高貴なる悪の光芒――石川淳『紫苑物語』書評

[創作論・評論]

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石川淳『紫苑物語』(講談社文芸文庫、1989年)書評。

※本書タイトルは『』で、表題作及びその他本書所収の作品タイトルは「」で表記した。

ファンレター

「紫苑物語」未読なのですが、

ガイドに従い物語世界を堪能しました。何度読んでも飽きない、抽出した文章と南ノさんご自身の文章の美しいこと……南ノさんの持つ知識のバックグラウンドが確かなので、全幅の信頼のもと、文章にどっぷりダイブできるのです。ひととき日常を忘れて別世界に浸れる贅沢さ……『紫苑物語』って言霊の宝庫みたいですね、読んでみたくなりました。

返信(1)

過分な御言葉、ありがとうございます!…実は『紫苑物語』は私にとって初めて読んだ石川淳であると同時に、初めて読んだ「文芸文庫」だったんです。だからこれだけはどうしても書きたくて…。佐久田さんにこんなふうに読んでいただけるなんて、本当に嬉しいです。…仰る通り、『紫苑物語』は正に「言霊の宝庫」だと思います。お時間がありましたら、ぜひご覧になって下さいませ~(^^)/