもらえたことに、うれしい気持ちでいっぱいです!
かめさんはドストエフスキーがお好きなんですよね^^ エッセイ「本の話」の中で『罪と罰』『虐げられた人々』『賭博者』『地下室の手記』『永遠の夫』を取り上げておられましたね。わたしもドストエフスキーが大好きで、特に『カラマーゾフの兄弟』は人生で最も影響を受けた作品の一つです。
マルメラードフ、老犬アゾルカ、賭博に夢中になってしまう老婦人という短い場面、なぜかかめさんの記憶に残ってしまう、という感想をお読みして、不思議だけどちょっと分かる気がしました。ドストエフスキーの長編作品の中で、不思議と印象に残る場面ってありますよね。わたしは『カラマーゾフの兄弟』でイワンが児童虐待事件についてアリョーシャに嬉々として語る場面をよく覚えています。
かめさんの「ドストエフスキー、今も生きていますね」というお言葉に胸がいっぱいになりました^^ ドストエフスキーはかめさんの中で、わたしの中で、彼の作品を愛するすべての読者の中で今も生き続けているのだな、としみじみ感じました。
かめさんの本のお話も引きつづき楽しみにしていますね!