真夜中のキリンさん

[ホラー]

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6件のファンレター

八年前の夏、わたしが実際に目にした出来事です。
当時のメモが出てきたので、書いてみました。

※「背筋がゾクっとする話」かどうかわかりませんが、あえてアレンジは加えませんでした。下手にいじってはいけないような気がして……。

ファンレター

階段!!

日本にも「忌み事」とか「忌み言葉」って言うのがあって、しきたりだから知った方がいいかというと、知らない方が良かった、と思うことがあります。このお話、なにも知らない僕がその現場を見たら、もしかしたら『くるみ割り人形とねずみの王様』っていうエルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン(E.T.A.ホフマン)の小説を思い出しちゃって、興奮しちゃってたかもしれない。そして、そうなっていたら僕の身には……、と思ったのでした。この『真夜中のキリンさん』、訓話のようにもとれるし寓話のようにもとれるし、でも、やっぱりこの季節の夜に読むと格別の良さがありますね! いじらないでそのまま書かかれたっていうのが「実話怪談かー」と最初は思うけど、そのままのリアルさに、あとでぞっとするのが良いです。ちなみに日本だと「忌み言葉」の「忌み」が「意味」に通じるので、この場合「実話怪談」が「実話階段」になっているという解釈をしちゃうのだけど、どうでしょう。楽しかったです!!

返信(1)

るるせさん、お読みいただきありがとうございます!
そして、実話「階段」‼…すばらしいキャッチコピーをいただきました!ありがとうございます(*^^*)

『くるみ割り人形とねずみの王様』!…こう聞くと、自分の見た情景が突然メルヘンの世界に様変わり…と一瞬思ったのですが、小説の中の「ドロッセルマイヤー少年」のようになってしまったらと考えると…やはりこういうものはそっとしておいた方がいいな、と改めて思った次第です(笑)

「しきたりだから知った方がいいかというと、知らない方が良かった、と思うことがある」…本当にそうですね‼
「忌み事」や禁忌だけでなく、人生の中にも「知らない方が良かった」と思うことがありますよね。(もちろん、何も知らないのも、別な意味で困るわけですが…^^;)
最近、毎日るるせさんの「私小説」を読ませていただいていることもあって、やっぱり人生には深く考えて「知る」部分と、あえて考えずに走り抜けてしまう「知らない」部分と、両方必要なんだなと感じます。
るるせさんの作品世界とも相まって、書いていただいた言葉に、人生哲学的な深みを感じました。
ありがたいお言葉の数々をいただき、本当にありがとうございます!(*^^*)