青銀の風

[ファンタジー]

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「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
 絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
 
 魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。

ファンレター

「第69話 天女と天龍」までを読みました。

 読みました!
 ここまで読んでもまだ、壮大な物語の序章、いや、麗射一代記のほんの触りだけを読んだにすぎない、という印象を強く持ちます。

 一体この物語はどこまで行ってしまうのでしょうか!

 芸術の都にやってきた麗射が、学園への入学をすんなりと許可されず(辿り着くまででさえ大変な目に遭ったというのに!)、すったもんだの挙句ようやく入学が叶ったかと思いきや、今やまったく別の場所で捕虜となってしまった友人を探しているという状況に、大丈夫? と、思わずこちらが心配になるほどの波乱万丈ぶりで、不謹慎ながら少し、いや、ニヤニヤと笑っております。

 これから麗射がどうなっていってしまうのか、芸術家の卵に戻って学園を卒業し、無事に画家として大成していくのか、それとも社会・政治情勢の荒波に飲まれて違うところで大成していくのか、注目ですね。わくわくします。

 「第69話 天女と天龍」は、オアシスで出会った例の少女の正体がなんとなくわかる回でした。「いつか玉の輿に乗るのかも」なんて言われている麗射ですが、彼女との今後の関係についても期待が高まります!
(でも、個人的には今一番行方が気がかりなのは走耳です、彼は今どこで何をしているのか、気になる・・・!)

 なんといってもこの物語の1番の魅力は、麗射のちょっとポンコツで、でも、表裏のない真っ直ぐな気概を持っているところなのだと感じます。何よりも魂を写し取るその芸術的センスが、彼と彼に関わるすべての人々の魂を大きく揺さぶり、世界そのものを大きく波打つように変えていくのだと思いました。
 牢獄の中で描いた氷炎の絵のように、学園では屈辱の中で絵筆もなく描いた絵のように、連載途中の煉州編でも大いに沸き立つ絵を描いて物事の「流れ」を変えて行ってくれるのでしょう!

 続きも楽しみです! 執筆頑張ってください!!

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