隻眼の牙

作者 銀狼

[現代ドラマ・社会派]

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北海道オホーツクを舞台にした犬とヒグマの友情の物語。
人間に悪魔と恐れられる隻眼(せきがん)の熊が、マタギの銃口の前におびき出される。
引き金が絞られる瞬間、幼き日、餌を分け合った犬が想像を絶する行動に出る。
熊が悪魔と断罪されるとしたら、殺し合う人間は。。
※最近の熊被害を背景に、拙作「海辺のカール」を全面改稿したものです。
※書影画像はカラパイア・不思議と謎の大冒険から使用させていただいております。

ファンレター

二代目カール

銀狼さん、こんばんは。
全面改稿の「隻眼の牙」を拝読しました。
銀狼さんらしい戦いの場面や動物の描写を味わいました。

が、今回は特に、熊の親子、ということもあるのですが
宮沢賢治の世界に近いものを大いに感じました。
「なめとこ山の熊」ですね。
つまり、自然と人間との共生を考えつつ、大きな愛で包むかのような、ですね。

二代目カール、よかったです。
熊被害も大変ですが、愛を忘れないようにしたいです。

有り難うございました。

返信(1)

村山さま、拙作「隻眼の牙」を読んでいただき大変有り難うございます。また、身に余るご感想までいただき感謝しかありません。私の町では、熊がスーパーマーケットの駐車場に現れたり、小学校の校庭を横切ったなどのニュースがそう珍しくはありません。市民も行政も真剣に共生の道を探っております。宮沢賢治「なめとこ山の熊」は雲の上のような作品ですが、確かに、描こうとした世界はどこか似たようなところがありますので、とても嬉しいです。大変励みになりました。改めて有り難うございました。